連載:気まぐれゲーム雑記 第1082回:シリーズを出すタイミングは難しいというお話
出しまくると摩耗する
フランチャイズの扱いには注意が必要
AZです。FF15のネタバレの件は、こういった時代だからこそ起きる事なのだろうなぁと暖かく見守るスタンスです。
それはさておき、Take-Twoの最高経営責任者であるStrauss Zelnick氏が、フランチャイズについてのインタビューに答えています。
年刊化はフランチャイズを疲弊させるだけとする最高経営責任者Strauss Zelnick氏は、毎年異なる新作をリリースできるだけのフランチャイズを揃えることを目標にしていると語っている。
Strauss Zelnick
理論的には、それ以外を脇に追いやってフランチャイズを年刊スケジュールに押し込めば、数字は向上するはずだ。しかし、それが意味しているのは開発チームの倍増であり、クオリティへの懸念であり、消費者がそれらのフランチャイズに飽きてしまう危険性だ。Take-Twoが素晴らしいのは、我が社のフランチャイズには永続性があるように見えるところだ。人気と永続性がある。一方で、競合他社はフランチャイズを燃やし尽くしてしまうので、新たなフランチャイズを生み出す必要に迫られる。それは極めて困難なことだ。我々には、IPを燃やし尽くすことなく極めて強力なリリース・スケジュールを組むことができるし、それが我々の目標なんだ。
[引用元:Choke Point]
まぁ、そうなるでしょうね。
Take-Twoといえば、Rockstar Gamesや2K Gamesを傘下に持つ企業ですが、毎年出しているのはスポーツものだけに限定されており、それ以外のタイトルはある程度作り込まれた段階で発売されるのが常となっています。そういった需要とクオリティのバランスを保てているのは、流石というべきところでしょう。
逆に、毎年出していながらも、クオリティ面での問題が見られるようになってしまい、年刊化できなくなってしまったタイトルといえば、アサシン クリードシリーズが挙げられるでしょう。特に、アサシン クリード ユニティでのバグ騒動は結構大きいモノでしたし、年刊化して「マンネリ」という単語も浮かんできていた同作にとっては、仕切り直すのに良いタイミングだった様には思えてなりません。ついでにいえば、日本の年刊化しているタイトルや同じブランド名を乱発しているモノなどにも、似た様な事は言えそうな気がします。
一方、マルチプレイなど多人数で遊ぶゲームの場合は移り変わりが激しいというのも間違いないわけで、そういったタイトルの場合はなかなか難しいモノがあります。とはいえど、今のCoDなどがどう評されているのかは何とも言いがたいところですし、マルチプレイをメインとしたゲームならケースバイケース、という事にもなりましょうか。
フランチャイズをどう扱っていくのかはメーカー次第とも言えますが、乱発すればするほど飽きるきっかけを作りやすくなってしまうのは間違いないことですし、上手く扱って欲しいモノはあります。願わくば、より良いモノを作っていって欲しい限りですね。
:Take-Twoのボスが年刊化はフランチャイズを燃やし尽くしちゃうから丁寧にやろうぜ、と申しておりますよーってなお話です。
:ふむ。まぁ、そうなるだろうな。
:企業としては、儲けやら知名度やら何やら色々難しいのだろうけど、フランチャイズが燃えていく様は何とも言い様がないモノを感じちゃうし、どのメーカーにも丁寧に作って欲しいとは思うかな。とはいえ、それが必ずしも面白いと言えるわけじゃないから、何とも難しいのだと言わざるを得ないのだけどね。……とはいえ、何でもかんでも同じ名前で出してりゃ、そりゃまぁそういう目で見られるよネェ……。
:メーカーにはメーカーの都合がある、というのも間違いないけどな。