連載:気まぐれゲーム雑記 第18回:何があろうともiOSで出した方が儲けがあるみたい? という話題
気まぐれゲーム雑記
第18回「何があろうともiOSで出した方が儲けがあるみたい? という話題」
消費者心理とは難しいモノ……ですかねぇ?
カウントダウンサイトへの期待と不安
新作のカウントダウンサイトに期待を寄せる人が、現状どれくらいいるのでしょう? 管理人は、ぶっちゃけてしまうと「カウントダウンサイトなんて意味がない」と思っちゃっている節がありまして、既出の正確な情報のみが大切だと思っていたりします。いやまぁ、今まで数々あったカウントダウンサイトにがっかりさせられた記憶しかないから、というのが一番の理由とも言えますね。
そんな前置きを踏まえつつ、今日は先日iOSでリメイクが発表された「すばらしきこのせかい -Solo Remix- 」の話題について、お話していこうかと思う次第です。
事の始まりは、スクエニさんが「すばらしきこのせかい」に関する何かしらのカウントダウンサイトを公開した事です。キングダムハーツでもゲスト出演していたタイトルな事や、3DSの人気というのも背景に新作への期待が高まります。
で、カウントダウンが終わりいざ内容が発表されたら、iPad & iPhone用のリメイク作でした。それで、YouTubeで公開された動画の評価がとんでもなく低いモノになり、最終的にその評価も見えないモノになるという中々に面白い展開になりました。
ちなみに、その動画が以下のモノとなります。
当ブログは、スクエニさんなだけにそんな可能性があるのではなかろうか、と思って取り上げなかったわけですが、本当にそんな風になってしまって、何とも言えない気分になったのは言うまでもありません。
さてさて、ここからは2つのアプローチで考えていこうと思います。1つは、消費者心理という論点。もう1つは、YouTubeで批判が殺到しても、iOSで出す意味は? という論点。
んじゃまずは、消費者心理のお話から。
消費者心理とは?
Amazonさんで買い物をする人なら分かると思いますが、「在庫数が明記されている」ことや「○日までに買えば○○日に届きます」というメッセージを見たことはありませんか? これは、その欲しいアイテムを「限定」しているんです。限定することで、消費者心理を煽っているわけですね。
特に在庫数なんてものは、あと○個しかない→悩む→リロードしたら数が減ってる→買わねばなくなる!→ポチっとな。
大体はこんな心理だと思います。
カウントダウンサイト、というのもこれと一緒だったりします。要するに、消費者心理を煽っているわけなのです。
○○の何かしらのカウントダウンサイトが出来た→新作への期待や認知→新作が出た!(歓喜) or な、なん……だと……!?(落胆)
だいたいはこんなパターンでしょう。期待通りだと、それだけでかなりの購買意欲を上げる事ができ、そうじゃないと購買意欲は下がる事間違いなし、といったところでしょうか。
要は、カウントダウンサイトの根底には「その対象のモノを周りに告知する役割と、購買意欲促進」の意味合いを持つ、というのが分かると思います。
それでもiOSで出す理由
このようなカウントダウンサイトを作っておきながら、新作ではなくリメイクだというのが分かれば、結構な批判が集まる事は予想できていたことだと思います。もし、本当に分からなかったというなら、スクエニさんはユーザーが作品に対してどう思っているのかわかっていらっしゃらないと窺えるので、動向調査などをして広報戦略を見直すべきでしょう。
で、それでもiOSで出す理由は「儲かるから」です。単純明快な話で、企業が儲からないことをやるわけがありません。株式会社ならなおのことです。今回の件でいえば、消費者心理で批判が殺到したところで「儲かる」と踏んだからこの流れなのでしょう。
現に、Free to Playが海外では主流にもなりそうな勢いで流行っていますが、そこには今まで作ったゲームなどの知識やデータがあるから、比較的短時間で移植が可能である、というのがベースになっています。スクエニさんも、その流れに乗ったというだけに過ぎません。……もっとも、カウントダウンサイトが必要だったかどうかの部分は、「話題性は呼べた」という意味合いを、周知した役割を果たしたと捉えるなら意味があったように思います。当ブログでも、iOSの話題を取り扱うのは初ですしね。
結局のところ、iOSで出せば価格も抑えられているし、アップルストアなら儲けも出やすいということでしょう。アップルストアなあたりが、海外市場もしっかり考慮しているというのが窺えますし。また、カウントダウンサイトも消費者に告知して煽る意味合いなら見事に達成したと思います。それに購買意欲がどうなるかはその人次第ですし、そもそも結構名の知れたタイトルなだけに「どんなハードだろうと出ちゃえば売上は見込める」という考え方もできます。それに、iOSで出た事を喜んでいる人達もいる事は間違いないでしょう。
どちらにせよ、企業である以上「儲かる事しかやらない」のは当たり前です。その上でユーザーとどう付き合っていくかはその企業次第ですが、ゲーム業界はユーザーがいてこそ成立するビジネスです。一定以上のユーザーの期待に応えるのも、企業の務めかもしれませんね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:すばらしきこのせかいのリメイク版が批判いっぱいでてたから、話題に乗ってみました。
:まぁ、ビジネスである以上しょうがないところはあるよな。
:カウントダウンサイトを用意するほどの事か? と思う人も多いだろうね。今回は消費者心理を煽りすぎたかもしれないってのはあると思うけど、批判も想定内じゃないかな。だって、出ればそれなりに売れると思えますもの。
:ふむ……。メーカーとユーザーの付き合い方ってのは、中々に難しいモノだな。ユーザーフレンドリーであっても売上が見込めなければ意味がないし、売上があってこそ初めて成立するビジネスだからなぁ。ほんと、難しいバランスの上で成り立ってるビジネスってことだけはよくわかるわ。
:
:
:
: