連載:気まぐれゲーム雑記 第42回:ゲームに対する開発者とファンとビジネスの在り方と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第42回「ゲームに対する開発者とファンとビジネスの在り方と言う話題」

ビジネスが入って来ると難しくなるのです……。

物作りでお金を稼ぐのは大変

金は天下の回り物、何て言葉があります。
すべからく、人はお金がないと生活ができません。そのために仕事をして等価を得るわけですが、ゲームを売るとなるとそう簡単にはいきません。……いやまぁ、どんなお仕事でも簡単にできるものなんてそうはないと思いますが。
何はともあれ、一個のゲームを作ろうとすると長い長い行程を踏んでいくことになります。企画、開発、販売。言葉にするだけなら簡単ですが、それ相応に長い期間がかかったりするモノも多々あるでしょう。それでいて、最後の関門とも言える我ら一般ユーザーの評価があります。ゲーム開発者は、何とも言えない苦労人な職業とも言えるのではないでしょうか。

そのような前置きをしつつ、海外メーカーEAさん傘下にBioWareをいう開発スタジオがあります。かつて、「Baldur’s Gate」や「Neverwinter Nights」といったオールドPCゲーマー達を喜ばせたような作品を作ったスタジオです。現在知られているところで言えば、「Dragon Age: Origins」や「Mass Effect」シリーズでも知られています。
そんなBioWareさんですが、先月の9月に共同設立者であり、BioWareの象徴的人物だったRay Muzyka氏とGreg Zeschuk氏の2人がBioWareを去り、ゲーム業界そのものを引退すると発表しました。
というわけで、今日はそんな感じの話題でいこうかと思います。

Mass Effect 3の騒動は結構大きい?

BioWareの象徴的人物だったRay Muzyka氏とGreg Zeschuk氏の2人がBioWareを去り、ゲーム業界を引退するというニュースは、海外ではかなりショッキングな話題として伝えられました。
そして、現在Baldur’s Gateのリメイク作「Baldur’s Gate: Enhanced Edition」の開発を率いている、かつてBioWareの創設メンバーだったTrent Oster氏が、その事について言及するインタビュー記事が掲載されました。詳しくはこちら
要約してしまうと、次のような感じになります。

  • Greg Zeschuk氏はMass Effect 3での一連の騒動や、Star Wars: The Old Republicの否定的反応に耐えられなかったんだろうと思う
  • EAは、基本料金無料のゲームへと移行しているらしい
  • それを踏まえると「Star Wars: The Old Republic」は失敗作と位置付けたと思う
  • EAの上層部は思ってるより酷い状態かも?

Mass Effect 3での一連の騒動というのは、DLC問題からエンディング著名運動まで発展した一連の騒動です。こちらも簡単に説明しちゃうと、ゲーム発売初日からDLCがあったことで、ユーザー達の間でちょっとした不満が出ます。ですが、そこまでならまだしも、ストーリーにおける重要な話がDLCで配信されている事がわかり、かなり不満が溜まります。そして極めつけがエンディングで、こんなエンディングに納得できるか! という流れになり、署名運動へと発展します。そして、BioWareは最終的に、エンディングを拡張するためのDLCを配信する事になりました。これがMass Effect 3で起きたエンディング騒動の流れです。

極端な話としてなら、ビジネス的な折衝と時代のニーズをマッチングさせる事に疲れてしまった……というところでしょうか。

ビジネスが絡むと更に大変

BioWareの親元会社EAさんといえば、ウルティマシリーズでも有名なリチャードギャリオット氏も退社した経歴があります。そこらへんを考慮すれば、今回のお二人が引退というモノの裏に、EAさんの何かしらがあるような気がしてなりません。
とはいえど、これはEAさんのみの話ではないとも言えるでしょう。

要するに、今回のような有名クリエイターさんが引退という流れは、開発スタジオとパブリッシャー、そしてファンという相互関係が上手く成り立っていない場合、発生してしまう気がします。日本の場合、販売元と開発会社が一緒のゲームが多いので、その販売元に色々と思うところが積算していくことになりますが、海外だと開発スタジオでの制作が多いためか、そのようなケースが生まれやすいようにも思えました。

今後、ゲーム開発は開発会社へ委託するケースが多くなる事が予想されます。海外展開を考えていれば、余計にその可能性は大きいでしょう。カプコンさんが良い例ですね(デビルメイクライとロストプラネットを海外に外注)。
当然ながら日本にも、トーゼさんやブラウニーブラウンさん、シリコンスタジオさん、サイバーコネクトツーさん、プラチナゲームスさんといった開発会社があります。販売元さんやファンと折衝するケースも多くなるとは思いますが、どうぞ上手く良いゲームを作っていってもらいたいものですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:本日の話題は、Ray Muzyka氏とGreg Zeschuk氏が辞めちゃってBioWareがちょっとガランとしちゃったよ……ってお話です。

しゃきーんさん:何そのドラえもん的な表現は……。

しょぼーんさん:いやぁ、ふとそう思いまして。当然、そういった人が退社するのでBioWareは健在っぷりをアピールするだろうし、だからこそのDragon Age3の発表とかあったんでしょうな。でも、やっぱりその人あっての企業! って思える人がいなくなるのは、どうにもこうにも淋しいものです。

しゃきーんさん:まぁ、その企業の顔という人物がいなくなると、どうしてもその企業は落ちぶれちゃうように見えるしな……。やはり、後進を育てておくことは重要だってことだろう。ビジネスって一筋縄じゃいかないんだな……。

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