連載:気まぐれゲーム雑記 第669回:Steamの早期アクセスタイトルは正式リリース率が25%

気まぐれゲーム雑記
第669回:Steamの早期アクセスタイトルは正式リリース率が25%

ノンビリと待つのがよろしいかと

お金を出す出さないは個人の自由である

AZです。選挙になると演説等々で周囲が騒がしくなるのですが、どう考えても生産効率が落ちるという結論しか導き出せません。

それはそれとて、北米でゲーム業界を専門に調査している会社EEDARのアナリストPatrick Walker氏がSteam早期アクセスについて語っています。

『DayZ』や『Kerbal Space Program』、『Prison Architect』など多数のタイトルで採用されている早期アクセス。Walker氏は、2013年の3月に開始された早期アクセス9タイトルの中、正式リリースに至ったのは3タイトルで、2013年を通して開始された早期アクセス103タイトルのうち、完成したのは43タイトルとの調査結果を報告しています。また、2014年までに開始された早期アクセスは358タイトルに上り、そのうち91タイトル、約25%がフルリリースへと到達しています。最新の正式リリース率のデータは早期アクセスを開始したばかりのタイトルも含まれていることに注意が必要です。

また、近年Steamにおける配信タイトルは増加傾向にあり、2013年に配信された583タイトルから大幅に増え、2014年は現在までに1303タイトル(127%増)が配信されています。その中で早期アクセスも2013年の103タイトルから2014年は255タイトル(147%増)と配信タイトル数に比例して増加しています。

[引用元:Game*Spark

まぁ、大体そんな感じでしょうね。

早期アクセスは、今や大手さえそのビジネス手法を取り入れるか否か検討しているとさえ言われているわけでして、私の考えではインディーゲームは今後もどんどん採用していくタイトルが増えると見ています。とはいっても、やはりその弊害となるのは「いつ完成するのかわからない」という一点でしょう。

私自身、早期アクセスタイトルをそういったリスクも踏まえた上でちらほらとプレイしていますが、やはり「Craft The World」や「Starbound」などそろそろ何かしらのゴールが見えて来て欲しいというタイトルもあります。もちろん、ゲーム開発の大変さやインディーという開発規模、イレギュラーな出来事等々を考えれば先が見えてこないというのもわからんではありませんが、やはりある程度期間が経ったモノはゴールが見えるような姿勢を見せて欲しいとも思わずにはいられません。あ、ちょっと脇にそれますけど「Craft The World」は日本語も実装されたので、ドワーフでテラリア的内容をRTS風にやるという事に興味があれば、Steamのストアページを見てみる事をオススメします。……早期アクセスながらにジワジワとアップデートしながら、もう1年完成してない事になりますけど。

早期アクセスが、ビジネスにおいて色んな意味でリスクを持っているというのは言うまでもありません。それは、大手メーカーがまだ早期アクセスを採用していないという面からみても明らかですが、一方で定価で買うゲームも「発売日に買ってパッチを当てないとどうにもならないバグがあった場合」、それはそれで早期アクセスっぽい雰囲気も出すわけでして、どちらが良いのかは何とも度し難いところでしょうか。しかして、大手ならばある程度完成への目処はつけられるでしょうし、UBIの「アサシンクリードユニティ」を見ていると、対応が早いというのは良いところなのかもしれません。

早期アクセスは、大手メーカーからインディーゲーム開発者の多くが慎重に扱わないと、せっかく誕生した新しいやり方に嫌悪感を抱く人も多くなっていってしまうという現状があります。実際、早期アクセスだからこそ問題が起きたタイトルもそれなりに出てきた中ではありますが、早期アクセスというビジネスモデルを採用した以上は、上手い事誠意ある対応をしていって欲しいと願わずにはいられませんね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Steamの早期アクセスタイトルは、正式リリースが25%だそうです。

しゃきーんさん:まぁ、最近早期アクセス入りしたってのも含めているという話みたいだが、それでもこれを低いと見るか否か……。

しょぼーんさん:環境によって違うんじゃない? でも、ゲームを出した以上はそれなりの結果を待ち望んでしまうわけで、開発者が一人だろうと大勢だろうと、結果は出して欲しいと言わざるを得なくなるんだよね。もちろん、多くの開発者方も理解している事だろうけど。……それでも、面白そうだったらつい手を出してしまうのがゲーム大好きっ子のサガなのです!

しゃきーんさん:……「誰よりも先んじて自分にとって面白いと思えるゲーム体験をしたい」という感情は、なかなか捨てきれないモノだからなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第669回:Steamの早期アクセスタイトルは正式リリース率が25%に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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