気まぐれゲーム雑記
第218回：ソニーとコナミの決算が発表されたらしい、と言う話題

色々と結果が分かれたわけで。

決算が出てくるシーズン

先日に引き続き、ソニーとコナミが決算を発表したので今日もそちら関連の話題をばしてみようと思う次第です。ソニーはこちら。コナミはこちら。
両方ともまとめちゃうと次の様な感じ。なお、ソニーについてはゲーム事業のみに特化してまとめます。

ソニーの決算

• 売上高は7071億円で前年と比べて12.2％減少したが、営業利益は17億円の黒字
• 減益の理由としては、PSPのハード・ソフト共に減収した事と、Vitaを日本で値下げした事が影響した
• PS4の発売で大幅な増収を見込んでいるが、営業利益についてはほぼ前年並み（つまり17億程度）
• PSPとVitaを合わせた今期の見通し台数は500万台

コナミの決算

• 営業利益は219億円、純利益は132億円と共に前年比から減少
• デジタルエンタテインメント事業は堅調に推移したものの、遊技機事業の落ち込みが大きかった
• 次期の見通しとして、ソーシャルコンテンツはラインナップを豊富にし、ゲームソフトについてはトリプルA級タイトルを厳選してグローバル展開を推し進める
• メタルギアシリーズは、E3でも積極的にプロモーションをしていき、ウイニングイレブンシリーズはサッカー専用ゲームエンジンの開発に取り組む

ざっとこんなところでしょうか。
というわけで、本日もまた両社共にそれぞれ思うところを書いて見ようかと思う次第です。

ソニーについて

ある程度予想はできていましたが、Vitaの売り方をアレコレしたことからか上手く黒字に持っていけたようです。とはいえ、Vitaは見通しが500万台と少なめなところはちょっと気になります。今後は海外での展開をどのように推し進めるのかがポイントになりそうなだけに、E3は重要な位置付けにもなりそうです。

また、PS4については売上は伸ばす事ができても、宣伝費やら何やらで利益が確保できるかどうかは何とも難しそうなラインです。とはいえ、ここらへんはどのハードも似たようなものですので、来年の今頃にはPS4が理由で云々といった話題がでてきそうな予感はしますが、そのようなモノだと思っておくのが無難でしょう。

個人的には、PS4がどうなるのかは非常に興味があるところで、E3である程度ちゃんとした情報が出てくる事も予想されていることから、E3の注目度は非常に高くなる事が予想されます。Vitaの海外展開も大変でしょうが、上手くユーザーを捉えてほしいものですね。……ソフト不足で嘆くことがないように。

コナミについて

基本的にメタルギアなどのトリプルA級タイトルを中心に展開していくようですが、それがどう左右するかが焦点になりそうです。海外を中心に考えていく事が窺えますが、現時点だとコンシューマ機にあまりタイトルを出していませんし、メタルギア、ウイニングイレブン、パワプロくらいしか存在感を出せていない気がしてなりません。それに、ウイニングイレブンはEAのFIFAに数字だと負けてしまっているので、サッカー専用ゲームエンジンがどう働くのかは見守りたいところです。

下手に乱発するよりは確かなシリーズで稼ぎを作ろうというスタンスも、決して悪いとは言えないので、上手く新作となれる柱を作っていってもらいたいところではあります。……主にソーシャル以外で。

ドラコレに始まったコナミのソーシャルの波も少々陰りが見えてきた気がしないこともないわけですが、今後はどうやって存在感を出していくのかがポイントにもなりそうです。メタルギアシリーズは成功するのが当たり前になってしまっているので、新規のタイトルを今後どうやって作っていくのかが課題になりそうなところでしょうか。
上手く存在感をアピールしてもらいたいものですね。