連載:気まぐれゲーム雑記 第80回:各ゲームにあって欲しい機能は色々とあれど……? と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第80回「各ゲームにあって欲しい機能は色々とあれど……? と言う話題」
すべては開発者のさじ加減なのです。
標準化されて欲しいゲーム機能……って、標準化ってなんぞ?
各ゲームには、オプションやコンフィグがあるのが大半となっています。
そのオプションやコンフィグは、使いやすいモノから使いにくいモノまで選り取り見取り。どれも、基本的にはユーザーの事を考えて設計された……はずなのですが、中々に納得しがたいモノも多々あります。
さて、海外ではそういったさまざまな機能に対し、標準化した方がいいだろ? という10項目を挙げた記事が掲載されました。ちなみに、標準化とは今回の件で言えば「どんなモノ(ゲーム)にも等しくあるべき機能」と言う事を指します。詳しくはこちら。
ざっとまとめると以下の様な感じです。
- コントロール・カスタマイズ
いわゆるボタンのカスタマイズ(ボタンの配置を変えたいと思う人は多いはず) - 優れたオートセーブ
現代では当たり前の機能(何分も前に戻りたくないため) - カットシーンの一時停止
ポーズを押したらスキップではなく一時停止すべき(突然のリアル事などに対処できるようにするため) - カットシーンのスキップ
オプションとして実装すべき(物語などどうでも良いと考える人もいるため) - 明るさ調整
ゲーム側ではなくテレビでの明るさ調整をさせるような事は言語同断 - 2周目以降にご褒美を
少しだけでも良いからあれば喜ぶし、モノによってはゲームバランスが崩壊するだろうけど、そもそもクリア済みなんだから問題ない - ちゃんとした字幕
耳が悪いゲーマーもいるし、舞台設定がぶっとび過ぎなファンタジーの場合、固有名詞など怪しくなる時もあるため - ユーザー思いのDRM
オンライン常時接続を強いるのは、正規ユーザーの為にはなっていない - チュートリアルを少なめに
分厚い説明書の時代は終わったとはいえ、ニューゲームをプレイするたびに、何時間もチュートリアルをプレイしなければならないのは話にならない - クレジット
- すべてのゲームは最後にクレジットを設けるべき(ゲーム内容を振り替える事ができるから)
- クレジットに記載する名前は慎重に検討すべき(多国籍企業の社員全員の名前を載せる必要はない)
- スキップ機能を追加(1度クリアしたら、クレジットだけで20分あるようなゲームだとシンドイから)
以上となります。
というわけで、本日はゲームにあれば喜ばれる機能の話題をしていこうかと思う次第です。
強いて注釈を入れるなら?
上記の海外コラムについては、概ね賛同が得られる意見だと言えます。
特に、1番「コントロール・カスタマイズ」については家庭用ゲーム機よりもPCゲームが先行した海外ならではの発想でしょう。日本は、キーコンフィグできるゲームは圧倒的に少なく、家庭用ゲーム機であっても、海外ゲームの方がキーコンフィグを用意している場合が多いでしょう。PSPのモンハンなどに見られた一部特殊な操作性を要求されるようなタイプのゲームがあるのも、家庭用ならではなのかもしれません。
ですが、2番「優れたオートセーブ」についてはちょっと賛否が分かれる気もします。というよりは、条件が足りない。なぜなら、ゲームによってはオートセーブ自体が重たくなる一因として見られるケースもありますし、そういう部分を上手く改善できているゲームがそこまで多くないというのが現状な気がするからです。とはいえ、スムーズにプレイができるならば当然嬉しい機能です。
また、8番「ユーザー思いのDRM」については日本だとちょっと分かり辛い話題なので、簡単に説明します。
DRMとは、著作権保護技術の事を指します。要するに、コピー対策です。
UBIは、UBIのマスターサーバーへのアクセスがないとゲームが起動しない、というDRM「UPLAY」を導入しました。これは、ゲームの途中であろうともマスターサーバーへのアクセスが遮断されると、ゲーム自体も終了してしまうというモノになっています。
常時接続が当たり前になった昨今ではありますが、正規ユーザーに取ってみればメリットはないことから、海外はかなり話題となりました。
ちなみに、現在ではどうなっているのか、管理人はUPLAYを使用していないのでちょっとわかりませんが、PC日本語版はUPLAYの認証がありますので、PC版を検討している方は、努々ご注意なさった方が良いでしょう。
ユーザーに対する機能面などを余り考えない現状
先ほども書いた通り、概ねどれも賛同が得られる意見でしょう。
ですが、残念なことにこれらがすべて導入されたゲームというのはほとんどありません。恐らくは、ゲームデザインの都合から入れないケースや、予算や日程の問題などの理由が最たるモノではないでしょうか。特にキーコンフィグに関しては、「あるとややこしい印象を与えてしまう」という発想もできます。
とはいえ、ユーザーは快適にゲームがしたいわけで、自分ならこういうプレイの仕方をする、というのを考える人も多いでしょう。そういう人の事を思えば、あって然るべき機能と言われても仕方がないかもしれません。ストーリーやゲーム内容を充実させるのもゲームクリエイターの仕事かもしれませんが、こういう基本的な機能面についても考慮してこそ快適なゲームをユーザーに提供できるわけです。
業界全体でゲームがそういった機能面を充実させてくれるようになっていくと、よりユーザーも喜ぶとは思いますが……。そういうようなゲームがでてくるのかを注目してみたいものですね。
[情報元:Choke Pointさん]
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ゲームにこんな機能を標準化するようにしようぜ!? っていうお話です。
:ふむ。まぁ、あれば嬉しいって機能だな。
:こういう機能面を充実させるのも大切な事かと。キーコンフィグなんでないの? っていうゲームも多いしね。……特に日本の場合、キーコンフィグないゲームばっかだからなぁ……。
:そこはもう、育ってきたゲーム文化の違いってのもあるんじゃね? ま、なんにせよあるに越した事はない機能だから、クリエイターの皆様はこういうところも是非考えていってもらいたいものだがな。