連載:一週間(2016年4月17日~4月23日)を振り返るコラム的な何か 第187回:「マジカルストーン」が休止で色々と物議を醸した感じの一週間
炎上は実にアレです
レビュー書いてます
AZです。ペルソナ5の発売日云々という情報はオチまで色々と酷いモノではありますが、速報に流されない方が良いという一件にも思える今日この頃でございます。
さて、2016年4月17日~4月23日までの間に一番閲覧数が多かった記事は、「ぷよぷよのe-Sports化を目指したはずの「マジカルストーン」がサービス休止を発表」でした。多くの人が興味を持ったようで、なかなかのぶっちぎり具合です。というわけで、新展開も含めマジカルなストーンをさらりと振り返っておきましょう。
RMT、ダメ。ゼッタイ。
マジカルストーンというぷよぷよ通のクローンゲームを、e-Sportsタイトルとして活性化させていこうという動きが急にでてきたわけですが、本件の問題は主に「RMT」「クローンゲーム」「スポーツとしての公平性」というだいたい3つの論点から構成されております。それぞれを簡単に見てみましょう。
「RMT」については、他のゲームで禁止されている行為を行い稼いだお金で作られたゲームともなれば、そりゃもう感情的にも論理的にも批難されてもやむなしという他ないでしょう。ついでに、RMT業者が作ったゲームともなれば、そのゲームにRMTが関与している可能性は完全に否定できなくなるわけで、色々とお金の流れがデンジャラスムード満載になってきます。RMT事業を知っていたという元プロチームな方々は、それがどれだけ不味いのかを認識した方が良いでしょう。ほんと、誰か大人がしっかりと止めなきゃいけなかった案件ですが、ここ最近になって真偽は不明ながらも会社関連のリーク情報がでてきており、それが本当なら到底止められそうにもなかったと察する事ができてしまうわけで、RMT業者だったというのが明るみに出て本当に良かったとも思うところはあります。
願わくば、マジカルストーンは「クローンゲーム」であるところの議論が活発になれば良かった、とは思える代物でした。どこかが似ている何か的なゲームというのは世の中にたくさんあるわけで、そのすべてを否定するのは無理があります。もちろん、完全なクローンだった場合は物言いが付くのもやむなしなわけですが、本件で言えばe-Sportsらしい何かがあれば、また新しい議論が生まれていた様な気はしました。まぁ、RMT業者だったというあたりで、もはやどうにもならないのは明白でしたが……。
また、「スポーツとしての公平性」が挙げられるのは、それはもう言うまでもないでしょう。選手じゃないにせよ、プロチームの立ち上げながらもゲーム開発にも関与しているともなれば、もはやそのプロチームに「公平性」なんてモノは存在しません。まぁ、そもそも、そういう場に追従するプロが現れるかといったら何とも言いがたいところはありますが、このまま突き進んでもそこは問題視され続けることになったでしょう。
結局のところ、本件はRMTは当たり前のようにダメであるという事や、プロゲーマーのプロとは一体何なのか(ただゲームが上手いだけで社会的な常識はきちんと備わっているのか、など)という事や、e-Sportsを取り巻くお金の流れ的な問題とか、e-Sports化したところで観客がついてこない事には始まりもしないなど、色んな事を再認識させてくれた一件だとは思いました。いやまぁ、現時点で真偽不明のリーク情報が出ていたりはしますが、そこらへんは進展がない限りはタッチしようがないところなので今はおいておくとしまして。なんにせよ、一応の決着は見せた事になりますし、今後妙な動きが出てこない事を願いたい限りですね。
:「マジカルストーン」の話題が一番見られてたよーってなお話です。
:まぁ、「RMT業者が作ったゲーム」という見方をすれば、そういうオチにはなるよな。
:それがすべてかと。RMTがどれだけ不味いモノかというのを認識してなかったのもアウトだし、それなのに色んなところへ関与してるってのも不味かろうとは思ったかな。今、真偽はわからんけど会社のリーク情報が出てきているわけで、もう色んな意味でアレすぎる案件だとは思うけど、一応マジカルストーンについては休止というオチが付いたってことで。……ほんと、「プロ」とか「e-Sports」とかそういう話題は、扇動する人も大人も色々考えた方が良いと思うよ?
:なんつーか、こういうのがあるとe-Sportsが流行る流行らない以前の問題がくすぶってる感じもするよなぁ……。