連載:気まぐれゲーム雑記 第451回:据え置き機やPCの旧作をモバイルで出して飽きられるのもそろそろ飽きた

気まぐれゲーム雑記
第451回:コンシューマのゲームをモバイルで出して飽きられる道筋もそろそろ飽きて来た

誰に向けて作っているのやら……。

ネームバリューの使い回しには飽き飽きしています

AZです。休日だというのに1日中プログラムを作っていて、何ら成果が出なかった時の絶望感が本当に凄いです。

ところで、フェイブルやポピュラスで知られているピーターモリニュー氏が、Dungeon Keeperのモバイル版について苦言を呈しているという記事が公開されています。

モバイル版に関して「私は不意にこう言いたくなった、"こりゃ馬鹿げてる。私はダンジョンを作りたいんだ。掘削するブロックへ戻ってくるためにアラームを6日後にセットしたいわけじゃない"」とモリニュー氏。原作ファンからの批判を聞き及んでいるとも伝えた同氏は、「既存のファンが親しみやすいよう維持しつつ、多くのモバイル顧客に向けて十分に新鮮で理解しやすいバランスに仕上げきれているとは思えない」とBBCのインタビューにてコメントを残しています。

[引用元:Game*Sparkさん]

こいつぁ、良い具合に苦言を呈してますね。

Dungeon Keeperとは、僕らのモリニューおじさんがかつて手がけたタイトルの一つです。ジャンルは、リアルタイムダンジョン設営シミュレーションでしょうか。インプに命令してダンジョンを拡張しながら、攻めてくる勇者を倒したり他のダンジョンキーパーを倒したりと、何かを作り出すという点においては相変わらずなモリニュー節が炸裂した一作です。

今回の事は、そのDungeon Keeperのモバイル版が出たわけですが、

BBCがモリニュー氏の発言および海外での評価を通して問題として取り上げているのは、ゲーム内の通貨である「ジェム」がリアルマネーで購入出来るF2P要素。モバイル版『Dungeon Keeper』は、このジェムを使用してブーストしないとダンジョンを実際に作成するキャラクター「インプ」の動きが非常に遅く、例えば固い領域を掘るには4時間が必要になるなどのハンデが課されています。

[引用元:Game*Sparkさん]

といったように、課金形態がちょっとした問題であるという事を取り上げています。F2Pだからこその課金形態やゲームバランスになってはいますが、今回の問題はそこに「かつての名作を使う必要性があるのかどうか」という一点に尽きるでしょう。

すでに、日本でも各メーカーは概ねスマートデバイスへの進出をしています。オリジナルタイトルで頑張るメーカーもあれば、某国民的RPGだったりその派生だったり某国民的ハンティングアクション等々を進出させるなどでアピールするメーカーもあり、すでにスマートデバイス市場をメジャーリーグと位置付けているメーカーさえ出ている昨今においては、消費者から見れば賛否両論渦巻いた状況と言えます。メーカーはメーカーなりの懐事情があるのは理解できないでもありませんが、プレイする側としては慈善事業でお金を出す気もないので、お金を出す価値があるという事を見出せるような代物であって欲しいと願わずにはいられません。

私個人の意見としては、かつての名作やら何やらを使ってまでしないと、メディアに取り上げられなかったり何だったりと非常に面倒な状況である事は認識しています。しかし、ネームバリューを使ってまでしてスマートデバイスに出した結果、それに伴うような作品はほとんど無かったようにも思えてなりません。むしろ、ブランド摩耗がより捗ったような印象でしょうか。逆に、ブランドに頼らなかったパズドラはゲームしてた事を踏まえれば、同じモノを作れという意味ではなくしっかりとしたゲームを作るべきであるという意見になります。

日本の大手メーカーが謎のゲーム発表カウントダウンをして、スマートデバイスタイトルだった時の絶望感といったらありゃしないモノを感じずにはいられませんが、そのような状況を作ってしまったのは何が原因だったのかを考えると、なるべくしてなったという思いがなきにしもあらずです。すでに、メーカーの煽り文句ともいえる「あの名作がスマホで登場!」はもう聞き飽きたので、スマホじゃないと楽しめないゲームが今後の市場を賑わせていってくれる事を期待したいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:僕らのモリニューおじさんが、Dungeon Keeperのモバイル版に苦言を呈しているということで、そりゃまぁかつての名作ならかつての名作テイストなモノを期待するんだからそうなるわなぁと思ったわけですよ。わたくしとしては、スマホゲーだろうと何だろうと、面白ければ言う事はないんだけどね。

しゃきーんさん:結局、使いたいのはネームバリューだって話に集約されるよな。

しょぼーんさん:実際ネームバリューを使わなくとも作れるはずなのに、そうはならないってのがお金儲けのアレなところかなぁと。要するに、今モバイル用に最適化したって言葉は「課金しやすいシステムに最適化した」と言えちゃうんだよね。実際は、操作性とかグラフィックとか色々やることはあるだろうに。……EAとスクエニは路線が似てるよねぇ。

しゃきーんさん:まぁ、かつてはエレクトロニックアーツスクウェアってな事で提携してたくらいだからな。……それが良いかどうかは知らんけどさ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第451回:据え置き機やPCの旧作をモバイルで出して飽きられるのもそろそろ飽きたに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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