連載:気まぐれゲーム雑記 第144回:ゲームとテレビの関係の行く末は? と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第144回「ゲームとテレビの関係の行く末は? と言う話題」

一言で片付けてしまうとデバイスの変化、ということなわけで……。

時代の変化

日本ではテレビの視聴率がぐいぐいと落ちているというのが、度々話題になります。
テレビというのは、据え置き機であればモニターの役割を果たしてきたモノで、その貢献度は多大なものであったのは間違いないでしょう。ですが昨今においては、スマホやタブレットなど多種多様なデバイスがあったり、PCモニターでそのままTVが映せたりゲームができたりと、モニターとしての役割は違うモノがになってきています。TVと言うモノの視聴率が落ちているというのは、そういったデバイスの変化が挙げられるのかな? と妄想するところでもあります。

そんなテレビ事情ではありますが、マイクロソフトがXbox Entertainment Studiosを設立したというニュースが飛び込んできました。詳しくはこちら
さくっとまとめちゃうと次の様な感じです。

  • マイクロソフトが、幅広いエンターテイメントコンテンツを製作するスタジオを開設した
  • Xboxをゲームだけではなくエンターテイメント全てのハブ(中心的な意味)に変えていく長期戦略を体現するものになる
  • マイクロソフトは、Xbox LIVEを通じてゲーム以外のコンテンツに乗り出している

これはいわゆる「据え置き機に付加価値を与える」という戦略です。PS3のトルネやWii UのNintendo TViiもそれにあたるわけですが、今日はそういったゲーム機にテレビという付加価値を求めていくとどうなるの? という話題をしてみようかと思う次第です。

各ハードの比較

一番にわかりやすいのは、トルネ・ナスネでしょう。
まぁ、面倒なのでナスネで統一するとして、ナスネは実に日本らしく運用されていると言えます。PS3のハードディスクを上手く使った機能ですし、PS3ユーザーにナスネを提供することでHDDレコーダーを提供したも同然と言えます。ついでに、PS3はすでに普及している記憶媒体ブルーレイを標準搭載していますので、非常に格安でブルーレイを視聴できる環境と、HDDレコーダーを手に入れる事ができるわけです。つまり、テレビとPS3を上手く繋げた事になります。普段テレビをみない人も、HDDレコーダー機能があるとなれば、好きな番組をみるために使い方くらいは覚えるでしょう。

次に、Wii Uは据え置き機をテレビから切り離したゲームパッドを用意しました。
2画面でのゲーム体験とか何だとかありますが、とりあえずテレビ放送のみに焦点をあてると、日本での活躍は少々微妙な感じは否めません。確かにゲームパッドでのテレビ欄の閲覧は便利なのは否定できませんが、ゲームパッドでTVが見られないのでは強い魅力とは言いがたくなります。まぁそこらへんはB-CASとか何だとか、厄介な問題があったのは想像に容易いことなので、そういうのが完全になくなったら威力を発揮する……かもしれません。その前に次の世代になりそうな気はしますけど。

一方でXboxは、元よりXbox LIVEで映画やら動画やらは配信していますが、少なくとも日本ではテレビを取り込むという事は見受けられませんでした。これは、海外と日本の違いが大きく影響していると言えます。
ですが少なくとも海外では、Xbox LIVEを通じて大統領選挙やら何やらを中継するような使い方もされたようです。Xboxが目指す「すべてのエンターテイメントの中心になる」という野望は、今回のスタジオ設立でより一歩進むということになります。……日本で進むかどうかは何とも言えませんが。

各ハードを見て分かるとおり、基本的にはテレビの機能を取り込もうとしているのが窺えます。テレビというのはそれだけ強い媒体ですし、実際日本ではテレビの視聴率が落ちているといわれたところで、ゲームのTVCMは多く出ている現状があります。まだまだ強い存在であるには違いがありません。ゲーム機にテレビのような付加価値を付けるという意味は、ユーザーを増やす意味でも一役買っているのは間違いないところでしょう。
今後、各ハードがテレビのモニター以外の機能をどうやって活用していくかはわかりませんが、どのハードも搭載してくるようですし何かテレビをみるきっかけになるようなものがあるかどうかを楽しみにしたいですね。……それでもテレビは余りみなさそうな自分がいますけど……。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:マイクロソフトがエンターテイメントコンテンツを作るスタジオを開設したよーってお話です。ま、要するに据え置き機にテレビとか何だとかそういった付加価値をつけようぜ、って言うのを考えたり作ったりするスタジオになるみたい。

しゃきーんさん:ようはゲーム専用機じゃなくて、ゲームが中心かもしれんが他にもコンテンツがある多機能的な何かになるって話でOK?

しょぼーんさん:ニュアンスとしてはそんなもんじゃない? そういった部分が主要な価値となることは難しいと思うけど、付加価値としてなら十分OKじゃないかな。実際、Wii Uのニコニコはテレビでニコ動が見られるという、ちょっとした面白さもあるし。そういう付加価値はメインじゃないけど、あっただけ得をするってものだと思う次第。

しゃきーんさん:ゲームがメインの多機能機って感じか。……そういった付加価値にどれだけの需要があるか、っていうので決まっていくのかもしれんな。

連載:気まぐれゲーム雑記 第144回:ゲームとテレビの関係の行く末は? と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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