連載:気まぐれゲーム雑記 第531回:ゲーム市場のプロモーションとマーケティングは様変わりしたと言う事で、お財布の紐が緩むタイミングを考えてみた
気まぐれゲーム雑記
第531回:ゲーム市場のプロモーションとマーケティングは様変わりしたと言う事で、お財布の紐が緩むタイミングを考えてみた
市場の売り方が変わるのは時代の流れでもあります。
需要を見極める必要が出てきた
AZです。ヤマダ電機の一連の騒動を見ていると、やはり根幹にあるのはそのビジネスに対する信用なのだと言わざるを得なくなりました。
ところで、インディータイトル「Super TIME Force」のCapy Games共同設立者であるNathan Vella氏が、ゲーム市場のプロモーションとマーケティングが変化していると述べております。
これはMicrosoftの姿勢の変化に限った話ではなく、市場全体が変化しつつあるとVella氏。
Nathan Vella:プロモーションとマーケティングが様変わりした。横柄さがなくなったと思う。我々がユーザーに向かって「こうだから我々のゲームを気に入るべきだ」と言うのではなく、ユーザーが我々に対して「こうだから君たちのゲームが好きだ」と言い、我々はその要望に応えるという感じなんだ。
[引用元:Choke Pointさん]
日本でもジワッと出てきている話ですかね。プロモーションやマーケティングが様変わりしたというのは、プレイヤーにとってお財布の紐を緩めるタイミングが変化したということになります。せっかくですから、プレイヤーがどういった状況になったらお財布の紐を緩めるかを考えてみましょう。
ゲームと言うのは、昔はメーカーが好き放題作ったゲームをプレイヤーが遊ぶという構図でした。だからこそ、恐ろしい量のクソゲーが誕生し、それと同じようにダイヤの原石とも言えるゲームも多数誕生する事になります。そのゲームを買う側は、未知なる楽しさを提供してくれるモノだと信じて買う事になります。ちょっとした余談ですが、そんな面白いか面白くないかもわからない博打状況に、信用の最たるモノと言えるお金を出していた我ら古きゲームプレイヤーは本当に博打好きなのかもしれません。
話を戻しまして。
そんな状況は、インターネットの普及により一変する事になります。それまでは学校で友達と話す程度の情報共有しかできなかったわけですが、そんなものよりも遙かに巨大な情報量を得る事ができるようになり、ついでに共有する事さえも出来るようになってしまったのです。この情報共有により、ゲームは未知なる楽しさがあるというモノではなくなりました。なぜなら、面白い面白くないという情報さえも共有する事になるからです。ともなれば、メーカーとしてはプレイヤー側の「こういうゲームがしたい」という要望に応えなければ、ゲームが売れるわけもないという事に行き着きます。
信用を勝ち取れるか
それとは別のアプローチとして、各メーカーや開発者に対する信用という話も出て来ます。例えば、「某社は過去に○○というクソゲーを作ったので信用できない」なんていう言葉は良く聞く話でしょう。それはゲーム内容以外でも同じ事で、DLCまみれにしてみたり、内容に見合わないようなボッタクリプライスにしてみるなど、信用という要素は実は非常に重要だったりするわけです。つまり、メーカーはプレイヤーと交流を深めながら、ある程度の信用も得ないといけないのが現状という事になります。続編が信用を得やすい、というのは多くの人が理解できる事ではなかろうかとも思います。
ということで、プレイヤーがお財布の紐を緩めるタイミングは、メーカーがプレイヤーの需要に応えつつ信用も勝ち取ってやっと成立する事になります。言葉にすると簡単ではありますが、その内容はすこぶる面倒極まりない気がしないこともありません。ついでに、金額という価値観は常に変動しますから、余計に難しいとも言えます。とはいえ、昨今ではゲーム動画のブームに乗っ取る形で、PS4やXbox OneがTwitchやらUstreamに対応したり、任天堂が著作物を含む映像を正式に許諾するなど新しい動きも見えて来ました。今後、ゲーム市場の行き着く先がどんな事になるのかを楽しみにしておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ゲーム市場のプロモーションとマーケティングが変わったよーという記事があったので、まぁお財布の紐を緩めるタイミングが変わったって事ですよなぁと。
:ふむ。まぁ、昔に比べて博打っぽくゲームを買うって事はなくなったよな。
:お手軽に情報が手に入るようになったからね。ぶっちゃけ、ゲームは最終的に中古やら廉価版やら価格が下がるんだから、やすくやりたいならそれを待てば良いわけで。でも、そうはせずあえて定価を払ってプレイしようと目論む我らみたいな生粋のゲーム好きもいるのだから、その人達に信用やら魅力やら価値やら色々アピールしないと駄目な時代になったという事でお一つ……。
:各メーカーも大変だろうが、頑張って欲しいモノだなぁ……。
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