雑記:任天堂と大日本印刷が3DSで児童向け書籍を……って“どこでも本屋さん”の事も思い出してあげて欲しい件
3DSの普及に伴い様々な施行ができる気がしないこともないわけですが、日本経済新聞が任天堂と大日本印刷が3DSで児童向け書籍の配信を開始すると伝えています。くわしくはこちら(会員じゃないと全文読めない可能性があります)。
ざっとまとめると、次の通り。
- 任天堂と大日本印刷が提携し、今秋から電子書籍配信事業を始める
- 大日本印刷が製作し、任天堂が配信と課金を担当
- 小中学生向けの児童書300タイトル
- 3DSの主な利用者層である小中学生向けとして、ファンタジーや冒険モノ、偉人伝などを1冊700~800円で販売予定
- 「ハリーポッター」シリーズなど世界的に人気の児童文学の配信も検討中
- ゆくゆくは、Wii Uでの配信も視野に入れている
- 昨年末、電子書籍ベンチャーと共同で3DS向けに漫画の配信も始めている
だいたいこんなところでしょうか。
ココでピンと来た方は中々な出版通で、3DSではすでに「どこでも本屋さん」というマンガの電子書籍配信事業を展開されています。公式サイトはこちら。
日経新聞の言う、電子書籍ベンチャーと共同で云々というのは「どこでも本屋さん」の事で間違いないでしょう。
値段は同じ電子書籍であるキンドルとさほど変わらず展開されている「どこでも本屋さん」ですが、個人的にはそこまで使い勝手が良いとは言えないモノでした。また、通常の3DSだと画面が小さいこともあってか、単行本を買うなりキンドルや他の電子書籍で購入した方が見栄えが良い、というのは否めないところでしょう。3DS LLで見たらどういう感想になるのかはわかりませんが。
小中学生に正しくアピールできているのかどうかは非常に難しいところです。マンガなり小説なり、現物と余り変化がない値段なら本を購入した方が良いという人もいるでしょう。ですが、切り札としてならWii Uでの配信が視野に入っている、というところでしょうか。Wii UならGamePadの使い勝手やらテレビ画面で見られる事を考えると有効な手立てかもしれません。……もっとも、Wii Uは今ゲームタイトルの勢いが付けられるかどうかで必死だとは思いますが。
こういう情報をみると、やはりユーザーの時間をどれだけゲーム、ないし3DSやWii Uに使って貰えるか、という施策を考えているように思えます。今秋ということなのでもうしばらくしたら情報が出てくるかもしれませんが、今後の出版事業を見ていく上でどうなるのかは見守りたいものですね。……恐らくこれ、任天堂さんはあくまでも金銭的な流れのチェックするくらいで、そこまで深く関わらない気がしないこともありませんし……。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:何やら任天堂さんが大日本印刷と手を組んで電子書籍事業を始めるぞーってな話題があったんで、それ「どこでも本屋さん」じゃん……と思っちゃった! ってなお話です。
:あー、言われればあったなぁ……。
:わたくしもすっかり忘れてました。まぁ、恐らく任天堂さんはさほどかかわらんのではないかなーと。でも、Wii Uと上手く繋げる事ができれば、それなりに威力は高まる気がしないこともありません。……ま、任天堂さんは余り関係ない話かもしれませんけどネー。
:とにかく見やすいことが大前提で、その後どういうアピールができるか次第だとは思うよな。どこでも本屋さんも、サービス自体忘れている人が多いだろうし、さ……。
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