連載:気まぐれゲーム雑記 第121回:任天堂が更なる革新的ゲーム機の開発を開始するらしい、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第121回「任天堂が更なる革新的ゲーム機の開発を開始するらしい、と言う話題」
何をもってしてどこをターゲットにするかが重要になりそう?
情報の共有化は大切
2月16日付けで、任天堂が「統合開発本部」なる部署を設立するそうです。詳しくはこちら。
ざっくりまとめると、次の様な感じ。
- スマホやタブレットなどで競争環境が変化する中、開発体制を見直して革新的なゲーム開発につなげていくため「統合開発本部」を新設する
- 家庭用機の開発部署と携帯ゲーム機の開発部署を統合する目的
- 基礎技術やノウハウを共有し、開発の効率化によって開発速度を上げる狙いもある
- ゲーム機間の連携を強める狙いも含まれている
- スマホで遊べるネット経由のゲームはドンドン増えているが、ゲーム機が高性能化しているために開発期間も増えている
- 当初は、家庭用機と携帯ゲーム機の開発組織をそれぞれ別に置くけど、後に一本化して革新的なゲーム機の開発につなげる
やはり、このような開発での組織を一新するというのは、「何を売りたいのか」という部分が重要になっていくのです。
特に開発速度はもの凄く重要で、次世代ハードの開発がより早ければ、素早い開発環境を整える事もできますし、次世代用ソフト開発へと繋がります。
というわけで、今日はそれぞれのハード会社は何を持って消費者に訴えたいのか、という話題をしていこうかと思う次第です。
それぞれの特徴
極端な話、ゲーム機をより強く売りたい! と一番に考えているのは任天堂です。ソニーもマイクロソフトも、事業の一つとしてある以上売れるに越した事はありませんし、ソニーの平井社長はゲーム事業を主要事業として考えているくらいなので、成功するに越した事はありません。
ですが、やはりその企業経営そのものが違っていて任天堂はゲームしかありませんが、ソニーには他の事業がありマイクロソフトには天下のWindowsがあります。……Windows8は苦戦してるみたいですけど。
そういうわけなので、各社の消費者に対するアピールはかなり違ってきます。
任天堂は、岩田氏がずっと推し進めている「ゲーム人口の拡大」というのをモットーに、より広い消費者に向けてビジネスを成立させようと考えています。だから、ゲームに興味がなさそうなユーザーの手にも届くような価格設定であったり、その価格設定がゆえの性能になったりするのでしょう。
また、ソニーの場合はそのブランド名らしく「リッチなゲーム体験」ということで、よりゲーマー向けであると言えます。その分、ハードの価格は任天堂ハードに比べたら上がってしまうのがネックでしょうか。PS3初期の値段の高さは、何ともやりすぎ感があったわけですが、今の普及台数を考えたら随分と長期勝負を仕掛けたモノです……。
マイクロソフトの場合は、日本からみると実に「海外らしいハード」というところでしょうか。Windowsと連動できたりするのはマイクロソフトならではの事ですし、やはり性能としても強いモノがあります。ですが、日本から見れば「海外らしい」という部分が合いにくい印象も否めません。……個人的には、好みの問題かとは思いますが……。
大体、消費者に対してそんな感じにアピールをしているように思いますが、今は昔に比べるとタブレット端末の登場によって、より低コストで簡易的なゲームができるようになり、PCの性能が向上したことで中途半端な値段を出すくらいなら、PCを新調した方が手っ取り早い環境が生まれてしまいました。そうなると、それ相応の「そのゲーム機でなくてはならない理由」が必要になります。
ハードを引っ張るのはソフト……だけど?
そのゲーム機じゃないといけない理由でわかりやすいモノは、独占タイトルでしょう。ですが、それらはハードを牽引できるくらいのソフトである事が大切であって、そうじゃないソフトが独占されても消費者の食指は動きません。
しかし、近年はゲーム機にゲーム以外の付加価値が付くようになりました。特にインターネットの普及はそれをより表していて、Wii UではMiiverseやブラウザであったり、PS3にはナスネがあったり、360はWindowsPCと連動できたり。特に、ソニーやマイクロソフトの次世代機で期待されているところはそういったもので、ソニーの場合はゲーム以外ではなくゲームも含めたクラウド技術を使った代物になりそうな気はします。……マイクロソフトの次世代機は情報がほとんどないのでさっぱりですけど。
そういったものをウリにして消費者にアピールしていくわけですが、ネット接続されているのが当たり前になっている最近ですと、付加価値に興味を示すのも有りですが、より多く売る為にはキラータイトルの登場を待つほかないのが現実的な考え方に思います。まぁ、それがいつ出てくるかが分かっていれば手間がなくて良いわけですが、それがわからないから新ハードは運が左右する、というのもあるのでしょう。
ですが、ハードはソフトを支えるための重要な部分です。どれだけ優れたゲームでも、ハード性能が伴っていなければ動かす事すらできないわけです。Wii Uに続いて、ソニーやマイクロソフトがどういった次世代ハードを出してくるかはわかりませんが、各社相応に良いモノになってもらいたいですね!
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:任天堂が新しい部署を作るヨーってお話です。
:Wii U出たばっかだけど、もう次のハードを考えてるって事?
:まぁそれもあるだろうし、Wii Uのシステム改善とかWii Uと3DSの連動? とか、3DSとMiiverseの連動? とかは同じ部署の方が効率が良いって事じゃないかねぇ。……まぁ、今後の任天堂がどうなっていくかは長期的に見ないとダメでしょうな。
:何せ、64やGC時代を何だかんだと乗り切ってしまったのだからな……。はてさて、どうなっていくのかねぇ?
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