連載:気まぐれゲーム雑記 第652回:クラウドファンディングも結構在り方が変わってきた様ですが、結局のところ信用する要素がどこにあるのかという話
気まぐれゲーム雑記
第652回:クラウドファンディングも結構在り方が変わってきた様ですが、結局のところ信用する要素がどこにあるのかという話
どういった事を信用するのかがポイント
どこに「前払い」をするのか
AZです。エボラ出血熱が話題のようですが、落ち着いて行動するようにしましょう。
それはそれとて、クラウドファンディングのサービスで知られているKickstarterですが、ゲームジャンルにおいては少々陰りが見えてきているという記事が公開されています。
急速に注目を浴びてきたクラウドファンディングだが,ここに来て大きな壁にぶち当たっているようだ。アメリカドルで7桁,日本円に換算すると億単位となる資金を公募する大規模なプロジェクトの失敗例が急増しているのである。最近ではシアトルをベースにしたUber Entertainmentが今月始めにKickstarterで公開した新作RTS「Human Resources」のキャンペーンが早々にキャンセルされてしまった。当初のキャンペーン期間を半分ほど過ぎた時点で,目標額の140万ドルには到底及ばない38万ドル余りしか投資を集められなかったからだ。
[引用元:4Gamer.net]
信用を失えばそんなモノですね。
クラウドファンディングで受けられるサービスというのは払った金額により様々なわけですが、そもそもにそういったモノへ出資するというのはどういう事かと言えば、「前払いで予約した」という事以外に他なりません。とどのつまりは、早期アクセス(アーリーアクセス)にも似た様な事ではないでしょうか。
となると、「何を持ってしてクラウドファンディングに出資しよう」と思うのかがポイントです。例えば、稲船氏の「Mighty No.9」は氏が持つ“ロックマン開発者の一人”というネームバリューであり、元カプコンであれこれやってきた実績があるからこそ、あれだけの金額を集められたという事が言えます。他にも、ロードブリティッシュ王ことリチャード・ギャリオット氏の「Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues」なんかも、クリエイターとしての知名度で人気を集めたといっても過言ではありません。
そのような形で熱狂したクラウドファンディングではありますが、最近ではインディーゲームも開発規模が巨大化してきている傾向が見られます。到底インディーゲームとは思えない金額を募ったりするのは、一体いつ発売されるのか等を考慮すれば躊躇してしまうのも仕方なしです。それに、期待に沿ったモノができあがるのかどうか分からないというのはこの1年で結構見てきた経緯を踏まえると、出資を躊躇してしまうのは何となくわからないでもない感情にも思えてなりません。
とはいっても、余りにも多くの資金を要求すれば資金集めに失敗しやすいというだけの事でもあり、開発期間等々を考えた上で集められるだけ集めるというスタンスの方が今後は上手くいきやすいのかもしれません。はてさて、こういった「先行投資」や「前払い」といった仕組みの元に成立しているクラウドファンディングですが、日本でもその波が押し寄せて来る事があるのかどうかは、今後を生暖かく見守っておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:クラウドファンディングの資金集めが去年よりも成功し辛くなってきたよ? みたいな記事があったんだけど、大体その通りかなと。
:信用問題もあるだろうし、実際作れるかどうかとか色んな問題が見えてきたからなぁ。
:そういうのは早期アクセスにも通じるかな。でも、ある程度しっかりコミュニティが形成されているようなところだと、上手くいきやすいとは思う。逆に、コミュニティが形成されていないままやろうとすると、そりゃまぁ厳しいよね、と。……そういう意味で、最初は実績作りをして証明しないといけないってところから始まるのでしょうなぁ。
:出資するならそういうのを理解した上じゃないと、理不尽にも思えるだろうしな。
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