気まぐれゲーム雑記
第202回：ゲーム機で遊ぶ人が減少する中スマホ用ゲームで遊ぶ人は横ばいというアンケート結果、と言う話題

時代の変化なのです？

ちょっと面白いアンケート結果

ソーシャルゲームが世の中を席巻し、所々問題を起こしながらもそのブームはまだ衰えを見せません。
正確には開発者達の中ではすでに変化しつつあり、今後クオリティを求められる中どのように対応すべきなのかを四苦八苦している最中で、多くのユーザーはそこに気づかず現状を楽しんでいる、といったところでしょうか。どのような変化があるのかは生暖かく見守りたいところですし、さっさと業界内の課金がどうこうといった悪しき風潮を刷新して頂きたいものではありますが。

そんな中、インターネットコムが「ゲーム機で遊ぶ人が減少、スマホ用ゲームは横ばい―定期調査「ゲーム機/スマホ ゲーム」」という記事を公開しました。詳しくはこちら。
さくっとまとめると次の様な感じ。

• インターネットユーザーの1065人を対象に、10代から50代までの広い層でゲームについてのアンケートを実施
• 据え置き機や携帯ゲーム機などを持っているユーザー層は589人
• そのうちDS系（DSから3DSまで）は59.3％
• WiiやWii Uは47.5％
• PS2は44％
• PSPは31.2％
• PS3は30.2％
• 現在遊んでいるゲーム機を尋ねた質問に対して、24.3％の人が「現在ゲームをしていない」を選んだ
• 前回調査からゲーム機で遊ぶ人が減っているように見える
• アンケート全員に「スマートフォンで遊ぶゲームに興味があるか」と尋ねたところ
• 27.7％が、すでに遊んでいるor遊んだことがある
• 22.8％が、遊んでいないが興味はある
• 49.5％が興味がない
• 前回調査の結論と大差がなかったので、ゲーム機で遊ばなくなった人がスマートフォンへ移行するかといえばそうでもなさそう

ハードの所持率を見るとアンケート情報の対象者が何とも言いがたいラインではありますが、少々ゲームを嗜むという人を含めたと見れば有益な情報に見る事も出来ます。
というわけで、スマートフォンのゲームとかソーシャルゲームとかゲーム専用機を取り巻く環境をゆるっとアレコレ綴ってみようかと思う次第です。

スマホのゲームもソーシャルゲームも次のステップへ

現在、先に紹介したアンケートで言うならゲーム愛好家達からは、ソーシャルゲームの存在は目のかたきといわんばかりの立ち位置になっています。その影響からか、一部ではソーシャルゲームとスマートフォンのゲームさえも一緒くたに見てしまう人さえいるという話も聞きました。気持ちはわからないでもありませんが、それは少々行きすぎでしょう。

アンケート結果を見るとソーシャルゲームやスマホのゲームというのは、従来ゲームをしていた人達がそのまま移行したわけではありません。スマホを手にしてからゲームに触れた人もいるわけです。だからこそ、多少質が悪くてもユーザーがつくようなソーシャルゲームもあるのでしょう。……どれとは言いませんけど。

すでに、カプコンはソーシャルゲームでGREEに提供予定だったタイトルを2つ中止にすることを発表しました。この発表は、「想定していた収益が見込めない」と踏んだから中止にしたという結論以外、別の答えが見つけづらいです。すでに、業績予想の質疑応答で「カードバトル型ソーシャルゲームは停滞感が出ている」と述べたくらいですので。

今後は、スマートフォンの高機能化によってより質の高いクオリティが求められていくという話が多くのところで出ています。となると、今度は既存のゲーム ユーザーにもアピールできるような代物が出てくるという可能性は強くなりますが、本当に取り込む事ができるのかどうかは悩ましいところです。というのも、 既存のゲームユーザーの多くはゲーム専用機のゲームがしたいわけであって、スマホやソーシャルゲームは単なる息抜きか、プレイをしない事を選択する人が多いというのが現状だからです。

今後、スマートフォンはどんどん普及していくでしょう。その時、ゲーム専用機とスマートフォンで出来るゲーム、ソーシャルゲームそれぞれの在り方というのがどのように変化していくのかは、そちら関連の開発者達次第とも言えます。
果たして既存のゲームユーザー達からも賞賛されるようなゲームが、ソーシャルゲームやスマホで増えていくことになるのでしょうか？　状況は性急に動いたりはしないでしょうから、遠巻きに見守りたいものですね。……それでも、よほどの事がない限りこちらから近寄る事はないとは思いますが……。