連載:気まぐれゲーム雑記 第94回:第16回 文化庁メディア芸術祭でグラビティデイズが優秀賞を受賞したけど推薦作品枠も色々と面白そう、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第94回「第16回 文化庁メディア芸術祭でグラビティデイズが優秀賞を受賞したけど推薦作品枠も色々と面白そう、と言う話題」

大賞や優秀賞以外が盛りあがってしまうのは、わたくしの悪い癖なのです。

文化庁メディア芸術祭って何よ

今年も文化庁メディア芸術祭が開催されました。
は? ナニソレ? と仰せの方も多いでしょうから、簡単にご説明をばしておきます。一応ゲームに関係するので、説明はつまらないかもしれないけどちょっとだけお付き合い下さいませ。

文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門から応募があった作品を文化庁の名の下に表彰するよ! というモノです。もうちょっと詳しく言うと、アートはグラフィックや映像、WEB上でのアート作品。エンターテイメントはゲームやアプリ、ガジェット、WEB上でのエンターテイメント作品。アニメーションは、もう読んで字の如く。漫画部門も読んで字の如くですが、同人も可能です。
実はこの芸術祭、プロ、アマチュア、自主制作、商業作品のドレであろうと問わず、応募する事が可能です。ついでに国籍も問いません。つまり、海外作品が受賞する事もあるわけです。
ちなみにこの賞を受賞すると、文化庁が国内外に色々と宣伝してくれるため、大きなアピールとなります。こういったことに対して、国のバックアップがどうこうというのは何とも不思議な気分はしてしまいますが、乗らない手はないでしょう。

で、エンターテイメント部門において、グラビティデイズが優秀賞を受賞しました。詳しくはこちら
今日はまとめる内容なんぞ一切ありません。言葉通り、グラビティデイズが受賞したのでおめでとう御座います、といった内容を考えていたので、連載史上もっとも短い文章量で終える事ができる……と思っていたら、審査委員会推薦作品という審査員達が応募作品の中で、これは! という推薦作品も紹介されているのを発見しまして。詳しくはこちら(PDFです)。
というわけで、WEBネタやらゲームネタやら、色々と面白そうな作品が詰まっているので、グラビティデイズはおめでとう御座いますと言う事でさておいて(!?)、エンターテイメント部門の審査委員会推薦作品をピックアップしていこうかと思う次第です。

面白さはネタにある 推薦作品WEB編

審査委員会推薦作品の一覧を見てみると、目を引くのがいくつもあります。せっかくですので、それらを列挙してみます。

  • 虚構新聞:UK
  • ドットハック セカイの向こうに+VersusHybrid Pack:松山 洋
  • 初音ミク -Project DIVA- f:Team Project DIVA
  • DARK SOULS:DARK SOULS開発チーム代表 宮崎 英高
  • Google Maps 8-bit:Google Maps 8-bit 制作チーム
  • orgarhythm(オルガリズム):orgarhythm 制作チーム代表 平井 武史
  • The Elder Scrolls V: Skyrim:岩本 けい

……虚構新聞(公式サイトです)さんが推薦作品になりますか……。

WEB枠で言えば、虚構新聞さんと、Google Maps 8-bitでしょう。
虚構新聞さんといえば、誰でも分かる嘘をあたかも本当のことのように新聞形式で紹介するというユニークなエンターテイメントを提供しているWEBサイトです。たまに、その嘘に引っかかった人達が色々とわめいて問題になったりもしますが、そんなものはちゃんと本文を読めば普通はわかるものが大半です。……稀に紛らわしいのがあるから、アレなんですけど……。

またグーグルマップ8BITは、エイプリルフールの時にグーグルマップがファミコン時代のドラクエ仕様になったときのモノを指しています。エイプリルフールのネタを、グーグルさんが本気でやると大変な事になるというのを見せつけてくれました。

ゲーム作品の選考基準を知りたい……

ゲームからは、ドットハック(ただし、映像作品+ゲームとして応募)、Vitaのミクさん、ダークソウル、オルガリズム、そしてスカイリムが受賞しました。
正直なところ、推薦理由が一切明記されていないので、どうしてこのラインナップなのかはわかりません。ですが、こういったラインナップが並んでいるということは、他にも結構多くのゲームが応募されたのではないか? と想像できます。

応募作品を全て公開してしまうと、我々一般人が目にするので「アレが選ばれなかった」だの「なんで選ばれないの?」といった祭典自体にアレコレクレームが入るのは想像に容易い話なので、そこはOKに思います。ですが、せっかく審査したわけですし、推薦作品くらいはどうして選ばれたのかを明記するくらい問題ないのでは……? とも思えるところです。

このような祭典は、より広く作品を知ってもらうには良い機会だと言えるモノです。その魅力を、推薦理由として述べるのもまた、作品を知ってもらうためには必要なのかなぁ? とせつに感じました。
最後に、グラビティデイズの優秀賞受賞、本当におめでとう御座いました。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:グラビティデイズが文化庁メディア芸術祭で優秀賞を取ったけど、それ以上に虚構新聞さんが審査委員会推薦作品に選ばれていて驚きを隠せません。

しゃきーんさん:なんというか、虚構新聞さんを選ぶあたりがとんでもなくフランクな祭典であることを匂わせるな……。

しょぼーんさん:でも普通に見れば、虚構新聞さんがやってる事ってエンターテイメントだよね。ついでに、ゲームもどうして推薦作品になったのか、明記してほしかったなぁ。

しゃきーんさん:まぁ言いたい事はわかるがな。ともあれ、グラビティデイズの開発陣の皆様、本当におめでとう御座いました。

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