連載:一週間(2014年12月14日~12月20日)を振り返るコラム的な何か 第124回:20代の若者はF2Pやアプリの課金に対して結構支払いが良さそうな雰囲気がした一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第124回:20代の若者はF2Pやアプリの課金に対して結構支払いが良さそうな雰囲気がした一週間
時代も変わってきたと言う事でしょう
AZです。年末年始に向けて、徐々にゲームの消化ペースを加速させる所存です。
さて、2014年12月14日~12月20日までの間に一番見られた記事は、「F2Pのゲームやアプリに課金しても良いという20代は4割、確かに時代は変化しているようです」でした。変化に対応するもしないも個人の自由でしょう。また、「河津秋敏氏によるサガシリーズ最新作「SAGA2015(仮称)」が発表、プラットフォームはVita」もよく読まれていたようなので、サガについてのアレコレも含め振り返っておこうと思う次第です。
今後、ゲーム人口のバランスはどうなるのか?
SMBCコンシューマーファイナンスが、F2Pやアプリに課金しても良いと答えた20代が4割いると発表しました。これって、ゲーム市場の経済状況を考える上で結構大切だったりします。
今までのゲームビジネスは、ハードとソフトが揃って初めて成立する娯楽でした。ですが、F2Pの台頭で大きく変化してきています。そこらへんに、スマホが大きく絡んできているのは言うまでもない事でしょう。
今まで、「ゲーム専用機」なるモノで遊んできた人達にとっては、スマホのゲームでは満足できない人達がいるのは確かですし、私もその一人ではあります。とはいっても、むしろ「スマホのゲームで十分」と思っている人達の方が圧倒的に多いわけです。そこらへんは、「ゲーム専用機」を持っている人口と「スマホ」所持の人口を比較すれば明らかでしょう。分母が大きければ多い分、利益が出せるのも当然の流れというしかありません。
企業が「稼ぐためのゲーム」がスマートデバイス方面には多く、そこに課金をしても良いという若者が4割いるともなれば、注力するのが企業だという事でしょう。要するに、スマートデバイス方面とゲーム専用機は、商売相手が違うという事が言えるのかもしれません。
それらのバランスは、今後ゲームをする人達がどれくらいいるのかで大きく変化するモノと思われます。昔のように、ゲーム専用機で遊ぶ人が増えれば企業はそちらを重視しますし、今のようにスマートデバイスで遊ぶ人達をターゲットにした方が良いとなればそちらの市場がどんどん大きくなるでしょう。はてさて、日本市場の今後はどこへ向かおうというのかを生暖かく見守っておきたいですね。
サガの新作でどれくらいの人が歓喜するか
スクエニの河津秋敏氏と言えば、どう考えてもFF2だろうと答えるわけですが、氏の代表作であるサガシリーズの最新作が発表されました。とはいっても、発表されただけで内容が出てきたわけでもありません。
やはり、サガシリーズだからといって諸手を挙げて賞賛できるかと言われたら、「サガは出てみるまで分からない」と答えるしかないわけです。いや、世間が酷評した「アンリミテッドサガ」をかなり楽しんだ身としては諸手を挙げてみたいところではあるのですが、昨今のスクエニを見ていると何となく慎重にならざるを得ない気がしないこともないわけです。
楽しさや面白さと言うのは、どれだけゲーム体験を味わってきたのかという個人個人の経験値で大きく変化します。それだけに、サガの最新作がどういったターゲット層に向けて作られているのかが問われるところにもなりましょうか。メディアや公式からの煽り文句として「昔ながらの、でも新しい」なんてフレーズが出たりしますが、昔どこかで見たゲームをベースに何となく新しい要素を付け足しただけのモノが大半です。結局は、「そのシリーズだからこそ多くの人が納得できる何か」が求められる事になります。
完全新作ではないにせよ、河津氏のようなチャレンジ精神溢れる人の新作が出てくるというのは喜ばしい事に違いありません。どれだけのサガファンが納得する代物に仕上げてくるのか、本当に楽しみにしておきたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、今の20代って課金OKな人が増えたのだなぁとジェネレーションギャップを感じてきたヨーってなお話です。
:そんなに感じたの?
:いや、そこまでじゃないけど。でも、どちらの意見も理解は出来るかなと。要するに、専用機で遊ぶゲーム体験の密度と、スマートデバイスで遊ぶ気軽さはどこまでも対等にはならないって感じだね。……となれば、そりゃ儲かる方に傾くのが企業ですわなぁと。
:……一応、クリエイター気質な企業もあるにはあるがな。
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