連載:気まぐれゲーム雑記 第365回:今年の国内ゲーム市場は、厳しい冬になるそうです

気まぐれゲーム雑記
第365回:今年の国内ゲーム市場は、厳しい冬になるそうです

新ハードをすぐさま投入すれば厳しくないという論調はまた違う気がします。

PS4が先送りだと厳しいのか?

最近眠りが浅いAZです。余りにも運動不足すぎるので、適度な運動を心がけようと誓いました。

さて、PS4の日本発売は来年2月と、発売予定されている他国から見ればかなり遅い事はすでに周知の事実ですが、産経新聞がそのあたりの事を改めてピックアップしています。

クリスマス商戦を彩るゲーム業界だが、今年の国内市場は“厳冬”の兆しがある。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と米マイクロソフト(MS)が、海外ではクリスマス商戦に投入する次世代据え置き型ゲーム機を、日本では来年発売に先送りしたためだ。

[引用元:Sankei bizさん]

なんというか、こう、言わんとしたい事はわからなくはありません。年末に新ハードが出るというのなら、コアなゲーム好き達は大いに喜んだでしょうし、私のような新しい物好きな人達も動員できるでしょう。PS4がどのように普及していくのかはわかりませんが、海外の発売日に合わせて、年末発売されることを期待していた人達がそれなりにいたのも事実です。私もその一人でした……。

ですが、

日本発売の延期を決めた理由について、SCEのアンドリュー・ハウス社長は「PS4ならではのコンテンツを提供することが一番大事だ。日本人のゲーム愛好家が喜ぶコンテンツがそろう時期に発売する」と説明。

[引用元:Sankei bizさん]

このへんの一文がすべてであり、日本の場合海外市場とは事情が違います。携帯機が主流であったり、日本独自のタイトルが必要になるわけです。昨今、海外ゲームで売れたものはGTA5やThe Last of Usくらいで、元々海外ゲームが売れづらい市場でもあります。先にも書いたとおり、携帯機が主流になっている市場に、メーカーが据え置き機への投資をするのは中々難しい物があるでしょう。

しかして、野村證券の長尾佳尚氏曰く

「PS4とエックスボックス・ワンの発売が遅れたことで、国内の年末商戦の顔はウィー・ユーとなる。年末からソフトも充実し、テレビCMも増やすなど、販売の立て直しを図っている」(長尾氏)というように、はからずもクリスマス商戦の“主役”に躍り出た形だ。

[引用元:Sankei bizさん]

ということで、こちらもまた少々「ムムム?」感がある気がしてなりません。

恐らくここらへんは、ハードありきで考えているから微妙な違和感を感じるわけで、ソフトなしにしてハードが売れるかと言えばそんな事はありません。いや、最終的には時間の経過と共に、高性能なハードにソフトは集まってくるという考えは理解はできますし、間違いでもない論調でしょう。

しかし、やはり基本はソフトです。ゲームビジネスは、ハードを変えればそれだけで楽しめるかといえばそうでもなく、ソフトとセットになって始めて娯楽として成立します。どちらが欠けていても駄目なわけです。で、現時点で分かっているWii Uの年末までのスケジュールを見てみると、

  • 2013.10.31 Wii Party U
  • 2013.11.14 コール オブ デューティ ゴースト 字幕版
  • 2013.11.21 スーパーマリオ 3Dワールド
  • 2013.11.21 太鼓の達人 Wii Uば~じょん!
  • 2013.11.28 アサシン クリード4 ブラック フラッグ
  • 2013.11.28 ディズニーインフィニティ
  • 2013.12.05 マリオ&ソニック AT ソチオリンピック
  • 2013.12.05 ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン
  • 2013.12.05 バットマン: アーカム・ビギンズ
  • 2013.12.11 モンスターハンター フロンティア G ビギナーズパッケージ

といったラインナップになっています。タイトルが充実してきている感はあるものの、マルチタイトルや定番タイトルで占められていて、ハードを牽引できるかは未知数な雰囲気です。

PS4が年内に発売されないからといって厳しいかと言えば、同時に購入するソフトやその後続くタイトルがなければ結局厳しくなるだけですし、じゃあWii Uなら大丈夫か? と言えば、今後出るタイトル次第としか言えないのが現状でしょう。ということで、PS4もWii Uも、また日本市場においてほとんど情報が出て来ていないXbox Oneさえもタイトル次第で色々と状況は変わってくるでしょうから、多くのゲームプレイヤーの食指が動くようなタイトルを提供していって欲しいと、ハードメーカー様や開発メーカー様双方にお願い申し上げたく存じ上げる次第です。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:今年の国内ゲーム市場は厳しいっつーから、まぁ新ハードが全てじゃないんじゃない? っていうお話です。

しゃきーんさん:新ハードへの期待もわからんではないがな。

しょぼーんさん:新ハードは、それだけ性能も上がるし色々とビジネスモデルも変化するタイミングだからね。んでも、ソフトをしっかり充実させていくような下地は必要だし、日本は世界からみたら独自路線を突き進んでいるだろうから、色々とタイミングとして難しいものもあるんじゃない? ……ま、新しい物好きとしては、早く新ハードが出てくれると嬉しいけどネー。

しゃきーんさん:個人的な嬉しさと、市場での普及速度はまったく違うって事か。

連載:気まぐれゲーム雑記 第365回:今年の国内ゲーム市場は、厳しい冬になるそうですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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