気まぐれゲーム雑記
第290回：カプコンのネットワークゲームカンファレンスで思う事、と言う話題

どうなんでしょ？

新作13タイトルは流石に言い過ぎでしょうよ？

先日、カプコンのネットワークゲームカンファレンスなるモノが開催されました。
新作13タイトルという素晴らしい煽り文句に見事煽られてしまったわけですが、カプコンのネットワークゲーム事情が垣間見えたような気もさせてくれます。というわけで、そんな13タイトルを振り返りながらカプコンのネットワークゲーム事業の行く末をアレやコレや書いてみようかと思う次第です。……見事にやられたなぁ……。

ツッコミの後に分析をしてみました

まずは、13タイトルの紹介から。あ、注目どころは非常に素晴らしいジャンル名だと思うので、注目してみてください。

1. PS3　モンスターハンターフロンティアG　ジャンル：オンラインハンティングアクション
2. Wii U　モンスターハンターフロンティアG　ジャンル：オンラインハンティングアクション
3. PC/PS3　アジア版モンスターハンターフロンティアG　ジャンル：オンラインハンティングアクション
4. コンシューマ版　鬼武者SOUL　ジャンル：空前絶後の戦国シミュレーションRPG
5. ブラウザゲーム　百年戦記 ユーロ・ヒストリア　ジャンル：愛と悲しみの中世騎士道シミュレーションRPG
6. Windows/Mac OS　モンスターハンター メゼポルタ開拓記　ジャンル：モンスター迎撃シミュレーションRPG
7. iOS/Android　ストリートファイター バトルコンビネーション　ジャンル：ファイター育成RPG
8. iOS/Android　モンハン大狩猟クエスト　ジャンル：大狩猟カードバトル
9. iOS/Android　ストリートファイター×オールカプコン　ジャンル：カプコンヒーロー育成RPG
10. iOS　モンハン いつでもアイルーライフ　ジャンル：アイルー的オウサマゲーム
11. iOS/Android　大航海フロンティア　ジャンル：大人の海洋冒険RPG
12. スマートフォン/フィーチャーフォン　rio（仮）　ジャンル：非公開
13. PS4　deep down　ジャンル：記憶を読み取る（リーディング）RPG
14. スマートフォン/タブレット/パソコン　ブレスオブファイア6 白竜の守護者たち　ジャンル：お手軽タッチ型オンラインRPG

以上となります。

ジャンル名にやたらめったらRPGだらけなところは、他社で言うところのソーシャルゲームなのにカードバトルRPGと名乗っているのと似すぎていて実に素晴らしく、どういったゲームなのかイマイチ分からないなどツッコミどころ満載ではありますが、すべてを取り上げていたらツッコミだらけの記事になってしまい精神衛生上よろしくないので、幾つか取り上げてみる事にします。

• PS3　モンスターハンターフロンティアG　ジャンル：オンラインハンティングアクション
• Wii U　モンスターハンターフロンティアG　ジャンル：オンラインハンティングアクション
• PC/PS3　アジア版モンスターハンターフロンティアG　ジャンル：オンラインハンティングアクション

まず、モンスターハンターフロンティアGは新作と呼ぶべきかどうかが悩ましいところです。会社としてはそうなのかもしれないけど、ユーザーからすればそんな事はないというところでしょうか。まぁ、カンファレンスなので企業的な発表ですから、全ハードで出すというのと、アジア版で海外市場も狙っていくぞ、というアピールでしょう。アジア版については、日本であえて発表する事かどうかはわかりませんけど。

• コンシューマ版　鬼武者SOUL　ジャンル：空前絶後の戦国シミュレーションRPG

鬼武者SOULについても、すでにブラウザ版やスマートフォン版がある中で新作と呼ぶべきなのかどうかは何ともアレなところです。ところでこれは賑わっている……んですかね？　カンファレンスでも、台湾で賑わっているという事はアピールしていましたが、日本でどうなのかを言ってくれなかった気がするわけですが、聞き逃したのかもしれません。

• ブラウザゲーム　百年戦記 ユーロ・ヒストリア　ジャンル：愛と悲しみの中世騎士道シミュレーションRPG
• iOS/Android　大航海フロンティア　ジャンル：大人の海洋冒険RPG

百年戦記についてはジャンル名がアレなのはさておきまして、基本料金無料+アイテム課金のブラウザゲームとなっています。村ゲー要素を持ったシミュレーションということで、どこか何かに似ている感を彷彿とさせてくれます。
また、大航海フロンティアもジャンル名がアレなところはさておきまして、新作と言われれば新作です。ユーザーが期待した新作かどうかはよくわかりませんが、ソーシャルゲームやブラウザゲームが好きな人にとっては嬉しいかもしれません。

• PS4　deep down　ジャンル：記憶を読み取る（リーディング）RPG

PS4で注目されているdeep downについては、これもまたジャンルがよく分からずどういうものなのかもさっぱりでした。また、オンライン専用ということなので、想像と違っていたという人もいるのではないでしょうか？　いずれにせよ、このタイトルはTGSあたりで情報が出てくるようなので、期待しすぎない程度に期待しておきたいものです。

• スマートフォン/タブレット/パソコン　ブレスオブファイア6 白竜の守護者たち　ジャンル：お手軽タッチ型オンラインRPG

これについては、すでに当ブログの「雑記：ブレスオブファイアの新作「ブレスオブファイア6」が見事なくらいスマホやタブレットで最適化されたオンラインゲームになった件」にて散々書いていますので、そちらを参照して頂ければソレ幸い。ファンが望もうが望むまいが、企業は儲けないと始まらないというのが非常によくわかります。

さて、ツッコミはこの辺までにして真面目に分析しましょう。

今回の発表は、コンシューマ機でのネットワークタイトルを期待していた人達にとっては拍子抜けだったでしょう。新作13タイトルは煽り過ぎ感がでています。ついでに、従来のゲーム機が好きな人達からは、カプコンのネットワークゲームに対する印象が余りよろしいモノにはならなかったようにも見られます。
とはいっても、これだけフリーミアムに全力投球ということはそれだけ利益を期待しているというのも見て取れます。企業は儲けるために開発をする、というビジネスの根底を見事再現してくれているとも言えましょう。

正直、カプコンさんがこのタイミングにココまでブラウザゲームやソーシャルゲームに全力投球してくるとは思いも寄りませんでした。むしろ、PS4のdeep downはさておいてブラウザゲームやソーシャルゲームの類は「2年前くらいにやっておくべき」だった事のように思えます。そして、この乱発具合はとりあえず球数を増やせばどれか当たるんじゃないか？　みたいな思惑も垣間見せている気を起こさせてくれます。

もちろん、これらのタイトルすべてが素晴らしいサービスなら問題なくヒットするでしょう。ソーシャルゲームだろうとブラウザゲームだろうとフリーミアムのタイトルならば、ユーザーが望む面白さを持っていて満足するようなサービスならユーザーは問題なく課金をします。フリーミアムとはそういうモノです。

結局のところ、これらフリーミアムなタイトル群でユーザーを満足をさせる事ができるのかどうかの一点にかかっています。……根本的につまらなかったら話にならないわけですが、いつかは何かしらの形になって答えは出てくるでしょう。各サービスの開始1年後にどういった答えが出てくるのか、というのを注視しておきたいですね。

……あ、最後に、イクシオンサーガに関しての発表がなかった事については本当にどうかしていると思えるので、何とかしてあげて下さい。