雑記:「ドラゴンクエストX」のWii・Wii U版が3990円になる件でスクエニのMMO施策に思う事
9月26日にPC版「ドラゴンクエスト10」が発売となるわけですが、それに併せて9月26日からWii・Wii U版の価格が3990円になる事が発表されました。
Wii U版は3月30日に発売されたので約半年で値下げとなり、いわゆる廉価版プライスに突入となります。
当然、PC版と値段を合わせるという意味では至極真っ当なやり口で、何ら問題はありません。といったところで、Wii U版を買った人からすれば心境複雑な気持ちになるのも理解できます。定価の6980円でかった場合、差額は約3000円で月額1000円のドラクエ10を3ヶ月分プレイする事が可能です。ついでに、買った当初は一ヶ月分程度無料でしょうから、4ヶ月ほどプレイする事ができます。
昨今のMMO事情は、フリーミアムにして間口を広げ月額課金にするケースや、ユーザーを満足させて課金してもらうといった手法が増えてきています。特に、フリーミアムは取っつきやすさからユーザー数を増やしやすい傾向がありますが、元々フリーミアムに対して良い印象がないため、ブランドとしての価値が下がる懸念要素を持っています。PSO2がフリーミアムであると発表された時はやたらと叩かれていましたが、現在ではセガさんの稼ぎ頭になるほどの成長を遂げた事を見ると、要するにユーザーサービスこそがすべてなのだと思わせてくれた一作もあるわけです。
パッケージ売りのMMOは、購入すれば概ね一ヶ月程度の無料期間が付いてきます。ですがその時点で間口が狭まっているわけで、そこでフリーミアムのタイトルとの差が開いている印象は否めません。ブランドとしての価値を守るのか、それとも時代の波に乗るべきなのか、というのは難しい選択です。とは言うものの、ドラクエやFFはブランド名こそが命なのでやはりフリーミアムへの舵取りは今のところできないでしょう。……まぁ、ドラクエのブラウザゲームとかFFのソーシャルゲームなど、何ともアレな感じでブランドブレイクが捗っている印象もあるあたり、そこはかとない矛盾を感じずにはいられませんが。
MMOの最重要課題は、顧客満足度を最大限に上げてゲームの世界にユーザーを縛り続ける事にあります。ですが、どれだけ間口を広げるかというのもまた重要な課題となります。ドラクエ10や新生FF14の値段が非常に似通っているあたり、企業としてやれるラインのギリギリというよりは、パッケージ売りの利益を見込んでのラインと見るべきではありますが、MMOやフリーミアムタイトルの事情が色々と変化する中でどれくらい生き残れるのかが焦点にもなりそうです。さて、今後5~10年の間にどれくらいのユーザーが増える事になるのでしょうね?
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:WiiとWii U版のドラクエ10がプライスダウンだよーって話です。
:PC版に併せてきたか。
:まぁ、真っ当じゃない? どれだけPCでドラクエをやりたいって人がいるかは皆目わからんけど、ユーザーからすりゃ早い段階で安くなったんだからそれはそれでありでしょ。最も、PCゲームなら他にもたくさん面白いモノがあるとは思うけど。……PC版はどれくらい賑わうのかネェ。
:わからんけど、PSO2みたいに同時アクセス数がどれくらいなのかってのをアピールするのもいいんじゃね? ……できるなら、だけどな。
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