気まぐれゲーム雑記
第787回：DLCはどのタイミングで売るべきなのか？

感情論に持ち込まれないようにするしかない？

売るしかないなら、好感視されるように出すほかない

AZです。次の土日を目処にリニューアルをしたいのですが、間に合うかどうかの瀬戸際です。

それはさておき、「Evolve」のディレクターPhil Robb氏がDLCについて言及しております。

Phil Robb：
不意を突かれたのは確かだよ。初期段階で間違った情報が拡散してしまったのだと思う。やっていないことや、やるつもりのないことで批判されたからね。トリプルAゲームの開発費は高騰する一方で、DLCはパブリッシャーとデベロッパーが利益を得る一つの方法なんだ。近いうちに消滅することはないだろうが、当然上手いやり方というものがある。

最終的には、我々も懸命に努力して、ゲーマーとして満足できるDLCプランを練り上げることができた。課金で有利にならず、コミュニティを分断しないやり方だ。その目的は果たせたので、満足しているよ。

『Evolve』には追加ハンターが7.50ドル、追加モンスターが15ドルで配信されているが、この価格は適切なのだろうか？

Phil Robb：
答えるのが難しい質問だし、明確な正解は存在しないと考えている。「価値」というのは完全に主観的なものであって、価値基準は人それぞれだ。『Evolve』のDLCキャラクターやモンスターの価格は、概ね開発に要するリソースに基いている。

ご存知のとおり、キャラクターの容姿を変える以外の価値を提供しないコスチューム・アイテムを、15ドルで販売しているゲームもある。我々が『Evolve』で提供しているのは、完全に新しいコンテンツなんだ。

新しいキャラクターやモンスターはどれも、独自のアセットやゲームプレーを含んでいる。それらは決して容易に開発できるものではないし、多くの時間とお金がかかるんだ。だが最終的には、新モンスターやキャラクターが提供する価値には満足しているよ。『Evolve』体験に真の深みを加味するものだからね。

［引用元：Choke Pointさん］

まぁ、利益を出し続けない事には開発が終了するだけですからね。面白ければ多少高くてもやる人はやるでしょうけど。

DLC論争は、常日頃勃発しているといっても過言ではありません。それは海外でも変わらないでしょう。どうして反感を買ってしまうのかというのは、色々なパターンがあります。例えば、DLCが含まれていない時点で「未完製品」だという考えや、本編の一部をDLCとして切り売りするパターン、DLCにより「価格」が釣り上げられる事、また本来本編に含めるべき内容なのにDLCとして後発配信する事などが挙げられます。そういった色んな考えが一緒くたになって批判をしているのですから、なかなかに収拾の付けようもありません。

そりゃまぁ、未完成のモノを売れば激怒するのは当然ですし、本編から切り離されているなら苛立ちもするでしょう。完全なモノをプレイするのに先が見えないDLCを買い続けなければならないケースや、後出しで本編の真相みたいなものをDLCで出された日には、それはもう荒れ狂うのも想像に容易いです。ただ、その情報を「いつ知ったのか」というのは結構重要なところだったりもするのです。

DLCを発表し、出すタイミングというのは、いつ知ったのかでその価値が結構変化していきます。少なくとも、「確実に出すと決まっている内容のモノは、発売前に情報を出した方が良い」ことにほぼ間違いはありません。それがあるか否かで、発売後に「騙された」と罵られるリスクを回避できます。そういった意味では、「ファイアーエムブレムif」は切り売り商法に近いわけですが、あれは金銭的なところに色んな思惑があるようですし、ずいぶん配慮された方ではないでしょうか。少なくとも、乗るも反るも自由な判断をする事ができます。他にも、アドベンチャーの追加ストーリーをDLCで出すというケースも見受けられますが、アレも「ストーリーが命」なジャンルなので発売前にどういったDLCを出す予定なのかは明白にすべきと言えます。

元より、当ブログは据え置き機ゲームを「高い娯楽」と言い続けておりますが、開発費も高くなっているのでメーカーは「追加コンテンツ」でどれだけ長生きさせる事ができるかが一つの課題にもなっています。ゲームを買う側の人間としては、DLCを出すなら出すでどういったモノを出すのかを、発売前にはっきりと提示して欲しいモノですね。