連載:気まぐれゲーム雑記 第585回:大手メーカーを離れずしてインディスタジオを作る流れは今後流行るのか?

気まぐれゲーム雑記
第585回:大手メーカーを離れずしてインディスタジオを作る流れは今後流行るのか?

個人的には応援したい

フットワークを軽くするというのが最大のメリット

AZです。「チャンピオンREDいちご」が休刊になるそうですが、売れ行きが悪いモノはWEB媒体へ移動した方が堅実というのが今の出版事情なのかもしれません。

それはそれとて、UBIで“Rayman”などを作り出したクリエーターMichel Ancel氏が、新スタジオWild Sheepを発足させると発表しています。

Ubisoft Montpellierに在籍するAncel氏が今回設立したWild Sheepは、同じくフランスのモンペリエに拠点を構えるインディ・スタジオ。現在は13人の開発者を従え、オリジナルIPの開発に取り掛かっているという。なお、UbisoftによるとAncel氏がUbisoftを離れることはないとのこと。

[引用元:Choke Pointさん]

これはまた、上手いやり方ですね。

大手企業が大々的に子会社を作って、その子会社が大作を製作するといった手法は度々見られます。ですが、今回は極少数のメンバーに絞ったインディスタジオを設立した、というのがポイントでしょうか。

UBIは、すでに大作とインディタイトルを上手く同時製作するようにしています。大作を並べれば、自社の看板タイトルであるアサシンクリードに始まり、スプリンターセルなどのトムクランシーシリーズ、ファークライ、ウォッチドッグスなど海外ゲームを知っている人ならそうそう足るタイトルラインナップとなりますが、インディライクなタイトルを並べればチャイルドオブライトやバリアントハートなどがラインナップされます。大手として、社内でインディライクにゲームを作ることには長けているとも言えるでしょう。

元カプコンの稲船氏は、すでにインディゲームとしてロックマンクローンなゲームを作ろうとしてKickstarterで成功したと言える資金を集めましたし、元コナミのIGA氏も自分らしいゲームを作るとして退社した経緯があります。そういったクリエイターの流出というのは企業にとって手痛いモノになりかねませんが、UBIは自社に所属したままインディスタジオを作る事を許容したというのは、色んな意味で作り手側のフットワークを軽くしたという事にもなりましょうか。大手には柔軟な対応をして欲しいところではありますが……。

日本におけるインディゲームは、一部の人達にとっては大きな話題となりつつありますが、基本的に大作志向である事を踏まえると今後海外のようなムーブメントが起きるのかが一番注目される点にもなるでしょう。大手がインディに対してどういった対応をするのかはわかりませんが、大作ばかりではなく新規で目新しいタイトルもきちんと出していってゲームファンを魅了して欲しいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:UBIでレイマンとか作ったクリエイターがUBIを辞めないままインディスタジオを作ったよーってお話です。

しゃきーんさん:ほぉ。お互いにメリットが大きそうだな。

しょぼーんさん:そだねぇ。企業は著名クリエイターの流出を抑えられるし、クリエイター側はいざ失敗しても路頭に迷うことはない。本来なら、大手はこういうフットワークの軽い部署でも作ってアレやコレやとやるべきなんだけどね。なんつーか、今はあらゆる意味でお堅いイメージしかないかな。……面白いモノはカオスな部分からできてくるという時もあるのですよ。

しゃきーんさん:まぁ、今は何かと堅苦しい世の中になっちまったからなぁ……。そういう部分をしっかりと理解した企業が増えていく事を期待したいもんだわ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第585回:大手メーカーを離れずしてインディスタジオを作る流れは今後流行るのか?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

記事にコメントを書く