連載:気まぐれゲーム雑記 第87回:日本の同人ゲームを海外向けにデジタル販売するサイトができたらしい、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第87回「2012年のゲームトレンドの舞台はやはり海外……? と言う話題」
エロだけじゃないのです!
日本の同人ゲームを海外に
日本の同人ゲームを、海外でデジタル販売するポータルサイト「Rice Digital」ができたそうです。詳しくはこちら。
同人ゲーム、といったところで、アダルトなモノではありません。海外ではそういう規制は厳しいでしょう。
ともあれ、日本では同人となるとまず「アダルトか否か」を判別しなければなりません。そこらへんは、色々と思うところもあるでしょうけど、概ね間違ってはいない認識だと思います。
というわけで、今日はそんなインディーズとか同人とかのお話をしてみようかと思う次第です。
日本のインディーズは同人から
そもそもに、同人の定義とは何か? というところから話は始まります。
一般の人の感覚だと今のネット上で言われる同人とは、大体はコミケや同人誌即売会、同人ショップで売られている同人誌、同人アニメ、同人ゲームを公開・配布・販売する人たちのこと、と言う事だそうです。……Wikiにそんな風に書いてありました。
ですが、本来の意味であれば「同じ目的や趣味、志を持っている人」を指すわけです。……こちらは、辞書にそう書いてありました。
大手に所属しない、つまりインディーズのゲーム開発は、大抵一人、ないし複数の仲間で作られます。つまり、同人なわけです。
というわけで、本来の意味を考えればアダルトな要素と繋がりにくいわけですが、ゲームに限らず漫画でもアダルトな同人というのはたくさん出ています。そこにあるのは、お金だったり表現の自由であったり、創作意欲であったり、多種多様ではありますが、まぁそういったネタが注目されるのは「いつの時代もアダルトは偉大だ」という一言に集約されるでしょう。現に、Type-moonの月姫あたりがそれを証明しています。
そんなわけで、同人はアダルトの方が注目を浴びちゃうけど、当然のように非アダルトもあるわけです。
今の現状は、個人的な勝手な解釈ではありますが、たまたま同人ゲームを発表する場がコミケが主流になっているだけで……。たまたまコミケがアダルトも非アダルトもOKなカオス的空間(褒め言葉です)だっただけで……。たまたま外人さんは万国共通意識とも言える「アダルトは偉大だ」という言葉通りに、同人誌も非アダルトはあるけどアダルトの方に釣られちゃっただけで……。なんとなく、そういった感じの認識が広まった、という感じに思えます。……うん、何ともカオスな解釈ですね。そんなにズレてはないと思います。
同人はエロだけじゃない
先ほども書いた通り、今回海外でオープンしたポータルサイト「Rice Digital」は、非アダルトなモノである事を謳っています。
海外では規制が厳しいと聞きますし、日本のインディーズ(同人)を考えればかなりクリアな印象を持ちます。
先に断っておくと、管理人は同人だろうと何だろうと、アダルトなモノを否定したいわけじゃありません。むしろ個人的には、エロゲだろうと18歳未満が読んじゃいけない漫画だろうと、レビューしようと思えばできちゃうタイプです。……当ブログでやったらグーグル先生に怒られるのでやりませんけど。ですが、元々そういう業界に近い場所にいた人間です。何ら問題はありません。
ただ、何となく非アダルトな同人の立場が小さすぎて、そういうのを認識していない人達が多いんじゃないかなぁと思うわけです。
日本で同人と言えば、東方やひぐらし、月姫などかなり有名になったタイトルも多々あります。日本の同人が海外でどのように受け入れられるのか、というのは大変興味があるところです。日本では知られていないけど、海外だと有名な日本の同人ゲーム、なんてものもそのうち出てくるかもしれませんね! ……でてくる……かなぁ……?
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:何やら海外で日本の同人ゲームをデジタル販売するサイトができたって話を受けて、同人はエロだけじゃないんだぞ! と声高らかに書いてみました。
:まぁ長ったらしく書いたみたいだが、東方はエロじゃないよな?
:そうですなぁ。でも、エロの方が注目されやすいってのは否定できないかな。実際、「コミックとらのあな」みたいなアダルト志向が強いインディーズの市場が形成されているわけだし……。
:ふむ。確かに同人誌って言われるとエロな印象ばかり出てきちゃうのが現実だろうしな……。別にエロを差別するつもりはないが、アダルト抜きで同人ゲームを作っている人達にも頑張ってもらいたいものだわ。