連載:気まぐれゲーム雑記 第745回:スクエニ、Eidosの古いIPを利用できるインディー支援を発表。塩漬けされたIPの再利用策となるか?
気まぐれゲーム雑記
第745回:スクエニ、Eidosの古いIPを利用できるインディー支援を発表。塩漬けされたIPの再利用策となるか?
使い回せるのなら使い回すのが理想である
インディーゲームの支援を押し出すメーカー
AZです。ビックリするくらい不味いビールというのを、人生で初めて飲んでしまいました。
それはそれとて、以前海外のスクエニがインディー支援プログラムとしてサービス開始した“Square Enix Collective”が、EidosのIPである“Gex”“Fear Effect”“Anachronox”の新作開発を許可するという新しい展開を見せています。
スクウェア・エニックスがKickstarterとIndiegogoを利用した独自のインディー支援プログラムとしてサービスを開始した“Square Enix Collective”ですが、本日同プログラムの新たな取り組みがアナウンスされ、Eidosの古いIPとして知られる“Gex”と“Fear Effect”、“Anachronox”を利用した新作プロジェクトの募集を開始したことが明らかになりました。
これは、“Square Enix Collective”のアナウンス時に掲げられていたヘッドラインの1つが実現したもので、プログラムに参加するインディーデベロッパに対して前述した3種のIPに基づく新作の開発を許可し、クラウドファンディングやプロモーション、販売の支援をスクウェア・エニックスが行う従来のCollectiveを拡大したプログラムとなっています。
なお、スクウェア・エニックスはプログラムを利用するクラウドファンディングで調達した資金の5%と、発売決定後の売上げ10%を報酬として受け取る一方で、インディーデベロッパは前述した支援に加え、ディレクション的な関与や続編の可能性といった恩恵が得られるとのこと。
[引用元:doope!さん]
これはまた、賢い一手ですね。
要するにこれは、塩漬けされているIPをスクエニ公認の支援を受けつつインディーゲームとして再生させちゃおう、という試みです。作る側としては、名の知れたゲーム、キャラクターが使える。スクエニとしては、古いIPを再生できる。どちらもWin-Winになれる良き一手にはなりましょうか。
数年前からは、インディーゲームを作るならクラウドファンディングや早期アクセスを利用すれば良い、みたいな風潮があり、現在もそれは続いています。しかし、近年のインディーゲームにおいては、開発が頓挫、開発者が逃亡するなど目に余る問題も見受けられる様になりました。それが、ある程度スクエニの支援を受けられるともなれば、そこまで問題が深刻化する恐れも少ない……かもしれません。
現在、日本の大手メーカーが抱え込んでいるIPの中には、絶賛塩漬け中タイトルがごろごろと眠っています。某ロックマンや某キャッスルヴァニア等々、挙げたら切りがありません。日本でインディーゲームが流行るかどうかさっぱりわからない現状はありますが、インディーゲームに知られているIPを活用するともなれば、それなりに話題になるのではないでしょうか。
今回の話はあくまでも海外のみの話題となっており、日本だと根本的にメーカーがそんな対応をするのかどうかが注目されます。据え置き機に元気がないと言われている昨今ではありますが、少しでも盛り上がっていくきっかけになるモノが登場する事を期待したいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:スクエニがインディーデベロッパに対して、昔に作られたEidosの3タイトルの新作を作って良いと言ってるヨーってなお話です。
:なるほど。こういう手があるか。
:すでに、どのメーカーも手が回せないほど塩漬けしてるからねぇ。こういう新しい試みはいいんじゃない? どーせ作れないなら、インディーデベロッパに作らせるのも一手でしょうよ。もちろん、どういったのが出てくるのか未知数だからこそ、クオリティ管理もすべきだけど。……日本のメーカーも、これくらい寛容になればいいのにねぇ?
:……日本と海外じゃインディーゲームの盛りあがりや価格面を見ても、違いがありすぎるからなぁ……。
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