連載:気まぐれゲーム雑記 第141回:メディアに中立性を求める難しさ、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第141回「メディアに中立性を求める難しさ、と言う話題」

メディアはどうあるべきなのだろう? という話です。

モンハンが任天堂機に移ってプレステが大ピンチ? ……らしい

モンハンがソニー系列のハードで出なくなってから、久しいくらいに日が経ちました。
ソニー系列のハードで発売されることを望む声は未だ大きいモノの、このマルチプラットフォームの世の中で「あえて独占的にタイトルを供給するメリット」を考えれば、自ずと答えは出てくるような気はします。まぁ、実際どういう契約なのかは皆目分かりませんので、今後PSハードに出てくるかどうか何てことは見当も付かないわけですが。

そんなソニーのPS事業ですが、「プレステ事業は「撤退が得策」」などという、これまたセンセーショナルな記事が踊り出ました。詳しくはこちら
まとめると次のような感じです。

  • プレステ系ゲーム機は、昨年、一昨年とミリオンタイトルが一本もない
  • ライバルの任天堂からは、ポケモン、どうぶつの森、Newスーパーマリオブラザーズ2と3本も出ている
  • ゲームライターの野安ゆきお氏曰く、モンハンシリーズを任天堂に奪われたのが大きい
  • 洋ゲー好きなユーザーは360を、子供やライトユーザーはWiiやWii Uを支持するので、PSファン離れは深刻
  • スマホやソーシャルゲーで、PS系ハードに魅力を感じなくなったユーザーが増えた
  • PS4の発売はビジネスとして赤字になる可能性が大で、SCE社内でもPS事業は撤退したほうが得策だと考えている人も多いと思う
  • 今は据え置き機のゲームで儲けるビジネスモデルより、世界で戦えるのはソーシャルで稼ぐビジネスモデル
  • PS3のソフトを出す予算は、ソーシャルゲームの開発に比べると桁が3つほど違う
  • PS4には、中小メーカーは参入できないかもしれない
  • 未だにPSPでだけ発売される新作が多い

「多いと思う」とか「PSファン離れは深刻」など、実に愉快痛快な文字が並んでいます。
というわけで、今のメディアは煽る、飛ばす、すっぱ抜くのどれかじゃないと注目されないのかなぁ? と言う話題をしてみようかと思う次第です。

そもそもに現状は?

Vitaが苦戦しているのは周知の事実です。
これは間違いがないことで、ソニーの決算でも「ハードウェアおよびソフトウェアの減収により、ゲーム分野は大幅減収」と言った旨が明記されています。ですが、ソニーの平井社長は5年後を見据えた長期的な在り方を考えているようなので、現時点で苦戦していても最終的に普及すれば良い、と睨んでいるでしょう。

それに、「洋ゲー好きなユーザーは360を、子供やライトユーザーはWiiやWii Uを支持する」というのは、流石にちょっと無理がある気もします。Wii Uも勢いが減速しているのは決算などで明確にしていますし、日本市場での360は絶妙に微妙な立ち位置です。ハード発売初期なら洋ゲーは360といった事は考えられましたが、すでに大半のタイトルがマルチプラットフォームになっているので、洋ゲー好きだから360という構図は成り立たないでしょう。もちろん、ユーザー層的にそういったモノが好まれやすい傾向があるというならわかりますが……。

それにスマホや何やでPS系ハードに魅力がなくなった、というのもいささかアレですし、ハッキリ分かることは元ネタになっている記事はモンハンがどうこうなど「日本市場限定の話」をしているわけで、それがPS事業撤退というのは正直無理があるという答えに行き着きます。
まぁ、メディアらしい煽り記事、という位置付けが無難でしょうか。

メディアの在り方?

もちろん、理路整然と正しいと思える意見を述べていれば煽りにはなりにくいです。ですが、こういった煽り記事は度々でてきます。個人でも煽った記事を書いている方がいらっしゃいますが、報道機関としてのメディアは、一個人よりも責任やら何やらのウェイトが違います。SCE社内の事を憶測で書いたりするのもどうかと思いますし、ちゃんとしたライターなら裏付けをきちんと取るべきでしょう。裏付けが取れないのに公然と書くのは、何とも恥ずかしい思いをするだけです。まぁ、個人個人の意見があるのは当然なので、そこをどう反映させるのかがプロか否かの境目には思えますが……。

先日も、朝日新聞や日経新聞がPS4についてアレコレ報道しました。それに対し、SCEは「ノーコメント」を貫いています。そうなると、あの報道は「すっぱ抜いた」のか「飛ばし」たのか、よくわからないモノとなります。結果は最短で2月21日にわかる可能性がありますが、2月21日に分かったところであの報道が「すっぱ抜き」か「飛ばし」か何てことは、一個人が知る由もないわけです。

インターネット上には無数の情報が存在します。そして無数の読者がいて、記事のタイトルだけを鵜呑みにする人もいればきちんと内容を読んで判断する人もいるわけで、何が正しくて何が間違っているかは個人に委ねられる事になります。
ゲーム情報は情報により強い鮮度がありますが、だからといって出てきた情報だけを鵜呑みにするような事はせず、ご自分が信用できるような情報元を多く作っておくと、メディアが中立的か否かが見えてくる……かもしれませんね。
当ブログも、極力煽ったりする事がないよう、気をつけていこうと思う次第です。……日和らない程度には言及するときもあるとは思いますけどね?

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんだか最近、煽り記事とか飛ばし記事とか何だとかが多いなぁってお話です。

しゃきーんさん:次世代機の話題はみんな欲しがってるからな。もはや、海外情報も合わせて嘘かほんとかなんて誰もわからんだろうよ。

しょぼーんさん:ノンビリと公式見解を待ってればいいのにねぇ。そりゃ興味は尽きないけど、結局は公式に発表されることがすべてだし。……多くの人が、情報を仕入れる事に焦ってるような感じがするような、しないような……。

しゃきーんさん:ま、それだけ忙しない世の中だってことじゃね? 情報は鮮度が命ってのは確かだしな。それ相応の適度な速度ってのも必要なんだろうよ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第141回:メディアに中立性を求める難しさ、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

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