連載:気まぐれゲーム雑記 第674回:米国調査会社CEOが基本料金無料のゲームはある程度限界に達したと報告、日本は今後次第?
気まぐれゲーム雑記
第674回:米国調査会社CEOが基本料金無料のゲームはある程度限界に達したと報告、日本は今後次第?
あとは企業体力がモノを言いそう
今後は血みどろの囲い込み戦争が開始?
AZです。凄く何か重要そうなアイディアがふと思いついて、次の瞬間に忘れてしまい悶々とするような日でした。
それはそれとて、アメリカでオンラインゲームやモバイルゲームの市場調査を行うSuperData ResearchのJoost van Dreunen CEOが、フリーミアムのいくつかのジャンルでは下降傾向になっていると報告しています。
Dreunen CEOによると、いくつかのジャンルでは基本プレイ無料のビジネスモデルは下降傾向にあり、その一方でWorld of Warcraftの拡張パックのようなプレミアム価格の商品は、お金を払う気がある人にとっては健全な市場で需要がまだあるという
~中略~
「基本プレイ無料のソーシャルゲームやモバイルゲームもあれば、超大作の素晴らしいゲームもある。全く異なる観客がいるわけです。」
「ですので、本当に市場で起こっているのは、基本プレイ無料ゲームにたくさんお客さんがいる一方で、それはある程度の限界に到達したんだと思います。そして、プレミアムのユーザーはこう言うわけです、"はい、私はゲームが買いたいです。広告やインゲームアイテムに悩まされたくない。私はプレミアムを買いたい。" モバイル市場の3/4は基本無料で圧倒的多数のマネタイゼーションモデルですが、いくらかの反動があるようです」
[引用元:Kultur -クルトゥーア-さん]
ここからが本番、ですかね?
海外と同じく、日本でもF2Pのタイトルとそうじゃないモノでかなり勢いが分かれています。そして、大手ゲームメーカーがスマートデバイス方面へ注力しているというのは明白でしょう。市場がそれだけ大きくなっているわけですし、稼ぐ事が第一の命題である企業としてはそこに投資しないわけがありません。そういった光景を見ていて、既存のプレイヤー達がどう思うのかは何とも計りかねるところですが、ビジネスで生きている以上はしかたがないとしか言い様がないのです。
が、スマホ方面ではAppleが課金ができるモノに対して“無料”という言葉を使う事を禁止しました。この事は色んな意味で波紋を広げる事に間違いはありません。そして、今後スマートデバイス市場が停滞するならば、企業はレッドオーシャンを突き進むしかなくなるでしょう。いやまぁ、ジャンルによってはすでにレッドオーシャン感満載ではあるのですが、市場の顧客が増えないという事はより一層厳しくなるという事が予想されるのです。
スマートデバイス市場が賑わっているらしい日本においては、もうしばらくはその勢いが維持できそうな気がしないこともありません。しかして、スマートデバイス向けゲーム市場がレッドオーシャン化している事やガラケー時代から見ればうなぎ登りとなった開発費等々で、企業も生き残りを賭けてやっていかなければならないような情勢にもなってきました。ミクシィのモンストが如く、一発当てればどうにかなっちゃうという面もあるので、今後どの程度成長するか次第ではありますが。
F2Pが異様に賑わっている昨今ではありますが、今後ゲーム業界の大手メーカー達がどういった選択をしていくのかは見物でもあります。スマートデバイス市場も見据えつつ、生暖かく見守っておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:アメリカの調査会社曰く「F2P市場は頭打ちしたんじゃない?」っていう感じの話題です。
:あとは、市場がどうなっていくかだな。
:成長期から成熟期になろうとしているってな話ではあるかなと。日本だともうちょい伸びしろがありそうな気はするけど、それでもすでにスマホゲーのジャンルで言えばRPGなんてレッドオーシャンすぎて、生半可な覚悟じゃ突っ込むに突っ込めないだろうし。……据え置き機はどう動きますかねぇ?
:据え置き機だろうとスマホだろうと、生き残るところは生き残るというだけの話かもしれんがな。
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