気まぐれゲーム雑記
第376回：デベロッパーもパブリッシャーも上手くやって欲しい

ビジネス的判断なのかどうなのか。

双方の理由が知りたいところではある

ちょっとした事で疲れるようになってきたAZです。年は取りたくないモノです。

ところで、Kickstarterで資金回収に成功し、日本でも配信されている格闘ゲーム「スカルガールズ」を舞台に、海外のパブリッシャーを担当しているコナミが微妙なアクションを取っているようです。

以前にも少し語りましたが、Autumn Gamesとコナミの間はずっと晴れているとは言えません。

最後の更新の時くらい、コナミがスカルガールズと関わっている限り、以降のパッチ更新などが進むことができないと判明されました。

そのため、Autumn Gamesはそれらのゲーム更新などが問題なく進むよう、方策を講じました。

結果として、本日より、Autumn Gamesとコナミの間の関係が打ち切られ、PS3版とXbox360版のパッチ更新はより費用効果的に、不当な遅延を回避できるように進むことができます。

［引用元：indiegogoさん］

何が一体どうしたというのでしょうか？

文面だけを読み取れば、スカルガールズ開発側のAutumn Gamesがパッチを配信したいのに、海外のパブリッシャーを担当しているコナミが不当な理由で配信できていないというように見えます。なんにせよ、開発元から関係を打ち切ったという情報が出てくるあたり、非常によろしくない流れでしょう。ジワッとした黒煙が上がってきそうな予感をさせてくれます。

具体的には、

マイクロソフトのTRC検証にはKONAMIの協力が必要であるにもかかわらず、連絡したことに対する返事が一切来ない状態であることをデベロッパーのAutumn Gamesが以前「Indiegogo」のページで明かしていました。

［引用元：Game*Sparkさん］

ということで、パッチを配信する事自体渋っていたという事になります。今後の海外展開は、マーベラスAQLと協力してやっていくということでさほど問題になりそうなことはなく、日本ではサイバーフロントが変わらずやっていくという事で安心できるわけですが、コナミの印象がよろしくないと言うのは誰しもが思うところでしょう。願わくばコナミ側の言い分も聞いてみたいところではありますが、よほどの事がない限り出てきそうにもありません。

昨今のゲームシーンは、Kickstarterによりインディーズが盛りあがっている傾向が強く、スカルガールズもそういったところから出てきたタイトルです。ですが、そういうインディーズに大手メーカーが食い込むのは少々難しい印象も覚えています。実際、日本でもPS3版「テラリア」が発売されましたが、$9.99（1000円程度）のPC版をやりこんだ身としては定価3990円のPS3版も楽しめた反面、価格としてはインディーズと呼ぶには違うと言わざるを得ない気がしてなりません。

また、Mars: War Logsの日本語版が発表されましたが、こちらも英語版の定価が$19.99（2000円程度）と比較的安めで、日本で例えるならSIMPLEシリーズ的プライスなところを、ダウンロード版5000円、定価6080円と中々のローカライズプライスです。根本的な事として、日本と海外での価格差はあれど、ローカライズの価値観は実に難しいと思わせてくれます。

ともあれ、ビジネスの根底として、消費者と企業間における信頼は非常に重要となりますが、いち消費者としてはデベロッパーもパブリッシャーも上手くやっていって欲しいと願わずにはいられません。ビジネス上難しい事は色々あるでしょうが、願わくば3者すべてにとって良い関係になれるよう頑張っていって欲しいものですね。