気まぐれゲーム雑記
第447回：ソニーが2013年度第3四半期決算を発表、ゲーム分野は増収増益だったもののグループ全体の2013年度通期予想は1100億の赤字

大手メーカーのデスクトップは、どうしても好きになれませんでした。

国内の大手メーカーが売るPCには価値を見出せなかったけど、中小メーカーは大好きなタイプです

AZです。やることリストがすでに1年先まで予約で埋まりそうな勢いです。

さて、ソニーの2013年度第3四半期決算が発表されました。任天堂の事も書いた手前としてはソニーのゲーム事業だけに触れようかと思ったのですが、ゲーム事業以外にも「VAIO」についてはきちんとタッチしておこうと思います。とりあえず、ゲーム事業から。

• 売上高
  4418億円（前年同期＋64.6％）
• 営業利益
  180億（前年同期＋292.1％）

ポイント

• PS4は発売後1か月半で420万台に到達
• PS4用ソフトウェアは970万本の実売
• PS Plusの会員数も飛躍的に増加
• ソニーオンラインエンターテイメントが提供するPCゲームの評価損が62億円
• 2013年通期は、前年度比では大幅な増収、大幅な損益悪化を見込んでいる

［引用元：ソニーグループ 業績発表文・決算短信ページより］

ということで、第3四半期に限定すれば大幅な増収となっていて、PS4が海外では着実に成功を収めた結果となりました。ここらへんは流石であり、海外での賑わいが確固たるものである事が窺えます。今後も伸びていって欲しいところです。

しかして、気になるポイントは「2013年通期は、前年度比では大幅な増収、大幅な損益悪化を見込んでいる」という部分。ここらへんの理由について、4Gamerでは、

ゲーム分野の通期予測に関して，「営業損益については，ハードウェアコストの米ドル建て比率が高く，米ドルに対する円安が損益に悪影響を与える」（原文ママ）とのコメントがある。売上高という面ではプラスに寄与する円安も，米ドル建てで部材を調達しているハードウェア製造に対しては，大きくマイナスの影響を与えてしまったということのようだ。

［引用元：4Gamer.netさん］

と論じています。それに新ハードの船出はだいたいマイナスになりやすいですし、想定の範囲内には思えるところでしょうか。2月22日にはやっと日本でPS4が発売となるわけですが、上手く伸びてくれることをただただ願いたいモノでもあります。……日本の場合、タイトルラインナップ的にどうなっていくのか次第でもありますけど。

ゲーム事業はここらへんにしておいて、今回の決算で問題になりそうだったのはパソコン事業とテレビ事業の2つです。結果として、パソコン事業は売却となりテレビ事業は分社化することとなりました。TV事業は完全子会社化なので立て直しを図る様子は窺えますが、パソコン事業の売却はVAIOを売却するということもあり話題になっています。

「VAIO」のブランド名で知られたソニーのPC事業は，1997年の国内販売開始から17年目にして終息することとなった。

［引用元：4Gamer.netさん］

17年も続いたのですねぇ……。

PCを自作する派でありPCはゲーム機の一つだと思っている身としては、VAIOだけに限らず国内大手が販売しているデスクトップPC全般は価格とスペックが随分と割に合っていない印象でした。メーカーモノは基本的に安心安全を買うモノだと割り切っていましたし、自作できない人にとっては重要なところでもあったのでしょう。それに結局PCなんてモノは用途で求めるモノが変化しますし、仕方なきところでもあります。

VAIOを中心としたPC事業は幕を閉じることとなりましたが、今後ソニーは音楽や映画、ゲームに金融などの成長分野に力を入れていくことになります。とりわけ、2月22日に発売されるPS4が日本ではどういった結果を出すのかは、しかと見守っておきたいモノですね。