連載:気まぐれゲーム雑記 第59回:どうやってゲームタイトルの話題性を高めるのか? と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第59回「どうやってゲームタイトルの話題性を高めるのか? と言う話題」

フリーダム過ぎるのも問題だと思うのです……。

悪名さえも話題性

今も昔も、より広く売られるゲームタイトルというのは、話題性が重要となります。
言わばプロモーションです。各社メーカーさんは色んなプロモーションを考えて、販売戦略を練っていくことになります。余談ではありますが、それがパブリッシャー(販売会社)としての仕事であり、ディベロッパー(開発会社)はそこらへんを考えなくても良いというのが、販売元と開発元の違いでもあるわけです。

で、無難なプロモーションとしては、PVやTVCMがあります。主な例としては、どうぶつの森など任天堂さんタイトルは、TVCMを上手く使っている印象です。大体はどういうゲームなのか、CGやゲーム画面を見せる事によってユーザーを魅了しようという手法ですね。ですが、時にそれは失敗する可能性もあります。だって、面白いと判断するも否もユーザー次第なのですから。
そんな中、日本でもその暴力性が話題となった「グランド・セフト・オート(以下、GTA)」は、どのようなプロモーションをしたのか、という記事が掲載されました。詳しくはこちら
要約すると大体以下のような感じです。

  • 初代「GTA」の開発者2人は、PRの第一人者にメディアや政治家を焚きつけて話題性を高める戦略を教えてもらった
  • 自分ならどうやるか、誰をターゲットにするか、ターゲットにされた人たちが何と言うか、などを話してくれた
  • 開発者達は、世間を驚かせるつもりでGTAをゲームデザインしたわけじゃなく、楽しさを追求したらダークな方向へ進んだだけ

なんともスゴイ話ではありますが、今日はそんなプロモーションな話題をしていこうかと思う次第です。

プロモーションは色々

PV以外のプロモーションとして、最近で言えば体験版も一つのプロモーションと言えます。以前よりもネットが普及した今では、体験版はユーザーにとってゲームを買うか否かの判断要素となっているからです。それを考えると、昔から体験版を出し続けてきたエロゲ業界は、ある意味時代を先取りしていた……ような気がします。気がするだけかもしれませんが……。
まぁそんな体験版以外にも、メーカーさんは我らユーザーを買わせる気にさせるようなプロモーションを色々と考えるわけです。

例えば、メディアミックスが挙げられます。これは、ゲームをアニメや漫画、もしくは現実に存在する店舗や地域などと手を組んで相乗効果を得る方法です。メリットは、アニメ好きや漫画好きなどを取り込む事ができ、そちら方面での宣伝も行われるので広く知れ渡る事になります。デメリットは、どれか一つでも失敗するとマイナスイメージが付いて回ったりします。他にも、スケジュール進行の管理調整が難航しやすいという点も挙げられるでしょう。
例としては、魔女と百騎兵(漫画)やイクシオンサーガ(アニメ)、龍が如く(企業)がこういったプロモーションをしています。

また、口コミも大きなプロモーションの一つです。ですが、口コミをメーカー側が主導するというのは中々難しいモノがあります。なぜってそれは、口コミはユーザーが噂したりトークしたりして広まるモノだからです。
口コミで広まったゲームといえば、Mine Craftであったり、シュタインズゲートであったり、最近で言えばブレイブリーデフォルトもある種口コミの勢いを持っていたように思えます(昔ながらの懐かしいRPGと言う謳い文句)。シュタインズゲートのように、口コミで広がりを見せたからこそ、メディアミックスされるというモノも存在しているのは確かです。そう考えれば、ひぐらしが鳴く頃に、なども口コミに近いかもしれません。

プロモーションはユーザーに訴えるモノ

GTAの場合、話題性を呼ぶために一般メディアや政治家を利用しました。今思えば、とんでもない方法ではありますが、プロモーションとしては成功したとも言えます。そこには、かなり緻密な計算があったのは間違いないでしょう。……とはいえど、あまりにも方法がぶっ飛び過ぎていて、到底真似る事なんて出来ませんし、しようと思っている企業もないでしょう。

最近では、話題性を生むためにツイッターなどを使い「メーカーがユーザーとの距離感を縮める」という方法が良くとられているように思います。ユーザーとの親近感により、そのタイトルへの興味をもってもらうというやり方ですね。最近では、ステルスマーケティングが問題視されていますが、まずは興味をもってもらわなければ始まらないというのも事実です。むしろ、メーカーとして宣伝しているモノはメーカーだとはっきりわかっているので、ステルスマーケティングには該当しませんし……。

プロモーションは、根本的にユーザーに何かを訴えて商品を買う気にさせるための活動です。話題の作り方は様々ですし、ターゲット層やゲーム性でも変化するのは間違いないでしょう。
ですので、話題性を高めるなら、そのゲームがどういったモノで、どのように面白いのかを緻密に考えながら各販売元様はプロモーションをしてもらいたい、と心から願う次第です。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんか、GTAが話題性を呼ぶために政治家やらメディアやらを使ったってなお話があったんで、プロモーションのお話をしてみました。

しゃきーんさん:なるほど。流石にこれはわかるわ。

しょぼーんさん:ま、色々プロモーションはあると思うけど、ユーザーがどう考えているのかを、メーカー様方も考えてプロモーションして下さると、主にわたくしが嬉しいというお話です。……でも、魅力的なプロモーションだらけになってもお財布的に困るかも……。

しゃきーんさん:……お財布事情はしらねーけど、魅力的に思えるプロモーションは多い方が良いにきまってんだろが。

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