気まぐれゲーム雑記
第124回「学習向けシムシティが開発中らしい、と言う話題」

シムシティソサエティーズを忘れたとは言わせないぞ！

ゲームを学習に応用する発想

近年はVitaなり3DSなりPSPなり、携帯ゲーム機で学習向けタイトルが多く出ています。
そういった学習用ゲームが面白いかどうかはさておいて、ゲーム機を学習に活かすという試みは日本のみならず海外でも行われています。特に、海外の大学ではStarcraftやMine Craftなどが講義で採用されているという話は、ゲーマーにとっては大変面白そうな話題でもあります。

そんな学習用ゲームですが、EAが最新作の「シムシティ」を利用して学習向けに開発している事がプレスリリースされました。詳しくはこちら。
まとめると、次の様な感じです。

• EAは現在、近代都市の構造を学ぶことができる「SimCityEDU」を開発中である
• オンライン教育コミュニティかつSTEM（科学、技術、工学、数学）に興味のある生徒のための「学習ツール」となっている
• 生徒たちはシムシティを通じて近代都市が直面している困難や都市計画、環境マネージメント、社会経済開発について学ぶことができる

これは、シムシティ最新作で使われているゲームエンジン「Grass Boxエンジン」でのシミュレートが鍵になるわけですが、それはおいとくとしまして。
非常に気になるのは、この話題を聞いてシムシティソサエティーズを思い出さずにはいられない、という事です。

というわけで、本日はシムシティソサエティーズがどれだけアレだったか、という話題をしてみようかと思う次第です。

シムシティソサエティーズってそもそも何です？

シムシティシリーズの歴史上、気づいたらなかったことにされているような気がしてならないシムシティソサエティーズですが、前作「シムシティ4」から4年経っての発表だったので、それはもう全世界のシムシティファンが期待をする事になります。

ところが、ソサエティーズはシムシティの生みの親のウィルライト氏やMaxisが製作に関わらないといったところから暗雲は立ちこめ、開発を担当する事になったTilted Millが「シムシティのゲーム性を変更する」といった趣旨の発言をしたことから、とてつもない不安を感じさせる作品へと印象を一気に変えてくれました。

そして、発売当初ではインストールがままならなかったり、人口が増えるとゲームがクラッシュしたり、そもそもシムシティらしさが皆目なくなっていたりと、シムシティファンが阿鼻叫喚することになりました。……まぁ、管理人はわかってて買ったわけですが、あそこまでとは思いもよりませんでした……。

そもそも、ソサエティーズはエネルギー問題や地球温暖化といった真面目なテーマを「学習」できるというのが根底にありました。それ故に、システムを簡略化したり何やしたわけですが、結果はファンにとって散々なモノへとなってしまいました。おかげさまでナンバリングタイトルではないとはいえど、シリーズではなかったモノ扱いを受けているような印象になり、未だにシムシティ4の方が人気であるという不思議な現象が生まれる事となっています。
ともあれ、シムシティはそのシミュレート性の高さから、学習には向くかもしれませんが、やはりゲームである以上はゲームを主軸にしてもらいたいと切に感じた一件でもあります。

今度のシムシティに求めたいモノは？

今年3月に出るシムシティは、ウィルライト氏は関わっていませんがMaxisが手がける事から、一定以上の安定はあるもの……と思いたいです。
流石に、ソサエティーズを味わってしまうと中々食指が動かないものですが、時期的に他にやるタイトルがなければ、数年ぶりとなるシムシティを体験してみたいとは思うところでもあります。

シムシティソサエティーズは、今で言うとまさに「見えている地雷」と言えるモノでした。今回のシムシティがどうなるかはわかりませんが、学習向けシムシティはさておくとして、ゲーム版の方はベータテストもある事ですし、しっかりとしたゲームに仕上げて欲しいと願いたいものですね。……やはり、ソサエティーズはなかった方向で……。