連載:気まぐれゲーム雑記 第290回:MMOやFree to Playのゲームは結局のところサービスである、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第290回:MMOやFree to Playのゲームは結局のところサービスである、と言う話題

とどのつまり、ユーザーへのサービスアピールなわけで。

色々と課金形態が変化しまくってきている

ゲーム業界は、今や色々と変動の時期に入っています。
スマホやタブレット端末によるプラットフォームの多様化、課金形態から配信の在り方、DLC、開発などなど。どうすればユーザーの満足度を満たしつつがま口のお財布からチップを頂けるか、というのを考えるのに必死です。ポイントは、ユーザーの満足度を満たす、という一点ですが。

そんな中、MMOやMOでもフリーミアムを採用するメーカーが増えていますし、ディアブロやGuild Wars2のように一度払えば延々とプレイできるゲームも健在で中々に素晴らしい混戦模様を見せています。これを群雄割拠と言わずに何と言いましょうか。それこそ、基本的には従来のスタイルを保ち続ける任天堂は、良くも悪くも任天堂という企業なのだと思い知らされるわけです。……まぁ、フリーミアムのタイトルやらDLCやら、時代のニーズに合わせた変化をしようともしていますが。

今日は、そんな月額課金のMMOからフリーミアムまで、課金形態についてアレやコレやと書いてみようかと思う次第です。いやまぁ、ガンホーのラグナロクが赤字を出してるっぽいみたいな流れを受けて、何となく思いついただけの話です。

フリーミアムも変わって来ているという現実を受け止める

今までで言えば、MMOの多くは月額課金でした。もちろん、基本料金無料のアイテム課金ゲームもそれなりに昔からありましたが、クオリティ面において大きく賑わう事はなかったのが現実です。せいぜいそれらのハイブリッド型として、基本料金だけ無料にして月額課金をしたラグナロクが一定の成功を収めたくらいでしょうか。日本市場に限定すれば、FF11やPSOも月額課金ですし、FF14やドラクエ10も月額課金になっています。

昔、基本料金無料のゲームが流行らなかった理由として先に挙げたとおりクオリティ面での問題もありますが、ゲームのシステムについて課金するという実にサービス精神が希薄なゲームが多かった事に問題があります。あ、そういえばフリーミアムでもなく従来の家庭用ゲーム機のタイトルだったのに、DLCという名のシステム課金をして(デフォルトで作れるキャラは2体までで、課金する事で作れるキャラをふやせるなど)ユーザーから反感を食らった「グラディエーターバーサス」なんてタイトルもありましたね。

要するにメーカーが初期にやろうとした事は、課金すれば勝てる、課金すれば手に入る、課金すれば快適になる、そういった代物です。ユーザーサービスの対極にある考え方でしょう。だから、基本料金無料のゲームやDLCは従来のゲーマーから嫌われてしまう事になりました。
それに対して、MMOの月額課金は強制的に払う必要があります。払っているのだからそれなりのクオリティが約束されている、とユーザーの多くは思っているでしょう。しかし、○○○○円を毎月払っているだけでそのゲームがやりたい放題! ユーザーのお財布に優しい! とは言うモノの、実際そうなのかどうかはタイトル次第です。それでも、昔はフリーミアムのタイトルよりマシなモノが多かったのも事実ですが。

フリーミアムが見事入り込んできたのは、ユーザーが課金する動機そのものはサービスであるという事をメーカーが理解し出したからです。今なおフリーミアムでたかが知れるクオリティのゲームは多々ありますが、ヒットするタイトルはユーザーを満足させるというサービス精神に溢れています。セガのデジタルゲーム事業の業績を支えたPSO2然り、ガンホーきっての名作になったパズドラ然り、世界中でプレイされているDotA系ゲームのLeague of Legends然りです。結局のところ、ソーシャルゲームであれど、フリーミアムであれど、ユーザーをどれだけ満足させたかという導線を描けなければ課金されないわけで、逆に成功させれば極めて良作と呼ばれる事になるのです。それ以外の好き嫌いを決定付ける要素はブランドですかね。……どことは言いませんけど。

今後も、フリーミアムなタイトルは良質なモノと悪質なモノがどんどん量産されていくでしょう。その中で、大きな賑わいを見せるタイトルが出てきたら、何故そのタイトルが賑わうのかというのを考えつつどのようなサービスでユーザーを満足させているのかを見てみるのも良いかもしれません。当然のことではありますが、嫌いなモノを無理矢理見る必要性はまるでありませんけどね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ラグナロクが赤字ってのを見て、結局MMOとかフリーミアムとか何だとかってのはサービスにお金を払ってるんだよねぇと思ったので、そんなニュアンスを伝えたいと思った次第です。

しゃきーんさん:……これだけ長文を書いて、言いたいのはその一言か。

しょぼーんさん:ま、そういうこと。偉そうに書いたところで、ユーザーを満足させれば最後に課金要素さえ設けておけば課金するユーザーがでてくるよってお話です。だから、フリーミアムだからって頭ごなしに嫌悪感を出すのはアレだよーってな話題でもあるわけで。……ま、ブランドとしてどうなのよ? ってのは嫌われても仕方がないと思うけどネー。

しゃきーんさん:ブランドで集客ってのはアプローチとしてはありかもしれんが……。やるタイトルややり方はきちんと考えるべきだろうなぁ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第290回:MMOやFree to Playのゲームは結局のところサービスである、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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