連載:気まぐれゲーム雑記 第64回:コンシューマーゲームのWEB連動アイテムってどうなのよ? と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第64回「コンシューマーゲームのWEB連動アイテムってどうなのよ? と言う話題」
なんというか、面倒に思えてならないわけで……。
2、3日お休みさせて頂き、ありがとうございます
ちょっと始める前にご挨拶を。
また説明するのもなんなので一言でいってしまえば、もの凄く急な用事でどうしても連載が書けなかったり、更新が遅すぎたりする日が2、3日ほどありました。なるべく早く復帰したつもりですが、連載については2日ほど書けなかったのをお詫びすると共に、それでもいつも通り見て下さっている皆様方には大変感謝しています。本当にありがとうございます。
……まぁ、真面目過ぎるのも何なので、ご挨拶はここまで、ということで、いつも通りの連載を始めさせて頂こうと思います。今後もどうぞよろしくお願い申し上げる次第です。
さて、妙にかしこまった挨拶はちょっと脇に置いときまして。
今までの連載はたいてい何かしらの旬な記事の話題について、どうなのよ? それ、といった感じに書いていました。ですが、今日はちょっと趣旨を変えましてこんなテーマで書いてみようと思います。
「コンシューマーゲームがWEB、および他の何かと連動してアイテムが貰えるって面倒じゃない?」
もうちょっとわかりやすく言えば、ツイッター連動企画とか、フェイスブックがどうだとか、HPに登録すればなんだ、とかいう類のモノです。あれって、度が過ぎると面倒じゃありませんか?
そう感じているのは、管理人だけじゃないはず……と思いたいわけです。
というわけで、今日はそんなテーマで問題提起をしてみようと思う次第です。
企業のメリットはユーザーにとっての……何?
今、旬なところでいえば「ブレイブリーデフォルト」や、「三國無双7」がそれにあたるでしょう。他にも、「世界樹の迷宮4」もそうでしたし、「PSP版 俺の屍を越えてゆけ」も該当しました。
旬な2つを例に挙げれば、ブレイブリーデフォルトは何かしら他の商品(CDや攻略本)やWEB連動企画(フェイスブック)として特典衣装をDLCで配ったりしました。また、無双7はTwitterのフォロワー数が一定数に達するごとに特典が発表される、などと言う企画もあります。
まず、なぜこういう事をするのか、から考えてみましょう。
ブレイブリーデフォルトのCDの場合、わかりやすく考えれば「販売を兼ねた相乗効果」でしょう。実際管理人も現在頑張ってプレイしていますが、音楽は非常に良いゲームです。それでいて、特典としてDLCのコスチュームを付けるというのは、音楽に興味がある人にとっては非常に嬉しいと思えるモノになります。それに、DLCに興味がなくても、音楽が良いためにサントラを買おうか悩めば、DLCは決め手になるかもしれません。逆に、DLCを目当てにサントラを買うという考え方もできるため、相乗効果といったオチに収まるのが無難に思います。……そういったモノのDLCの価値は、果たして「いくらほどの価値となるのか?」というのは何とも悩ましい問題に思えてなりません。
また、無双7については、「どれだけのユーザーが興味を示すのか」という点と「ソーシャルメディアを上手くつかってやろう」という戦略が垣間見えます。そもそも、ちょっとひねくれて考えてしまえば、Twitterのフォロワー数が一定数に達するごとに特典が発表、って「発表する気あるの?」とも思えてしまいます。だって、「ユーザーがその一定数集まらなければ発表されない情報になる」と言う事ですから。もちろん、真面目に考えれば発表されない情報なんてないとは思いますが、そういうアピールの仕方はなんだかちょっと変な風に思えるんですよね……。
そこらへんを考慮してまとめると、企業にとってのメリットは、利益であったり、ユーザー確保の為の囲い込みであったり、自社製品を他製品へと誘導するための人集め、といった感じがメリットであるように思います。
ですが、いちユーザーとしては、PSP版 俺屍のようなツイッターでリメイクが復活したからこそ、ユーザーにそういう還元の仕方でアプローチしたい、という趣旨なら多少は理解はできるのですが、ブレイブリーデフォルトのようないち製品がより他製品へのアプローチが多すぎるモノというのは、ちょっと「何かが違う」感が出てしまうのも否めないような気がしてなりません。
こう、なんというか、「ユーザーのメリットが手間というコストを考えた際に見返りが少ない」と思うわけです。
多すぎず、少なすぎずは個人の価値観……とはいえど?
基本的にこういった連動企画というモノは、ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアの力が大きいからこそできるものでもありますが、何となくではありますが、かえって多すぎるような印象も受けます。もちろん、少なすぎたら埋もれてしまうので、さじ加減は難しいというのも分かりますが……。
連動企画の中でもっとも面倒に思えたのが「他ゲームへのアプローチ」というものです。
例えば、ブレイブリーデフォルトの無料ブラウザゲームが公開されていますが、その無料ブラウザゲームをプレイしてある程度進めないと衣装が貰えなかったりするわけです。元より、例え同じブレイブリーデフォルトという冠タイトルであったとしても、ブラウザゲームに興味がない、という人はいるでしょうし、何より「世界観が一緒だろうが何だろうが、ゲームの質そのものが違うゲームをプレイしないと入手できない」というのは苦行と考える人もいるとも思うわけです。……管理人みたいな人ですけど。
もちろん、これらは「やらなけりゃ良い」という選択も出来ます。有料DLCで良く言われる、「買いたい人だけ買えば良い」というのと似た考えです。ですが、有料DLCと違うのはゲームの場合だと「プレイしなければ入手できない」ということですし、「欲しかったら買えば良い」とはちょっと違うモノになるわけです。まぁ、CDや本は欲しかったら買うしかない、というわけですが随分高い買い物にもなりそうな気がします……。
こうなると、一つのゲームが他方から色々とアピールする分には良いのですが、そのゲーム自体と連動するというのはどうにも釈然としないモノを覚えたりするわけです。
企業は、儲けてこそ初めてユーザーに利益を還元できます。
最初から、サービス精神旺盛でやってしまうと、儲からなかった時にあっという間に終わりを告げてしまうので、そういった部分にストイックな事はしょうがないとも思います。しかし、最近のこういったやり方は、余り度が過ぎると何だか単なる抱き合わせ商法にしか思えて来なくなるような気がしてなりません。
会社や大人の事情とはいえど、各メーカーには上手くやりくりしてもらいたい、とせつに願いたいですし、こういう風に考えるユーザーもいるというのを知って貰えればそれ幸い……なんですが、どうなんでしょうね? 時代はソーシャルに傾いてますし、単に古くさい考えなのかもしれません。
ですが、業界全体がこのまま進むのかどうなのか、どういうオチをつけるのかを見届けたいとは思う次第です。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:一言で言えば、ゲーム本編にツイッターやらWEBやら何やらを絡めたアイテム配るヨーとか何だとかは、度が過ぎると面倒だって話です。
:ほどほどなら良いのかもしれんが、そのほどほどってラインが難しいんだろうな。
:まぁ、そこらへんはさじ加減の問題なんだろうけど、これがソーシャルとゲームを連動させるって考え方なのかねぇ? どこまでをリンクさせるべきなのかっていうのは、実際そういう過渡期である以上、手探りでやるしかないんだろうけどね。
:ま、実際こういうのが主流になっちまえば、結局はそれが正解ってことなんだろうな。ほんと、どうなっていくことやら……。