連載:気まぐれゲーム雑記 第102回:満足度ランキングって何なんだろう? と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第102回「満足度ランキングって何なんだろう? と言う話題」
いや、なんというか、やっぱり協会を名乗ったのが良くないのかも……?
わかるようなわからんような……でも、やっぱりわからん団体?
日本代表的なネーミングセンスで立ち上がったけど、結局イマイチ何がしたいのかよくわからない団体の「日本ゲームユーザー協会」。
すでに当ブログでは一度取り上げた団体様だし、揚げ足を取るつもりもないし、別に敵対したいわけでもないし、もう取り上げる事もないかなぁ、と思っていた矢先に、中々に面白い満足度ランキングを公開してくれました。せっかくの「満足度ランキング」ですし、当ブログでも何やら変な雰囲気しか感じられない満足度ランキングへの考察をする意味を兼ねて、引用させて頂く次第で御座います。以下、抜粋。
調査概要
調査方法 :インターネットリサーチ
調査対象 :10代~40代男女の据え置きゲームユーザー ※1ヶ月に1回以上プレイしている
調査時期 :2012年12月11日~12月14日
回答者数 :300名
▽ 集計対象 構成
ヘビー層(毎日プレイ):100名 ミドル層(週単位プレイ):100名 ライト層(月単位プレイ):100名
回答者数 : 300名
[引用元:日本ゲームユーザー協会さん(日本ゲームユーザー協会およびQzoo共同調査)]
このランキングを見て、何か変じゃない? と思った人は恐らくちゃんと情報を見れる人なのでしょう。
というわけで、このランキングに「どんな違和感を感じるか」というところから、「このランキングがどれだけ意味があるものなのか」を考察していこうと思う次第です。……もっと、マイルドな話題で書きたかったのですが、今日も今日とてツッコミを入れるしかない話題しかなかったわけですよ……。
満足度って言葉は何?
そもそもこのランキングに疑問を覚えた点は……えーっと、山ほどあるわけですが。
最初の疑問は、「満足度って何を言っているのだろう?」という事です。だって、このランキングは「11月に面白かったと感じた据え置き機ランキング」であって、「そのゲームに満足したかというランキングではない」のです。
少々言葉の解説になってしまいますが、満足度=面白さとはならないケースは多々あります。満足とは「不平不満がなく、心が満ち足りる事」の意であって、「面白いかどうか」とは別物として考える必要があるのです。例えば、個人的な意見ではあるのですが、リズム怪盗Rは「ゲームとしては面白い」のですが、「ストーリーが完結していないので満足していない」という評価をしています。実にモヤモヤっとした気分にさせてくれた作品です。……面白いだけに悔やまれます。
それはさておき、今回のアンケートの件で言えば「満足度ランキング」と称するなら、「11月に発売されたタイトルすべてを対象に一個ずつどれくらい満足したかアンケートを行う」必要があるように思います。また、逆に「11月の面白かったゲームランキング」にしたければ、「据え置き機に限定するのではなく、携帯機や別のハードも対象」にしなければ、「本当に面白かったランキング」とは呼べないモノになります。それに、面白かったランキングは「より広く売れたゲームの方が有利」になるのは当たり前で、だからこそ1タイトル毎に「プレイした人を対象として、正しい満足度ランキングを作る」意義はあると言えるのです。
そもそも、ヘビーユーザー、ミドルユーザー、ライトユーザーの位置付けが「おかしい」としか思えません。ヘビーユーザーは毎日プレイ、ミドルユーザーは週単位でのプレイ、ライトユーザーは月単位でのプレイにカテゴライズされるそうです。
じゃあ、毎日プレイすることが想定される「とびだせ どうぶつの森」だけを毎日30分やっている人はヘビーユーザーでしょうか? ランキングに入っているテイルズやアサシンクリードといったクリアまでに時間を要する事が想定されるゲームを、月単位にカテゴライズされるライトユーザーがプレイするでしょうか?
ヘビーだのライトだのは、個人によって考え方や位置付けが異なります。ですが、この大ざっぱな区分はちょっと賛同しかねるモノがあるわけです。そういった部分を考えると、「なんだか変なランキングだ」という結論にしか行き着かないということになるのです。
別に敵対したいわけじゃない……けど?
前の連載で取り上げた時もハッキリと明言しましたが、別に敵対したいわけじゃないです。もっとハッキリ言えば、「一部分を除けば、理解されるように無理せずやっていけばいいんじゃね?」とは思っています。
じゃあその一部分というのは何かというと「この情報をプレスリリースとして報道機関各位に向け情報発信していること」です。いやまぁ、本当にメディアに連絡しているかどうかはわかりませんけど(ただそう書いているだけの可能性)。一応、プレスリリースって広報するだけの事ですし……。
ともかく、情報を発信するということは、それ相応の責任も伴います。当然、この文章(情報)も管理人が書いたモノなので、この情報がおかしければ管理人は責められて然るべきです。それが報道機関に対して行えば、尚のことです。
少なくともこのプレスリリースは、「日本ゲームユーザー協会」というあたかも日本のゲームユーザーを代表しています的団体名を持つ集団様方が、さもこれが正解だ! といわんばかりのアンケート結果を報道機関に対して公表しているモノであって、しかもいち企業が間に挟まって集計している部分は知らない人にとって正確なアンケート感が出てしまいますし、企業が間に挟まっているのでその会社の実績になること(非営利団体なのに、こういう実績作りとは如何に?)や、知らない人が見れば納得しかねない情報になっているので、どうにも腑に落ちないわけです。……我ながら、一部分が長いですねぇ。
少なくとも現時点で各メディアに対して情報発信をしているのに、各メディアがこの情報に基づいた何かしらの記事を作成していないあたり、日本ゲームユーザー協会の皆様はこのアンケートが持つ意味を考えてみた方が良いのかもしれません。……まぁ、当ブログは記事を作成する事になりましたが。
恐らくは、この件でかなり多くの邪推が出てくるのではなかろうか? とは思います。ですが、それもまた「ご自分達が取った行動の結果」でもあります。少なくとも、こういった邪推されかねない記事を書かれないようにしていくスタイルにするのが、正解なんじゃなかろうか? と思ったりもするのですが……。今後、どうなるんでしょうね?
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:なんだか先日お話したばかりの日本ゲームユーザー協会の話題で、そこでやってるアンケート結果ってのが絶妙に変なニュアンスにしか思えないという話題です。
:まぁ……普通ではない感じはするな。1月のアンケートの場合はしょうがないとしても、11月はやっぱりちょっと違和感を覚えるアンケートだわ。据え置きと携帯を分ける意味とか、そういう部分がよくわからんし……。
:そもそも組織のメンバーに誰がいてー、とか、某何がしかがどういったアプローチしてー、とか、なぜか各メディアとか個人ブログがほとんどとりあげなくてー、とか、色々邪推は出てるんじゃない? ま、わたくしなんぞ所詮ゲームブログ各界の底辺の端っこで何のしがらみもなく書き綴るだけの人だから、当たり障りなく書いちゃうけどネー。
:せっかく一年半も続いてるんだし、余りへんな事は書かないようにな。……いやまぁ、これは突っ込んでも良いとは思うけど。