連載:一週間(2014年7月13日~7月19日)を振り返るコラム的な何か 第102回:レベルファイブ日野氏の発言が話題を呼んだらしい一週間
一週間を振り返るコラム的な何か
第102回:レベルファイブ日野氏の発言が話題を呼んだらしい一週間
調子に乗らず、マイペースに物事は進めましょう?
ラジ館がグランドオープンだそうです
AZです。ラジ館がグランドオープンということで、素直にそのうち行ってみようと思いました。
さて、2014年7月13日~7月19日までの間に一番見られた記事は、「レベルファイブ日野氏「クリエイタ―が調子に乗って、凝るほどに売れない作品になってしまう」」でした。根本的なターゲット層の問題ではありますが、調子に乗らない方がいいのはいつの世も当然ではあります。他には、「コンシューマでアーリーアクセスが可能になると、今のところ阿鼻叫喚の未来が見えてくる予感」なんかも見られていたようなので、そこらへんについて振り返っておこうかと思います。
凝ったゲームでも良いじゃない
レベルファイブの日野氏曰く、調子に乗ってマニアックな方へ進んでしまうと売れない作品が出来上がってしまう、という発言がありました。まぁ、言わんとしたい事はわからんでもありません。
今の日野氏は、「妖怪ウォッチ2」という確かな実績があります。もちろん、売上で全てを語るなんて事は愚の骨頂であるわけですが、それでも妖怪ウォッチ2の評価はゲーム内容に限り上々なようで、子供向けタイトルとして確かに根付いている印象もあります。ゲーム以外のモノが必要になるあたりは、不評を買っているような印象もありますが……。
根本的に、マニアックなモノを作るというスタンスそのものは間違っていると言いがたいです。Civやパラドックスのゲームはその最たるモノですし、むしろその方が個性として強くなる傾向があります。ついでに言えば、マニアックな層ほど自分でゲームを探そうとしますし、そうじゃない層はブームを作るくらいの勢いが求められているという面は否定し難いでしょう。
ともあれ、製作側にはより結果が求められるわけですが、そもそも「そのゲームで遊びたい」と思わせる事が何よりも重要になります。どのメーカーにも頑張って良作を生み出していって欲しいモノですね。
アーリーアクセスは現時点でコンシューマでやろうとするなら相当整備しない限り難しい
ソニーがPS4向けインディーデベロッパに向けてアーリーアクセスを検討している、という話題が駆け抜けました。そもそも、アーリーアクセスはPCのインディーゲームを中心に話題となっている手法ですが、現時点で色々な問題点が浮かび上がっています。
一番の問題は、「いつ完成するのか」というところでしょう。インディゲームでは、いつまでもベータ版のままなモノもありますし、完成を見ないまま終了したゲームさえ出てきました。コンシューマでさえ、大型アップデートが必要になるくらいの修正が求められている未完のゲームが発売されると、それだけで大きな話題となってしまいます。インディーデベロッパ向けとはいえど、コンシューマでやるにはハードルが高い気がしてなりません。
アーリーアクセスやクラウドファンディングといったプレイヤーの要望に応えるようなスタンスは、需要を見出そうとする動きでもあり非常に大切な事です。インディーゲームはそういった潜在的需要を満たしてきているのが注目を浴びているわけですし、アーリーアクセスは早期に資金を回収しやすい事を考えれば、決して悪い点だけではありません。
今後、アーリーアクセスやクラウドファンディングはもっと重要性を増していくでしょう。そして、日本でもその波はどんどん押し寄せてくる事になりそうです。はてさて、各ハードメーカーはどういった答えを出すのか。生暖かく見守りたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、レベルファイブの日野氏の発言が注目を浴びてたよーってなお話です。
:まぁ、クリエイターに限らずどんな仕事も調子に乗るのは良くないな。
:乗りすぎたらいかんね。何事もほどほどに、という感じはするかな。ついでに言えば、わたくしはマニアックなゲームが好きだし、そこに需要があるのも理解しております。んだから、あくまでも「すげーいっぱい売りたい!」って考えた時の結果がソレなのかなと。……買った人にとってそのゲームは面白い事が絶対条件になるけどネー。
:つまらんのに売れてしまう現状もあるからなぁ……。ま、どのメーカーも極力頑張って欲しいというオチで。
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