気まぐれゲーム雑記
第711回：Wii Uの2014年10～12月までの国内販売台数は前年から比べて55％減だそうです

これもまた需要と供給の問題

“次”はいつやってくるのか

AZです。艦これのアニメが放送されたようですが、見逃した事をネタ欲しさに悔いるべきかどうか悩んでしまいました。

それはそれとて、日経がWii Uの2014年10月～12月までの国内販売台数が前年に比べて55％落ちているという記事を公開しています。

任天堂の据え置き型ゲーム機「Ｗｉｉ　Ｕ」の2014年10～12月の国内販売台数が20万台と、前年同期に比べて55％減ったことが８日わかった。ゲームソフトがそろわず、年間販売の半分が集中するクリスマス商戦で振るわなかった。主要市場である国内の不振で、15年３月期の販売計画が未達となる可能性が出てきた。

～中略～

携帯型ゲーム機「ニンテンドー３ＤＳ」の10～12月の国内販売台数は14％減の155万台、４～12月では32％減の246万台だった。「ポケットモンスター　オメガルビー・アルファサファイア」や「妖怪ウォッチ２　真打」など人気ソフトが相次ぎ発売され、新型ハードも投入したが、従来型ハードの販売減を補えなかった。

［引用元：日経新聞］

よろしくないムードですねぇ。

間違いなく、良くない流れであるのは言うまでもありません。年末年始には強いと言われていた任天堂も、やはりWii Uが不振であることは否めない結果になってしまいました。Wii Uがなぜ売れないのか論は、サードパーティの問題、Wii U GamePadの問題、価格帯や性能など多くの要因があるでしょうし、意見も様々あるのは容易に想像がつきます。

しかし、原因がなんであれど売れていないという現実は変わらないわけで、ともなると日経に書かれている通り販売計画が未達成になる可能性があります。未達成になると、それはそれでまた面倒な物言いが出てくるのも安易に予想できる話ですが、それが上場している企業としての常としか言い様がありません。任天堂としては、赤字か黒字かのとんとんにもっていければ御の字、という思惑はありそうです。

一方で、海外ではGame Spotが物理メディアのゲーム販売がファミ通の過去統計から見て過去24年で最低を記録した事を伝えています。ザックリと意訳しちゃうと次の様な感じ。

• 日本のソフトウェアとハードウェアの統計が信じられるなら、日本のゲーム市場は成熟しきったように見える
• ファミ通の統計によれば、ゲームディスクとハードウェアの売上額が過去24年内で最低に達した
• これは、デジタル販売が含まれていないデータなので議論の余地はある
• NPD（調査会社）が公開した報告では、デジタル販売がパッケージ販売を上回りつつあるとしているし、EEDAR（同じく調査会社）は2018年にはゲームの半分がデジタル販売になるとしている
• デジタル販売の情報がない以上結論は出ないが、仮に日本のパッケージ売上の50％がデジタル販売で売れていたなら2014年は歴代3位となり、反対にデジタル販売が10％だったら最悪の年になる
• 日本のデジタル販売についてがどんなものだったにせよ、新しい据え置き機（PS4やXbox One）に対して日本人の感心がやや減少している事を示唆

［情報元：Game Spot］

大体こんな感じですかね？

先日発表されたファミ通の統計を見ても、日本の家庭用ゲーム市場なるところが右肩下がりなのは言うまでもありませんが、やはり現時点だと多くの人は新しいコンソールに対しての関心が薄いという事が言えます。日本じゃビジネス的には手の施しようがない雰囲気のXbox Oneはさておきまして、PS4はラインナップ次第ではやっと日本市場で本格的に始まるという感じに持っていけそうですが、Wii Uは2012年11月に発売されているのですでに3年目です。ある程度結果を出さないといけないタイミングですし、結構明確に次を見据えないといけないような雰囲気になった気にはなります。

ここ数年、任天堂は経営的に良くない状況が続いていますが、今年も今年で当面大変な状況が続きそうです。QOL事業もどうなるのかさっぱりわかりませんが、任天堂らしく我が道を柔軟に突き進んで欲しいモノですね。