連載:気まぐれゲーム雑記 第648回:イギリスで漫画を巡った表現に関する判決が出た件
気まぐれゲーム雑記
第648回:イギリスで漫画を巡った表現に関する判決が出た件
日本でもありそうな雰囲気でしょうか。
世界各国で話題になりそうです?
AZです。大臣が替わったり何だったりと大変そうな世の中ですが、そんな事より正しく景気が良くなって欲しいモノです。
それはさておき、ちょっと漫画の話ではありますがイギリスで「制服少女の性行為マンガ」をPC上で読んだとして有罪判決が出るという話題が躍り出ました。
「学校の制服を着て性行為をしている少女」が登場する漫画をコンピューター上で所持していたとして、英国ミドルズブラに住む39歳の男が有罪判決を受けた。違法な漫画やアニメの画像が英国で初めて起訴された裁判とされている。
~中略~
ティーズサイドにある刑事法院(イングランドの刑事裁判所)のトニー・ブリッグズ裁判官は、これらの画像を「repulsive(不快だ)」と述べた。
「その危険性は、児童との性行為をあからさまに描いていることであり、このようなものが描かれれば描かれるほど、こうしたものが許容できるものであるという誤った考えを持つ人々が増える可能性がある」と、ブリッグズ裁判官は被告に語りかけた。「このようなものがなくても、社会や国民がきちんとやっていけることは明らかだ」。
[引用元:Wired]
はてさて、中々にアレな話題がでてきましたねぇ。
昨今、何かにつけて表現に関する話題は尽きないわけですが、これまた日本でも一時期謎の話題を呼んだ「非実在青少年」なる存在が懐かしくも思えてくるような判決とも言いましょうか。イギリスの法律がよくわからないので「不快」の一言で性癖を片付けるあたりに違和感を覚えたりもしますが、まぁ漫画なり何なりに詳しくない人達の考えならわからんでもないという話になります。
これは日本での話題と言う事じゃありませんが、漫画に限らずアニメやゲームなど創作活動全般に影響しやすい話題と言えます。とりわけ、日本はそういうアダルトな方面に寛容ではありますが、一時期アダルトゲーム関連で表現の問題が取り上げられた時期もありましたし、何かにつけて敏感にならざるを得ないような雰囲気はしてなりません。
漫画一つにせよ、表現の問題は国や個人で大きく違っています。だからこそ、先日も表現の云々は常に議論し続けるべきという内容を書きましたが、海外ではそのハードルが中々に高いようで、日本は今後アニメやら何やらをクールジャパンとかいう謎の政策で海外に売り出していく事をアピールしておりますが、そこらへんの認識もすりあわせていかなければならないのが現実な気がします。
今や、漫画やアニメ、映画、小説、ゲーム等々有りとあらゆる娯楽にゴア表現からアダルト表現までズズイと色んな表現が存在しています。それの善し悪しを何とするのかは千差万別でしょうし、幅広い議論が起きて欲しいと願わずにはおれませんね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:漫画の話ではあるのだけれども、表現にまつわる話なので取り上げてみました。あと、自分が出版業界にいたからってのも強いかな。
:まぁ、色んな意味でわからんでもない話ではあるよな。
:漫画読まない人ならNOを突き付けるのもわかる気はするね。日本は漫画やゲームを含めたあらゆる娯楽において、色んな意味で寛容というかグレー的なラインを引いてきたけど、今や漫画はそういうちょっときわどい路線をズラして攻めるようになったとも思えるよ。……だからこそ、最近のゲームはアダルト方面で攻めるなぁとも思うわけでして。
:ま、それこそ色んな議論があって然るべきってオチが無難なのかねぇ……。
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