いよいよ大型パッチ2.1“覚醒せし者たち”が導入の「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア」ですが、その大型パッチのウリにもなっているハウジング要素の土地価格が高く設定されている事について、吉田プロデューサーからの見解が公表されました。少々長めですので、要約します。

価格方針

• 開発側として、「多数のギルを確保しているプレイヤーが、土地を買占めに走ることをある程度抑制しながら」満遍なく土地が販売されていくことを価格設定のベース方針とした
• ハウジングの土地は、サーバ増設や拡大計画はもちろん行うがそう簡単に追加はできない
• ギルがあるのに土地がなくなってしまうという状況を回避しつつ、その逆の要素である「当分買えない」という心理も想定し、心苦しくは思うが今回の初期設定額となった

所持ギルの確認

• 土地価格の「最高値」算出に当たっては、次のような所持ギル量の調査を行った
  • 全「アクティブプレイヤー」の所持ギル量
  • ワールド別の全「アクティブプレイヤー」の所持ギル量合計
  • ワールド別の全「アクティブフリーカンパニー」数とその所属人数
  • ワールド別、かつフリーカンパニー単位の「アクティブ所属キャラクター」の所持ギル合計
  • 各ワールドで1日にシステムから排出されるギルの総量とマーケット流通ギル量
  • 上記項目の分布割り付け（最上位X%,中位Y%,低位Z%など）
  • ※RMT業者などから回収したモノは除外されている
• 結果的に、各ワールドのギル所持上位層は、多くの人が思っている以上に正規の方法で上手く集めていて、相当な差になっている
• レガシーワールドでは1億ギル以上もっている人が各ワールドに数十人、一般ワールドでも数百万ギル以上持っている人が相当いる

最終価格決定

• 土地の最終価格については、パッチ2.1以降ギル量がどう成長するかを計算して「8割のフリーカンパニーが最低でもSサイズは3ヶ月で購入できる」という数値を落としどころにした
• 成長にあたっては、今回の価格公表で今まで以上に本気で金策する人が増えるであろう事と、パッチ2.1で1日に排出されるギル量も増える事を計算に入れている
• 超高額所持プレイヤーによる土地の買い占めが発生しにくくなり、時間と労力はかけさせてしまうが効率よく多くの人に土地を提供できると考えた
• 毎日、各ワールドの土地の埋まりを見つつ、引き下げを検討していく

レガシーワールドについて

• 土地販売が開始される価格は現在発表したものだが、レガシーワールドで新規荷始めた人復帰した人、ギルをあまり稼いでいなかった人達がワールドのギル流通で到達できない金額が提示された状況になった事は心苦しく思っている
• レガジーワールドについては、2014年1月以降2週間ごとに価格下落曲線を調整し、3ヶ月後の各サイズの土地最低価格をワールドグループ3（パッチノート2.1のハウジングで価格帯が上位から3番目のワールドグループの事、こちらのハウジング部分を参照）と同じにする事を保証
• 一律の計算式で低下曲線を描いてしまうと買い占めが起きる可能性が高くなるので2週間ごとに様子をみながら算出する
• ギルの価値観をできるだけ各ワールドで均一化し、レガシーワールドと新規ワールドの間にあるワールド間移動不可の仕様を取り外したい考えもある

個人ハウジングについて

• 今後公開を予定している個人ハウジングについては、今回の価格より格段に安くなる

ざっとこんなところでしょうか。

MMOは多くの人がプレイしていて、その人数でゲーム内の経済が動く事になります。だからこそ、ワールドを分けているという時点で経済を均一化する事はほぼ不可能ではなかろうかと思いますが、運営側がそこらへんに挑む事をプレイヤーはどう思うかが気にはなるところです。あとは、今回のハウジングはフリーカンパニー用だから高く設定されていると言う部分と、何となくパッチ2.1のウリでもあるハウジングというコンテンツを3ヶ月で上手く回せるように考えられている気がしないこともありません。

超高額所持プレイヤーが土地を買い占める事への対策と、プレイヤー全体が時間と労力を更にかける事を天秤にかけた結果、今回のような金額設定になったということですが、「効率良く多くの人に土地提供できると考えた」というのは運営側の「ハウジング開始から3ヶ月でSサイズなら手に入るくらいの価格設定」と言うのと、プレイヤー側の「さっさと拠点となる家が欲しい欲求」があまりかみ合っていないのかな？　という思いにはさせてくれました。はてさて、それだけの時間と労力をかける人達がどれくらいいるのか、フリーカンパニー内での繋がりが試されている……のかもしれませんね。

［情報元：新生FF14公式フォーラムより］