連載:一週間(2014年11月30日~12月6日)を振り返るコラム的な何か 第122回:ゲームレビューの書き方をどうするのか自問自答してた一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第122回:ゲームレビューの書き方をどうするのか自問自答してた一週間
ファンタシースターノヴァはボッチが無難に楽しめる一作な気がします
AZです。寒さにも暑さにも弱い体質です。
さて、2014年11月30日~12月6日までの間に一番見られた記事は、「マルチが主体のゲームに限らず、従来のレビューの在り方はとっくに無理がある」でした。文体も変化していく昨今において、レビューだけ変化しないのはおかしな話です。また、「ハイスコアガールをめぐる民事訴訟の第1回口頭弁論が開始、泥沼化は避けられないようです」もよく読まれていたようなので、それら2つについて振り返っておこうかと思う次第です。
「誰にとって」良いレビューになるのか
元々は、Bungieの最高執行責任者Pete Parsons氏がマルチプレイ主体のゲームに従来のレビューは通用しないのではないか? と問題提起をしたわけですが、サーバー運営が始まってもいないゲームに対してレビューをするというのは無理があるでしょう。
同時に、レビューは「どれだけ時間をかけたのか」ということも問われます。点数が良い悪いの判断基準になりやすいですが、どういったプレイでどの程度やりこんだのか。これがわかるだけでずいぶんと変化はあるでしょう。時間をかけられないという事情もわからないではありませんが。
私個人としては、「面白いからオススメしたい!」「つまらないから酷評したい!」というどちらのアプローチもアリだと考えています。99人中98人が面白いと言ったならば、残る1人はどういう気持ちで答えたのかが知りたいと思いますし、つまらないなら「何故つまらないと思ったのか」が知りたいわけです。それを知る事で、レビューの書き手がどういう類のゲームが好きなのかが見えてきますし、自分にとっての「合う合わない」の判断基準にもなりましょう。それにレビュー内容が伴わない人の記事は、「修行中の人なのだ」とか「自分とは合わない人だ」と思えば良いのです。
一方で、既存のメディアは色んな意味でビジネスライクにやりくりしないといけないところがあります。メーカー側から修正を求められるなんて事はよくある話ですが、それが延いては「誰がために書いているのか?」という事にもなるわけで、何とも言えない気持ちにはさせてくれます。はてさて、ビジネスをするというのは非常に難しい事でもありますが、情報を消費する側としましてはより「信用できる人は誰なのか」を見出しておくといいかもしれませんね。
泥沼裁判は見てて良いモノではない
ハイスコアガールの一件ですが、スクエニ側が起こした民事でSNKプレイモア側が証拠の提出拒否といった事ですでに泥沼化が予想される展開となりました。年明けにもスクエニに民事訴訟を起こす準備があると言う事なので、来年以降もホットな話題として残り続けてしまうでしょう。
本件は、刑事の方だとすでに16人が書類送検されており、府警がスクエニ社と押切氏の6人について起訴を求める厳重処分の意見を付けるという事態になっています。そういった中で、泥沼といえる民事裁判が起きていくことになるので、色んな意味で平行で見続けていかなければいけない話題とも言えましょうか。
本件は著作権で揉めていますが、ゲーム業界の方は特許絡みでコーエーとカプコンがやりあっている最中となっています。気のせいじゃなければ、戦国無双4が猛将伝じゃなく4-2になったのは特許絡みが影響しているように思えてなりません。今後、どういった形になるのかは全く見えて来ないのですが、早いところ決着して欲しいところではあります。
難しいのは、どのように解釈すべきかという事です。企業でビジネスをしている以上、権利があるならばそれを行使しただけの話ですが、娯楽を得る側としては気持ちの良い話とも言いがたい。もちろん、そんな事は「気にしない」が一番無難な解決法とも言えますが、やりあっている企業が両方とも好きな娯楽を提供してくれる会社だとすれば、モヤッとした気持ちにならざるを得ません。
普通の日常を送っている人ならば、裁判なるモノはほぼ無縁の場所とも言えます。企業同士のいざこざもわからないではありませんが、娯楽を提供される側の人達がそれをどう見るのかは、少しだけ気にかけておいて欲しい限りですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、ゲームレビューの在り方についての話題が一番見られたようです。
:今までのやり方じゃ限界ではあるよな。
:今までのやり方で通用するモノもあるのだろうけどね。すでに無理があるってのは、某メディアの点数を信じるのか否かってのを考えてみりゃ答えは出ているかと。とはいっても、ある程度基準になるのも間違いはないわけで、あとはどれくらい時間をかけられるかとか、そういう大人の事情的な話にもなるのでしょうなぁ。……だからこそ、単なる消費者のレビューやらプレイ動画が多く閲覧されるのでしょうけど。
:どれがいいのかってのは、見る人によっても違うだろうしなぁ……
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