連載:一週間(2014年8月17日~8月23日)を振り返るコラム的な何か 第107回:Steamが円表記になって一部が絶賛おま値になった一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第107回:Steamが円表記になって一部が絶賛おま値になった一週間
許容できるできないの境界線は難しいわけで。
アイスバケツチャレンジって大変そうです
AZです。アイスバケツチャレンジを色んな方がやられておるようですが、風邪を引かないよう気をつけて下さいという他に何も思いつきませんでした……。
さて、2014年8月17日~8月23日までの間に一番見られた記事は、「Steamが円表記になったことでおま値にする企業が予想通り出てきたようです」でした。他よりも群を抜いて閲覧されたようで、実に珍しい案件な気はします。他には、「比較的ゲームをしない人達へのアンケート結果が相変わらずで面白い」なんかも見られていたようなので、そこらへんについて振り返っておこうかと思います。
日本のPCゲーム市場はどこへいくのでしょう?
Steamが円表記になりました。大体1ドル98円換算で売られるという、日本に優しい変な仕様へと生まれ変わりました。しかして、概ね予想されていた通りの動きではありましたが、スクエニを筆頭に一部メーカーがおま値を発動。何とも世知辛い話です。ちなみに、2Kなどもジワッとおま値ですが、あそこは元々そういうところだったと記憶しております。
そういった日本大手達が今後もそれでやっていけるかどうかは知りませんが、「おま値」「おま国」と壮絶な死闘を繰り広げているであろうプロ級スチーマー達はSteamを使うような事はせず、他の販売サイト(いわゆる鍵屋)で買うだけの事とも予想できます。当ブログとしましては、そのうちHumbleやGMG、GoGなどのPCゲームを売ってくれるサイトの使い方でも書くつもりです。
日本円での表記になったというのは、PCゲームへのハードルを下げるという意味においてすこぶる良いことでしょう。ドルに慣れてしまうととんでもない違和感が押し寄せてきますが、それでも十分なインパクトはありました。また、手数料がかかるとはいえコンビニ決算が出来るようになったのは利点の一つにもなります。とはいっても、今おま値になっている大手日本メーカーのタイトルをSteamで買う意味がほとんどないので、盛りあがるかどうかは何とも言いがたいところですが。
今後、日本円になったSteamのゲームがホリデーセール等々でどの程度のインパクトを与えてくれるのかは注目しておきたいモノがあります。日本円になったからこそ、おま国やおま値がより露骨に目に見えるようになったSteamではありますが、はてさて日本のPCゲーム市場はどうなっていくのか。生暖かく見守っておきたいですね。
ハード市場はコア層の攻略が最優先課題
比較的ゲームをしない人達のアンケート結果が公開されたわけですが、PS4やXbox Oneといった最新ハードに興味を持つ人は1割満たないという結果でした。そりゃまぁ、ゲームに興味がなければその通りという認識にもなります。
そもそもに、PS4単体を見ても日本と世界との市場で盛りあがりの違いが露呈しています。PS4がゲーム機として優れているという点は理解しますが、やはり「日本向け」のコンテンツ不足感は否めません。だからといって、何でも良いから日本向けがたくさんあれば良いというわけでもなく、しっかりとニーズを捉える必要があります。むしろ、ニーズがなければ作るだけ無駄です。
9月1日のプレイステーションプレスカンファレンスやTGS2014は、そういった最初の布石にもなります。どれだけ多くのタイトルがラインナップされるのかで、日本のPS4市場がどの程度低空飛行を続けるのかが見えてくる部分もあるでしょう。まぁ、発表されたタイトルの発売日次第というのもあるので、タイトルだけでぬか喜びはできないわけですが。
何はともあれ、いわゆるコア層にハードを普及させない事には始まりません。PS4は明確にそのスタンスを取っていますが、こと日本においてはコンテンツ不足が露呈している状況が続いています。それらコンテンツが、どのタイミングで「充実してきた」と言えるようになるのかが一番の注目どころかもしれませんね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、Steamの日本円表記が話題になったぞーってなお話です。
:PC関連の話題にしちゃ、すげぇ閲覧されてたな。
:そのようで。大体PCゲームの話題ってたいして見られないんだけど、Steamは話題になってくれたみたい。まぁ、「おま値」や「おま国」には色々と思うところがある人が多いって事かもしれんね。……上手く解消して欲しいものなんだけどねぇ。
:「おま国」の上手いとは思えない解消法が「おま値」なのだから、もう何とも言い様がねー話だよな。
:
:
:
: