豪華なグラフィックや、日本人受けしそうなキャラクターデザイン、月額料金が3000円な事などで色々と話題を振りまいた気がするMMO「TERA」ですが、課金ビジネスモデルを月額課金から基本料金無料のアイテム課金へ移行する事が発表されました。
4Gamerさんによる、日本運営プロデューサー鈴木貴宏氏へのインタビューによれば、以下のような流れでFree to Playを採用する事になったようです。

• 2012年1月末のサーバー統合は、アクティブユーザー減少によるネガティブな施策だった
• アップデートサイクルが長い、エンドコンテンツが薄い事が要因
• ついでに、3000円は高いからユーザー離れも加速するし、新規参入も阻む
• イベントやキャンペーンでプレイヤーをつなぎ止めるのは限界があった
• TERAはレベリングが比較的楽なMMOだったので、ユーザーのコンテンツ消化速度が速かった
• 人が少ないのに対人を導入したのは成功とはいえなかった
• 日本だとアバター（外見的な衣装）の反応が良かった
• アイテム課金の反応がよかったので、日本で無料化が進められた
• アバターの製作は半年かかっていたが、今は1ヶ月半で作れるようになった
• 他社の競合タイトルの動向は無視できなかった
• 今後はもっと小さなサイクルでプレイヤーのニーズにあったアップデートをしていく
• 日本独自のペットの導入も予定されている
• レベルアップは楽なゲームとなっているので、今からでも大丈夫
• ソロでもプレイできるバランスに調整されている

と、まぁ大体は予想されていた通りの流れになっています。

確かにハイクオリティなグラフィックが印象的ではありますが、月額3000円を出してまでプレイしたいという人はそこまで多くないと思いますし、そもそもコンテンツ量が少ないというのはMMOだと致命的です。MMOのコンテンツ消化速度はとんでもなく速いので、開発側はそこをどうクリアしていくかが問題になるわけですが、そういった体制ができていなかった時点で消えゆくか無料にするかの2択だったとは思います。
ついでにいえば、日本での競合タイトルってPSO2の事でしょうかね？　あちらは最初から無料ですし……。

ともあれ、日本でも色んな意味で少し話題となったMMOです。無料になったのを機に、ちょっとだけ触れてみるのもいいかもしれませんね。無料化特設ページはこちら。

［情報元：4Gamer.netさん］