連載:気まぐれゲーム雑記 第284回:マイクロソフトがインディーズの自社販売を認める方向らしい、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第284回:マイクロソフトがインディーズの自社販売を認める方向らしい、と言う話題
インディーズが次世代機の鍵を握る……のはちょっと早計かも?
マイクロソフトのインディーズ対応が変化する模様
マイクロソフトと言えば、インディーズへの対応が余りよろしくないと言う事で話題にもなっていました。詳しくはこちら。
要点をまとめると次の通り。
- 自社販売は基本的に仲介を経ずにデベロッパーがゲームを売る事が出来るものだが、マイクロソフトは自社販売を許可していないのでサードに頼るかマイクロソフトから販売してもらうしかない
- 交渉は6ヶ月から9ヶ月、時にはそれ以上かかる
- マイクロソフトスタジオは、最低でも時限独占を求めるので、他のプラットフォームと同日配信できなくなる
- サードパーティを頼る場合、Xbox Liveのみの販売契約を結びたがらず、すべてのプラットフォームの販売契約を求めてくるので、自分達の利益が不必要に減る
- Xbox Liveの時限独占を避けるために、サードパーティのパブリッシャーにお金を支払う格好になっている
どとのつまり、インディーズにとってXbox Liveは居心地が良さそうには見えないということです。そんなマイクロソフトだったわけですが、インディーズに配慮するかのように自社販売を認める方向へ考えをシフトしたようです。詳しくはこちら。
要点をまとめると次の通り。
- マイクロソフトがXbox Oneでの自社販売を認める方向である事が明らかになっている
- また、市販されるXbox Oneがデバッグ機として利用可能になる事を発表している
- これにより、インディーズの参入ハードルを下げることが見込まれている
- 誰しもがクリエイターになれるというのがマイクロソフト、Xboxのビジョン
- こういったプログラムやタイムラインの詳細はGamesComで発表する
- また、認証プロセスの簡略化も行う予定
これは実に面白いです。
というわけで、各社新ハードでのインディーズの取り込みを会社単位であれやこれやと書いてみようかと思う次第です。
インディーズ開発者の争奪戦は始まっている
インディーズの参入ハードルを下げるというのは、ぶっちゃけて言えばハードメーカーによるサービス以外何物でもありません。どれだけ、参入してもらえるように敷居を低くしつつ、ややこしくならないように、クリエイターがそのハードから去ってしまわないようにするかが命題になります。
今回のマイクロソフトの方針は、かなり良いモノです。市販されるXbox One本体がデバッグ機として機能するのも素晴らしい。そこにインディーズなりのコストがかかるという事にはなりません。また、市販されるものがそうならば、誰もが開発出来る環境になります。インディーズの理想は、誰しもが当たり前に持っているモノで自然と開発できる環境が整うことです。PCは、その最たるモノでしょう。
ソニーも、PSMでこれに似たような事をしています。一般の人でもきちんと申請して作り上げれば販売する事が可能です。インディーズはそういったところから始まるわけですが、それが中々認知されない現状もある中PSMはじっくりと取り組んでいる印象はあります。ソニーは元々そういった新しいクリエイターを探すといった趣旨のコンペを多く行ってきた企業なだけあって、個人に開放するあたりはインディーズにとって嬉しい話でしょう。
一方で任天堂は、腰が重いのか、サービスへの導線が上手く描けていないのか、個人開発者は後回しになっています。すでにインディーズでの開発者争奪戦は開始されている以上、素早く手を広げないといけないところではあります。しかし、任天堂としては初めての試みでしょうし、様子をみながらなのか、それとも多すぎて対応できていないのか、もしくはユーザー層的な配慮なのか……。ちょっと心配してしまうところです。
インディーズは、良くも悪くも昔懐かしい雰囲気のするゲームが多いです。それは、企業が肥大化し利益を求めなければいけなくなってしまった現在ですが、利益は度外視し昔ながらの面白さを追求するような個人開発者達が多く出てきた事にあります。だからこそ、レトロ感を感じる人も多いでしょう。
こういった動きは、一部だけ大きなユーザー層を捉えましたがまだまだ認知されていないタイトルも多々あります。そういったコストが低く質が良いゲームというのが据え置き機でも多く出てきてくれるのを願いたいものですね。インディーズにとって、より一層良い環境になっていくことを期待したいものです。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:マイクロソフトが自社販売を認める方針を打ち立てたそうで、これで個人でも販売出来るようになるんじゃね? というそこはかとない期待をしたいってなお話です。
:インディーズの取り扱いがどんどんよくなりそうだな。
:こういった環境整備は、どれだけ早く取り組めるかが命です。だって、個人開発者達はさっさと作りたいんだもの。ごく当たり前にあるツールだけで作れるからこそ、誰しもがクリエイターになれるってな寸法です。インディーズ大好きなわたくしとしては、もっと盛りあがっても良いのよ? って思ってたので、各社の新ハードはインディーズも注目しようぜ! ってことで。
:これで盛りあがらなかったら目も当てられんな……。
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