連載:気まぐれゲーム雑記 第667回:Ubisoftはアサシンクリードユニティでやってしまった失態をどうリカバーするかが課題
気まぐれゲーム雑記
第667回:Ubisoftはアサシンクリードユニティでやってしまった失態をどうリカバーするかが課題
当面は良い未来が見えて来ない
どんなことであれ、信用を得るor回復する事はもの凄く困難である
AZです。錦織さんみたいな若者が頑張っているのを見るのは、何故だかこちらも嬉しくなるような年齢になりました。
それはそれとて、Ubisoftが「アサシンクリードユニティ」でやらかした失態がかなり大きな案件へと育ったようなので、当ブログとしても取り上げておこうと思います。まずは、事の経緯から……と言いたいところですが、もう少し前に遡って話を展開していきます。
まず、今年に入ってからUbisoftは「ウォッチドッグス」で一悶着を起こしています。PCに限定した話ですが、UplayとSteamの兼ね合いで発売直後からゲームプレイができないといった出来事が勃発。また、ウォッチドッグスの初出であったE3 2012で公開されたグラフィックからかなりグレードが下がった事や、E3時のグラフィックデータがゲーム内に残っていたなどでそれを復活させるMODも登場するなど、ネガティブな意味で話題になり続けていました。
そのような一連の騒動でUBIに対し風当たりが強くなるような状況であった、というのを踏まえまして。そんな中に登場したのが、UBIの看板タイトルとも言えるアサシンクリードシリーズの最新作「アサシンクリードユニティ」です。そのゲーム内容は、オンライン要素やキャラクターのカスタマイズなど多くの人達が期待を寄せる内容だった事から、シリーズでも新しいモノになるのでは? という期待さえありました。
ですが、いざ発売されてみれば大量のバグやフレームレートの問題、海外メディアによるレビュー解禁が発売日以降になったという事も相まって、株価を大きく落とすような事態を招きます。しまいには、そのことがイギリスの公共放送であるBBCに取り上げられてしまうといった汚点を残す事にもなりました。ちなみに、海外レビューの解禁が発売日以降になった件については、ゲームのオンライン要素での賑わいを発売日前に実現するのは困難だという理由からだそうです。
で、来週発売される日本については、ニコ生の「アサシンクリード ユニティ&ローグ 発売直前生放送!」にて、発売にあわせるように修正パッチを出す事が発表されました。とはいっても、すべて修正されるわけでもないでしょうし、そのような諸問題があるという事を把握しておいた方がいいかもしれません。
今後、Ubisoftは再発防止としてオープンベータやアーリーアクセスを実施していく形を取るようです。大作の不具合問題でベータテストを行うようになったのはSkyrimあたりが懐かしい記憶として蘇ったりもしますが、本件に関して言えばただひたすらに誠実な対応をする以外の道はないでしょう。それはもう、バグが多いというのを分かっていて売ったUbisoft側の責任という他ありません。1年に1回の割合で出し続けている「アサシンクリード」シリーズですが、本件で作り方や売り方以前に完成度という品質が問われるような事態に陥った事は間違いない事です。大きく信用を落とすような結果を招いてはいますが、「アサシンクリード ローグ」も発売される事ですししっかりとフォローしていって欲しい限りですね。
[情報元:Choke Pointさん,BBC]
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:Ubisoftによる「アサシンクリードユニティ」の炎上案件をゆるりとまとめてみました。
:まぁ、バグだらけのモノを売ったら信用を落とすなんてのは当たり前な話なんだがな。
:それでも売らないといけない企業的都合があった、と見るのが無難かなぁ。ま、プレイする側からすりゃそんなの知った事ではないんだけど。ゲームって、ある程度信用を売っているようなモノでね。あの会社ガー、あのクリエイターガー、等々はすべてその対象に対する信用なわけ。「あの人が作れば安心」「あそこに任せれば安心」というのが根底にあるわけ。んだから、それをぶっ壊すような事をすりゃ、いち個人だろうと企業だろうと等しく信用は地に落ちるってな話になるのです。……で、今気になってるのは「アサシンクリードユニティ」にクロスレビューで37点を付けたファミ通はどう思われるのかなぁと。
:……メディアで仕事するってのは色んなしがらみがあるからなぁ。とはいったところで、メディアだろうとメーカーだろうと「誰に対して」商売をしているのかっつー話でもあるよな。
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