連載:気まぐれゲーム雑記 第450回:CEROの仕事はゲーム好き以外に向けたモノ……なんて事は大体わかってた
気まぐれゲーム雑記
第450回:CEROの仕事はゲーム好き以外に向けたモノ……なんて事は大体わかってた
まぁ、CEROもお忙しそうなことで……。
わからない人が基準になるというのは、誰に対しての基準なのかという問題
AZです。プログラムの勉強をしながら何かを作るのは、凄く楽しくて凄くストレスが溜まります。
さて、国内メディアでも知られた存在の4Gamerが、あのレーティングを決めているCEROに対してのインタビューを行っていて、審査員の募集基準などを改めて明らかにしています。
審査員は公式サイトで募集しているように,一般の方にお願いしています。応募資格としては「20歳以上であること」,それから「ゲーム関連企業に深く関わりをお持ちでないこと」が条件です。
応募者は書類選考と面接で選考させていただき,現在は45名程度の方が登録されています。その内訳ですが男女比はほぼ半々。年齢は20代から60代まで,特定の年齢層に偏りがないようにしています。学生や主婦など職種もさまざまですね。
[引用元:4Gamer.netさん]
まぁ、ちょっと調べればわかる話ですね。CEROの公式サイトにも書かれているというのを、以前どこかで紹介した気がしないこともありません。
レーティングに対しては、思うところがあるゲーム大好きっ子達はそこそこに多い事でしょう。特に海外ゲーム好きならば余計にです。ですが、CEROの立場としては
私達が行っているのは「情報提供」です。ユーザーが購入前にゲームの内容について,その程度が分かるように情報を提供していますが,強制力はまったくございません。しかし,CEROのレーティングをもとに,業界団体や地方自治体によっては条例を定め,事実上の規制になっているケースがあるのは確かですね。
[引用元:4Gamer.netさん]
ということで、あくまでも購入前の情報提供であるというスタンスです。
とはいっても、基本的にCEROのレーティングが売上を多少なりとも左右している面があるというのは否定し難いです。Z指定である事がウリにさえなっている海外タイトルならまだしも、国産メーカーはZ指定にならないように配慮するなどの話が出た時もありました。当然、規制無しのオリジナルがやりたい! という人達が存在しているのも確かですし、「セインツロウ4」なんて日本じゃモザイクが規制されるなど、危ない映像にはモザイクを多用する国として知られているジャパンで規制されるとはこれ如何に? という思いがしないこともありません。
ともなれば、そもそも誰に対しての情報提供なのか? という事になります。ゲーム大好きっ子達からすれば、どういうゲームなのか、事前に調べている人の方が多いでしょう。そこらへんを考えれば、CEROのレーティング自体普段ゲームを買わない人に向けた代物である、という答えに行き着くのはそう難しい事でもない事とも言えます。
あと気になる点として、
ご承知のように海外のゲームは,日本と比べて暴力表現の制限が緩いと言えます。そこで,先ほど説明した調査では,暴力表現の度合いについても回答してもらっています。その結果は,日本はこれだけ制限しているにも関わらず,「残虐な暴力表現はさらに禁止したほうがいい」という意見が多かったんです。
この調査の結果によって,実際にレーティング基準を変更してはいませんが,こうした意見が一般的になれば,暴力表現の制限を検討しなくてはならないでしょう。
一方,セクシャル表現については,現在のレーティング基準と比べて「もっと制限を緩くしてもいい」という意見が多く見られました。これには女性も多数含まれています。例えば,「女性の乳首」は禁止表現に該当していますが,「テレビや映画では見られるから,ゲームだけ禁止はおかしい」という意見が女性から寄せられました。
[引用元:4Gamer.netさん]
といったように、暴力表現の規制をもっと上げて、セクシャル表現についてはもっと下げても良いかもしれないという意見があった事を紹介しています。前々からではありますが、Z指定はとことん海外と同じレベルにしてしまうべきだと思いますし、セクシャル表現はギリギリのラインを攻めるメーカーが増えており、YouTubeからPVが消されるなど世界的に見たらアウトなモノが出てきているのも確かです。とはいっても、先に書いたとおりCEROのレーティングが「ゲームを知らない人向けの情報」と思えばやむなし……なんですかねぇ。
基本的にゲームを買うも買わないも自己責任で、そのためのちょっとした情報として提供されているのがCEROのレーティングという事になっています。ですが、特に海外ゲームが好きな人達にとっては面倒な足かせの一つに見られている節があるのも間違いありません。今後、海外ゲームがより普及するとされている中でどのようにルールが変化するかはわかりませんが、ゲーム好きにとって喜ばしいルールになっていくことを期待したいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:何やらCEROにインタビューしてるってんで、レーティングは知ってる人より知らない人への情報提供なわけさーってな感じに書いてみました。
:ま、そんなもんだろうな。
:とはいっても、Z指定のゲームは国内メーカーの自主規制的なものを施す意味がわからんって思うけどね。Zなんだから、規制とかつまらん事すんなや、とも思っちゃうけど。……あ、エロ方面はなんというかPCで出したらどうですかね?
:たぶん、そのギリギリのラインをいくかいかないかってのが重要なんじゃねーの? ……それが良い事とは思いがたいがな。
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ああ…非武装の一般市民NPCが鈍器だろうが銃器だろうがあらゆる攻撃を跳ね返す無敵シールドを持つようになり、死体が謎のバクテリアによって一瞬でその場から消失し、プライベート・ライアン冒頭シーンのような人の四肢が吹っ飛ぶ表現は論外で、おっぱいポロリやギシアン描写などのムービーシーンはばっさりとカットする、オリジナルのゲーム性を規制によって捻じ曲げる、余計なお世話団体のことですね。
1タイトルに審査員が3名つき、実際にゲームをプレイせずに、ゲームメーカーの用意した20分程度のダイジェスト映像を見てゲームを審査するとか、ホント素敵な審査方法です!! どうりで、規制された日本語版はオリジナルとは乖離したゲームに出来上がってしまうわけですね。
CEROが行っているのはあくまでも「情報提供」で、ゲームメーカーが自主的に規制をしていると言って、ちゃっかり矛先をずらしている部分も見習いたい処世術です。
「審査対象を家庭用ゲーム機から、携帯電話やスマホ、PCのデジタル配信にまで拡大する必要があるかもしれない」と恐ろしい発言が引用記事の後半に出てきますが、CEROにはサイフロのような輝かしい未来を歩んで欲しいです。