国内の普及は自然に進む

何はなくとも、大作である

AZです。この連載も、気づけば900回を超えました……。ずいぶんと色んな事を書いたモノです。

それはさておき、日経新聞にて“新清士”氏が国内のPS4事情をサラリとまとめております。ざっくりと箇所書きにすると次のような感じ。

• 「スター・ウォーズ　バトルフロント」や「メタルギアソリッドＶファントムペイン」など、PS4の能力を見せつけるタイトルがでてきた
• 世界累計では、PS4の一人勝ち状態が続いている
• PS4は、海外では好調だとしても、日本では海外ほどのヒットになっていない
• 実は、国内で据え置き型ゲーム機が売れないという状況は、PS3時代から鮮明になってきており、PS3は全世界で8500万台も売れたが、国内の販売台数は1000万台と日米欧で最も売れなかった
• 据え置き型ゲーム機が市場を構築するには、日本国内だけで最低300万台売ることが一つの目安
• それぐらいハードが行き渡らないと、数十万本といった売れ筋ソフトが生まれにくいため
国内のゲームソフト会社が、プレステ４向けのゲーム開発に積極的に乗りだせないのは、そうした要因がある
• 国内における、PS4タイトルへの開発投資の機運は高まっている
• コーエーテクモゲームスの「仁王」、カプコンの「バイオハザード　アンブレラコア」、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト11過ぎ去りし時を求めて」「ファイナルファンタジー15」など、PS4向けタイトルの開発が進んでいる
• SCEも、PS4本体を5000円値下げした
• PS4向けの「プレイステーションVR」も控えている

［引用元：日経新聞］

まぁ、そういうタイミングだ、というのが一番なところでしょうね。

PS4が発売されて約1年半程度が経過したわけですが、国内PS4向けに色んなタイトルが出揃ってくるという印象になっているのら2016年といったところでしょうか。特に、旧ハードであるPS3とのマルチを切って出してくるタイトルが増える年、といっても過言ではありません。

PS4の発売が日本だと2014年2月22日だったのですが、2016年に色んなタイトルが出てきそうというタイミングになっているのは、概ね自然の流れな気がしております。発売と同時に出したあと、次回作へと着手して新作を出すという流れなら、他タイトルの開発期間を見てみても妥当なところです。すでに溢れんばかりの期待が寄せられているFFがある以上、そういったハードを引っ張るモノさえ出れば一定の成果は出る事に違いはないでしょう。まぁ、DQ11はいつ出るかわからないわけですが……。

もっとも、その「一定の成果」なるモノがどれくらいになるかが最大のポイントです。国内のみでハードを最低300万売らないと市場形成が難しいとなると、そのボーダーを来年超える事ができるかが注目どころでしょう。そういった意味では、値下げ効果も注視しておいて損はなさそうです。

国内の家庭用ゲーム機市場が右肩下がりで盛り上がりに欠けている様な状況ではありますが、はてさて2016年にはどれくらい盛り返せるでしょうか？　各メーカーの底力がいかほどのモノか、楽しみに見ておきたいですね。