連載:気まぐれゲーム雑記 第69回:有名クリエイターが辞めると言うのはどういう事なのだろう? と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第69回「有名クリエイターが辞めると言うのは良くも悪くも気になってしまう、と言う話題」

辞める事で誰が一番利益を得るのかが重要なのです。

社員が会社を辞めると言う事は?

いきなりですが、先日松野泰己氏がレベルファイブを退社なされました。
ツイッターで発言なさっているので、大体はこんな感じ。

松野氏といえば、タクティクスオウガシリーズで名を馳せたクリエイターで、複雑に絡み合う世界観の構築の上手さや、プロットの綿密さで多くのファンを魅了している事でも知られています。またFF12を途中まで手がけた事でも有名でしょう。最新作となるレベルファイブさんのクリムゾンシュラウドも、やはり松野氏が制作されたという事が一番の脚光を浴びました。

そんな有名クリエイターさんが辞めるというのは、やはりどこかに何かしらの不利益があったためでしょう。
というわけで、今日は有名クリエイターさんが辞めるってのは色々と奥が深そうだ、という話題を広げてみようかと思う次第です。

有名クリエイターさんが辞めた後は?

松野氏の他にも、有名クリエイターさんが企業を辞めた、というニュースは海外で多くあります。例えば、エピックゲームスのアンリアルエンジンを使って一躍有名になった、ギアーズオブウォーシリーズを手がけた事で知られているクリフB氏
彼がエピック社を辞めたというニュースは、海外ではかなり衝撃的なモノでした。もっともその後の彼は、バカンスをしながらもバイオ6をプレイし、カプコンに自分に連絡をするようアピールするなど、相変らずご健在のようです。何よりも、ゲーム業界を離れる気もなさそうなので一安心できます。

その後を考えるなら、松野氏の場合も一安心と言えます。というのも、これといった体調不良ではなく休暇を取ったのちに新規プロジェクトを手がける予定がある事を明かしている点です。FF12の時は病気で降板したと本人が明かしている以上は、やはり体調を心配してしまう声が多いのも事実でしょうし。

となると、すでに次のプロジェクトが用意されていながらもレベルファイブを離れるということは、プロジェクトにフリーとして関わって行くのか、それとも主導するのか……。いずれにせよ分かることは、松野氏というクリエイターはレベルファイブとは上手くやれなかった、というところでしょう。これは、良くも悪くも、です。

企業に所属するクリエイターとは?

いち企業の社員として動くと、何かと制約が発生します。クリエイターにとって、コレが重荷に感じる時は多く存在するでしょう。特に、ゲームという娯楽性を追求するモノにとっては、期限だったり、予算だったり、開発力だったり、会社的都合だったり、ゲーム内容だったり、多種多様の問題が発生します。
現に、そういった大手ならではの制約を受けないようにするため、大手企業を辞めて自分独自の会社を立ち上げたクリエイターは多く存在します。プラチナゲームスの神谷氏や稲葉氏、コンセプトの稲船氏、他にもヴァルハラゲームスタジオの板垣氏もそういう事になりそうです。
だからといって、フリーが良いかと言えばそういうわけでもありませんが……。

今は昔に比べると、どの企業が作ったか、ではなく、どこが開発し、誰が企画・制作を手がけたのか、という方が注目されやすい風潮にあります。当然ながら、各企業においてのカラーはあります。現に当ブログでも「スクエニさんらしい」とか「レベルファイブさんらしい」とか「バンナムさんらしい」なんて言葉は鬼のように飛び交っています。
とはいえ、注目作品ともなると誰が(どこが)開発を手がけたのか、という情報は非常に重要な情報となります。その情報によって、面白いか否かを判断する要素の一つとして考えられるからです。

当然の話ですが、ゲーム作りは娯楽のためのボランティアではありません。立派な娯楽産業の一つです。というのを考えれば、企業に所属するメリットとデメリット、そうじゃない人達のメリットとデメリットが存在するわけです。
色んなクリエイターの皆様がどれを選択するかは、それぞれご自分達の考え方次第なのでしょうけれども、いちゲーマーとしては無理をしない程度にユーザーを喜ばせるような作品を作り続けてもらいたいと、せつに願う次第です。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:松野氏がレベルファイブを辞めたよーって話に飛びついてみました。

しゃきーんさん:まぁ、色々と都合があるのだろうよ。

しょぼーんさん:ひとまずは体調不良じゃないってところで安心できました。あと、次のプロジェクトも決まってるみたいってのは嬉しい話。レベルファイブとは上手くやれなかったみたいだけど、じっくりとマイペースに作品を作ってほしいものですな。……同じブリタニアの民として応援しています。

しゃきーんさん:……今でもUOやってるとおもってるわけ?

しょぼーんさん:……思いたいじゃん! 昔のUOとは全然違うけどさ!

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