ビジネス:セインツロウシリーズなどでお馴染みのTHQがDevil’s Thirdの発売を断念したようです

THQといえば、日本ではセインツロウ ザ・サード、ダークサイダーズ(日本ではコナミさんから発売)、レッドファクションシリーズ(日本ではスパイクさんから発売)、ウォーハンマー40,000:スペースマリーン(日本ではサイバーフロントさんから発売)など、日本でも結構知られているタイトルを発売した事でも知られています。
ですが、本社の経営危機から2月に日本事務所を閉鎖し、ダークサイダーズ2が延期されるなど経営的に危ぶまれている状態は今も続いていて、NINJA GAIDENなどで知られる板垣氏が率いているスタジオ・ヴァルハラゲームススタジオの新作「Devil’s Third」の販売を断念した事が明らかになりました。以下、抜粋。

THQが板垣氏率いるValhalla Game Studiosの新作「Devil’s Third」販売を断念

今回の業績報告に併せて行われたカンファレンスコールにて、THQのCEOを務めるBrian Farrell氏が、板垣伴信氏率いるValhalla Game Studiosの新作「Devil’s Third」のパブリッシングを断念し、売却を視野に入れた第3者との対話を進めていると明らかにしました。

Farrell氏によると、今回の決定は2つの予想外な事件に基づいているとのことで、Valhallaにエンジンを供給していた企業が倒産したことに起因する新エンジンの提供に必要とされるコストと、現在の円/ドル為替レートがその原因として挙げられています。

しかし、Farrell氏は“Devil’s Third”が優れたフランチャイズだと強調しており、リリースの実現に向けた取り組みを今後も続けていくと明言しています。

Saints Rowフランチャイズが累計1100万本出荷を記録、9月には新拡張パックがリリース

Q4/FY2012のハイライトとして、Saints Rowフランチャイズの出荷が累計で1100万本に到達したことが判明、さらにシリーズ最新作「Saints Row: The Third」の出荷が425万本を突破し、THQのコンソールタイトル史上最も高いデジタル収益を記録したことが明らかになりました。

[情報元・doope!さん]

日本撤退の時からすでに危ないと危惧され続けてきましたが、かなり厳しい状況に変わりはないようです。

セインツロウシリーズは、累計1100万本出荷したなど景気のいい話もありますが、しっかり立て直すことができるかが焦点になってきています。また、板垣氏のDevil’s Thirdについては、以前板垣氏は以前日本と海外では制作費が違うといったような発言がありましたが、THQさんとは残念な結果になりそうです。どこか違うパブリッシャーと上手く話がまとまってくれるのを願う他ありませんね。

現在、ギリシャに端を発したヨーロッパの金融不安から起こる世界的な経済の悪化は様々な業界随所に見られ、ゲーム業界も無縁とは言えません。元々THQの業績悪化は、周辺機器「uDraw Gaming Tablet」が不振の原因とされていますが、果たしてこの経済状況の中、THQは盛り返す事が出来るでしょうか?
今後のTHQの動向や、ヴァルハラゲームススタジオのDevil’s Thirdがどうなっていくのか、注目が集まります。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:THQさんから発売予定だったDevil’s Thirdがダメになったようなのでどうなるかなー? といった話です。

しゃきーんさん、焦る:大変な話だな……。ってか、経済の話は珍しいな?

しょぼーんさん:んー。今後はちょくちょく取り上げていこうかと。なんやかんやと学んだジャンルなので、どうにかなるんじゃない? ……需要があるかわからないけどねー。

しゃきーんさん:ま、いいんじゃないか? 多少なりとも興味がある人はいる……と思いたいところだし。

しょぼーんさん:なんにせよ、結構剛気な感じにインタビューに答えてた板垣氏はどうなるのかなぁ。ちゃんと発売されてくれればいいけど。

しゃきーんさん、焦る:開発会社はこういう事があるから大変だよな……。経営の一寸先は闇、ってヤツだな。

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