ついに、ドラクエシリーズもブラウザゲームのアイテム課金制で運営される事が発表されました。そのタイトルは「ドラゴンクエスト モンスターパレード」。開発は、ボクと魔王や銃声とダイヤモンドで知られているツェナワークスさんです。詳しくはこちら。

さて、スターオーシャンの時と同じく、「ドラクエもブラウザゲーかよ！」と突っ込んでも良いわけですが、それじゃ余りにも何なので生暖かく冷静に分析してみようかと思います。

実際このゲームがどういった内容なのかさっぱりわからないので、ゲームの面白さ云々を問う事は非常に難しいわけですが、コンシューマでも実績があるツェナワークスさんが手がける以上はそれなりのクオリティである部分は期待もしたいものです。とはいっても、そもそもドラクエは「子供もプレイできるRPG」としての地位を確立していたわけで、そこにアイテム課金ともなるとさてどうなのでしょう？　という一抹の疑問は拭えないところでもありますが。もはや、ドラクエはそういったブランドではないと言うのをさりげなくアピールしている……のかもしれません。

そのような側面から見ると、実にブランドを摩耗するのが好きと言うべきなのでしょうか。スクエニさんのやっている事はブランドをどう扱うべきなのかという問題提起の意味合いが強いと感じます。また、スクエニさんがこういった手法に全力で突き進む様は、まさに「進撃のスクエニ」と評する他思いつきません。流石はスクエニさんです。それが功を奏しているかどうかはまだ判断できないだけに、当面は見守る姿勢になるとは思いますが……。

いずれにせよ、ブランドをどのように使うかというのはどのメーカーも抱えている課題です。スクエニさんの場合、有名ブランドを他プラットフォームで展開することによって集客を図ろうという戦略ではありますが、果たして試みは上手くいくのでしょうか？　1年後くらいにどうなっているのかを楽しみにしたいですね。