連載:一週間(2014年1月12日~1月18日)を振り返るコラム的な何か 第76回:任天堂の業績予想が賑わせた一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第76回:任天堂の業績予想が賑わせた一週間
それだけ多くの人が注目しております。
セインツロウ4をクリアしました
風邪がイマイチ完治しない中、どうにかセインツロウ4をクリアしたAZです。月曜にはレビューを間に合うように頑張ります。
さて、2014年1月12日~1月18日までの年末年始で一番見られた記事は「任天堂がWii Uの想定販売台数を900万台から280万台に下方修正、2014年3月期の業績予想が250億の最終赤字に」でした。かなり厳しい内容だった事に、多くの人が興味を持ったとも思っております。また、次点で「任天堂の業績予想が赤字ということで、出ている関連報道をまとめてみた」だった事も考えると、もう任天堂の事を振り返っとけと言われている気がしてなりませんので、今週は任天堂一個を振り返らせて頂きます。
巷じゃ色々出てるけど、落ち着いて待ちましょうか
2つの記事を見てもらえば分かると思いますが、任天堂の業績予想は相当厳しいモノになりました。Wii Uの販売は3分の1以下、コミットメントとして目指した営業利益1000億の黒字も、黒字になるどころかむしろ350億の赤字。最終的に250億の赤字になるという予想です。
毎日新聞の方にコメントを出したアナリストさんは、
SMBC日興証券の前田栄二シニアアナリストは「任天堂の不振はゲーム専用機市場の縮小が原因ではなく、ゲームファンを取り込めない任天堂自体の問題だ」と指摘する。
~中略~
スマホ向けゲーム市場が拡大を続け、手軽に遊べるゲームはスマホで済ます消費者が増える中、「専用機ならではの新たな魅力を打ち出せなければ、世界のゲーム市場を長くリードしてきた任天堂といえど再浮上は容易ではない」(アナリスト)のが厳しい現実だ。
[引用元:毎日新聞さん]
と、任天堂の在り方に問題を投げかけましたが、確かに現時点でWii Uが消費者を集めるようなタイトルはないというのが事実でしょう。もちろん、「スマブラ」「マリオカート」「新作ゼルダ」といったお馴染みのラインナップがまだ出てきていない事や、「メガテン×ファイアーエムブレム」「ゼノシリーズの新作」が出てくれば変わってくるかもしれません。ですが現状を踏まえると、消費者がまだ発売されていないのだから買わないという選択をするのも、また仕方なしと言えます。それが今回の結果だったわけですし……。
少なくとも、PCとは違いコンテンツ至上主義がまかり通っているゲーム専用機市場において、ゲームファンを取り込むようなゲームが出て来ないのは残念の一言です。ここでいうゲームファンは、任天堂ファンも含めたそれ以外も、という事です。少なくとも任天堂は、任天堂ファンだけに売れれば良いというビジネスモデルではやっていけないほど大きな企業になっています。まぁ他のハードメーカーもそうではありますが、ゲーム事業のみで生きている任天堂にとってはゲーム機とソフトを売る事こそが生命線であり、命題となるのです。
現時点では、随所でリストラ策とか撤退とかスマホとか、そういった文字が躍り出ています。どれも、そのように考えれば可能性はなきにしもあらずな話ではありますが、結局のところ1月30日の経営方針説明会で新しい事業構造が発表されるのを大人しく待っているのが一番でしょう。その新しい事業構造というもので、ゲーム機とゲームソフトを売る構造がどうなるのかは見どころかもしれません。……あとはいわずもがな、Wii Uの行く末もですが。
今後、週明けの株式相場など任天堂への風当たりは少々強くなりそうな気配はしています。1月30日の経営方針説明会でどうなるのかを生暖かく見守りたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:やっぱり任天堂の話題が総なめした一週間だったよーってなお話です。
:流石にあの数字は、なぁ。
:実際、Wii Uのゲームが少ない現状を打破しない事にゃ始まらないね。それ以上もそれ以下もないだろうし。他に言える事は、とりあえず1月30日の新しい事業構造とやらの説明を聞いてからかな。……Wii U、頑張って欲しいっすなぁ……。
:すでに色々頑張っているのだろうけどな。あの手この手は尽くして欲しいモノだわ。
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