連載:気まぐれゲーム雑記 第181回:グリーとDeNAの両社社長がCESAの理事に就任内定した件について、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第181回:グリーとDeNAの両社社長がCESAの理事に就任内定した件について、と言う話題

まぁ、比較的いつも通りじゃなかろうか? とは思う次第。

CESAの存在意義は?

日本には、CESAと言う組織があります。
CESAは、COMPUTER ENTERTAINMENT SUPPLIER'S ASSOCIATIONの略で、主にコンピュータエンターテインメント産業の振興を図ったり、研究したり、普及に勤しんだり、我が国産業の健全な発展及び国民生活の向上に寄与することを目的としている……らしいです。CESAのホームページにそう書いてありました。

CESAと言えばTGSを主催している事でも有名で、日本の大手ゲームメーカーは大抵所属していることもあってか、結構な力を持っていたりする……らしいのですが、実際どの程度効力があるのかは何とも計りかねるところがあります。恐らく、そういうのは一般ユーザーたる我らの目には映らない何かがあるのでしょう。

で、そんなCESAですが、グリーとDeNAの両社社長がCESAの理事に就任内定したと発表しました。詳しくはこちら
内容は読んで字の如く、グリーとDeNAの両社社長がCESAの理事に内定したというもので、その理由として「ゲーム業界におけるソーシャルゲーム市場の拡大に対応する」としています。
というわけで、そんなソーシャルゲーム業界が本格的にゲーム業界に殴り込んできたけど、どうよ? といった話題を書いてみようかと思う次第です。

結局は、メーカーがどう動くか次第

タイミングが良いのか悪いのかはわかりませんが、先日毎日新聞では「SNS:ゲーム規制1年 コンプガチャ廃止、今も高額利用悩み」などと非常に素敵な文字が躍り出ていて、要するにコンプガチャを規制したはずなのに子供達の高額支払いの波は収まる気配もなく、グリーに至ってはプログラムミスが発覚し高額支払い出来るようになっていたので返還するとしていたのに返還も一向に進んでいないよ、と言うモノです。
確かに子供の高額支払いというのは、親のクレジットがどうこうなど「親の管理の問題」も明確に露呈してくるわけですが、それにしても相変らずソーシャルゲーム業界は全体で問題に取り組む気があるのかどうか、何とも頭が痛く思うわけです。

一応、どんな形であれどソーシャルゲームというのは現状猛威を振っている状況であるのは間違いありません。CESA側としての意見は「ゲーム業界におけるソーシャルゲーム市場の拡大に対応する」との事なので、ここらへんに嘘があるわけでもないでしょう。
ですがふと思うのは、今回の発表については以前ソーシャルゲーム協会(JASGA)にCESAの会長である鵜之澤伸氏が理事に就任したあたりで、協力体制とか何だとかが垣間見えるわけで、まぁ要するに「ゲーム業界の発展というモノの答えは何なのか?」という言葉に集約するのが無難であるようには思います。「ユーザー視点」であるべきか、「ビジネス視点」であるべきかの問題です。
それに、ソーシャルゲームもコンシューマーゲーム同等に扱って欲しいと思っている人達もそれ相応にいるはずです。……たぶん。まぁ、そう思う人達が「ゲーム開発者」なのか「ゲームユーザー」なのかは皆目分かりませんが……。

CESAの存在意義は、ゲーム産業の発展、振興、国民生活の向上を目的とされています。それ以上もそれ以下もないわけではありますが、そこにまだまだ新聞でも取り上げられるような話題を振りまいてしまうソーシャルゲームの代表2名が理事として加わるというのは、単なるいちゲームファンとしては複雑な気分にはなります。振興とは如何に? と思ってしまうわけです。

元々CESAは今までコンシューマーゲームの組織だったので「コンシューマーゲーム産業の発展、振興を目的」と考えると、CESAが主催した昨年のTGSでは「ソーシャルゲームのグリーが最大規模」のブースを占める形となり、絶妙に微妙な空気を見せつけてくれたわけですが、今年はそんなことが起きても大丈夫という建前が出来たという事くらいが、両名が理事になって変わる事でしょうか。……まぁ、妄想ですけど。恐らく従来のゲーマーの皆様が感じているコレジャナイ感はそこらへんにあるのかなー? と勝手に妄想しています。

正直、ソーシャルゲーム業界の2TOPの社長さんがCESAの理事に就任したからといって、すぐさま何か起こるわけでもないでしょうけど、結局はゲームメーカー自身がどう動くかがすべてではあります。この一連の動きが企業からは歓迎されたとして、今までのゲームユーザーから歓迎されるかどうかはわたくし個人には甚だ不明ですが、個人的にはまず「ソーシャルゲーム業界を新聞に叩かれないくらいには綺麗に整理してから」介入してきた方がウケは良いと思いますが……。いかがでしょうね?

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんかCESAの理事にグリーとディーエヌエーの社長が就任内定したよって発表があったんで、思うところを書き殴りました。

しゃきーんさん:なんつーか、正直だから何? ってレベルの話でもあるよな。

しょぼーんさん:そう、それ大切。何となくゲーム業界と言えばCESAは影響力を持っていてーとか何だとか思うところもあるけど、結局はソフトメーカーがどう動くか次第です。それにソーシャルを嫌っているのは従来のゲーマー達であって、企業はソーシャルに介入してまで利益を伸ばしたいと思ってるんだし。とどのつまりはそういう事です。

しゃきーんさん:これが世の中の流れでもあり、技術が進化した結果なのかねぇ? ま、何はともあれソーシャルゲーム業界が従来のゲーマー達にも理解されるようになってくれるのを願う他ないわ。色んな意味で。

連載:気まぐれゲーム雑記 第181回:グリーとDeNAの両社社長がCESAの理事に就任内定した件について、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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