すでにグリーの海外展開事業が失敗したという事は何度かお伝えしていますが、経済情報を扱っている東洋経済オンラインで改めてその内容が紹介されています。詳しくはこちら。
まとめると次の様な感じ。

• グリーが、海外事業の大幅なリストラとして、イギリス、ブラジル、オランダ、アラブ首長国連邦の4拠点を8月に閉鎖する
• 中国はすでに閉鎖されているが、韓国でも人員を3割削減し、今後の海外事業はサンフランシスコを中心に機能集約する
• 大幅減益とはいえ依然高収益でありながらリストラを行うのは、四半期ベースの業績落ち込みが深刻だから
• 13年4～6月期は5四半期連続で営業減益、利益水準はピークだった12年1～3月期の5分の1になった
• また、ヒット作にも恵まれていない
• グリーとDeNAは今までプラットフォーム運営で利益を出してきたが、主導権はアップルとグーグルに移っている
• DeNAも海外事業はうまくいっていないが、それに比べてもグリーの業績悪化は甚だしい
• ヒットゲームの有無もあるが、急成長時にエンジニアを強引なまでに囲い込んだ事が響いている
• グリーはDeNAに比べてゲーム事業への依存度が高いため、あふれた人員を吸収できなくなっている
• グリーは国内リストラの可能性について、現時点で決まっている事実はないとしている
• しかし、すでに非正社員の雇い止めを進めているほか、給与体系の変更も行い、人件費削減に着手するようだ

だいたいこんな感じでしょうか。

中々によろしくない状況が続いているようで、かつては攻めの姿勢でやりたい放題だった企業が守りに入る様は、企業は栄枯盛衰なのだと思わせてくれます。……いやまぁ、本来ならそれをどれだけ上手くやっていくかが重要だったわけですが。

説明に付け加えるなら、今後のアプリ市場はネイティブアプリがメインになっていくようには思います。パズドラの成功がなによりの証拠でしょうか。結局なところ、自社の開発力があるかどうかが試されるわけで、そうなると昨年TGSで発表してた「プロジェクトファンタズマ」は今どうなったのか気になったので調べてみたら、最近「サーガ・オブ・ファンタズマ」として発表されていたんですね。リンク先はメディアの4Gamerさんですが、プレスリリースをそのまま書いているだけの文章が何とも言えない気分にさせてくれます。

色々と苦境が伝えられているグリーですが、今年のTGSではどんな事をやってくれるのでしょうか？　良くも悪くも話題になりやすいだけに、今後もしばらく注目しておくと楽しめるかもしれませんね。