連載:気まぐれゲーム雑記 第276回:MMOというジャンルは日本でメジャーになるのか? と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第276回:MMOというジャンルは日本でメジャーになるのか? と言う話題

こんな未来を見たかったわけじゃないという思いがあるような、ないような?

以前も書いた話題かもしれないけどね?

今日の話題は、話題が話題なだけにいつもと違ってちょっと辛辣な書き方をしています。否定的な意見も書いていますが、あくまでも単なる昔のMMOが好きだったゲーム好きのいち意見ですので、そういう意見もあるんだなー、程度に思って頂けるとこれ幸いです。あ、ちなみに、MMO自体には今後伸びるかどうかはさておいて、面白いものがでてきてくれるのを期待はしています

さて、ドラクエ10がPCで出る事になりました。
これが良いかどうかはわかりませんが、クロスプラットフォームの時代であるというのを痛烈に感じます。とはいったところで、ドラクエ10はMMOだからこそPCで出るのでしょうけど。

そんなドラクエ10ですが、エグゼクティブ・プロデューサーの三宅有氏とプロデューサーの齊藤陽介氏のインタビュー記事が掲載されました。詳しくはこちら
まとめると次の様な感じです。

  • PC版は開発当初から想定して動いていた
  • パッケージソフトを作って一つのプラットフォーム独占で提供するというビジネスモデルは難しい
  • 売りきりのパッケージソフトだけではない、新しいビジネスモデルを構築しないといけないということで、月額課金になった
  • 最初は安心して遊べる家庭用ゲーム機を主軸にして、その後プラットフォームを増やしていく方針だった
  • 一昔前はPCでゲームを遊ぶことは凄くハードルが高かったが、徐々に家庭にある普通のノートPCで遊ぶようになってきたので、今回のタイミングになった
  • 今の時点では技術的に難しいが、将来的にクラウドやスマートフォン展開もありえる
  • PC版の発表をしたが、Windowsでターゲットにしているユーザーには十分情報が届いていない
  • 一方でPC版を期待していたユーザーからの反応は良い
  • PC版でも課金形態は変えないし、たくさんの人に安心して遊んでもらいたい
  • PC版を利用してくれるユーザーが増えれば、セカンドパッケージを含めて開発体制の強化や運営の強化は継続して取り組む
  • 今から始める方が、ゲームバランスや仕様など随分と遊びやすくなっている
  • チートやBOTの不正利用が増えているが、毅然とした態度で取り組む
  • 海外展開も視野にいれているが、国ごとに地域ごとに運営すべきだと思っている
  • スクエニ産のMMOは他にもFF11やFF14があるが、あまり住み分けは考えておらず、「ドラゴンクエスト」こそが日本においてMMOというジャンルをさらにメジャーな物に出来る最後のブランドだと思っている
  • 今やPCはいちばん手軽に試してもらえるプラットフォームで、ちょっと暇な時に軽い気持ちでプレイできるから、PC版は当然の展開だった
  • ドラクエ10の中で、ドラクエ11、ドラクエ12の話ができる世界を作りたいし、10年でも20年でも継続したい
  • 1作目のドラゴンクエストは出荷本数が150万本だったので、ドラクエ10も150万本が一つの基準
  • 騙されたと思って遊んでみて欲しい。決して後悔はさせない。

こういうのもなんですが、少々後悔したわたくしはどうすればいいんですかね?
MMOを日本でメジャーに出来るのはドラクエだけ! という強い意気込みは感じるわけですが、なんというかMMOってそういうものだったっけ? と強く思うわけでして。というわけで、今日はMMOやこのインタビューに対してアレやコレや書いてみようかと思う次第です。

MMOに未来を見ていた時期もありました……

その昔、それこそUOやEQといった老舗MMOが台頭してきた時、あれほど興奮したMMOはなかったと言えます。馬鹿みたいに仲間達と朝までプレイし続けました。そして、ゲーム業界のRPGはどんどんMMO化していくのだ! という夢と希望を若かりし自分は抱いたものです。……これが若さ故の過ちと言うヤツでしょうか?
現実はそんな甘い物でもなく、むしろMMOはアメリカ市場だと「今なおユーザー数が多いMMOはWoWとEQくらいしか残らなかった」という敗者だらけのジャンルとなりました。日本でも、知られているMMOと言えばFF11と信長の野望オンライン、それにラグナロクくらいでしょうか。ドラクエ10も一応その中に入るようには思えます。まだスクエニの理想とするところには達していないようですが。

MMOに対して強く思うのは「一人でも遊べるMMOなのか?」という事です。個人的基準ではありますが、この「一人でも遊べるMMOか否か」という部分は凄く強いモノがあります。なぜなら、「集まらないとゲームにならない」というのはゲームとしてどうかと思っているからです。マルチになって楽しいのは当たり前なのです。何とは言いませんが、多少つまらなくとも一緒に遊べば面白いものは多々あります。これは、MMOに限らずハンティングアクションであれ、何であれ言える事ではないでしょうか。ドラクエ10は、そういう意味では仲間をNPCとして雇える分一人でも遊べる方のMMOなのでしょう。

そこをクリアしたとしても、最近のMMOは窮屈で堅苦しさを感じる事が多々あります。広大な世界があるにも関わらず、自由に冒険することが許されない(例え死亡確定であったとしても)。一定のレベルに達するまで武具が装備できない。システムもプレイヤーも「プレイの在り方」を強要してくるかのような、息苦しさと言うべきでしょうか。自由度、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが、全体的なスロー感が妙にシンドイのです。
自由については、プレイヤーがわからなくなるから開発側がレールを敷く。一定のレベルに達さないと装備できないのは、パワーレベリングを防ぐため。そういう施策なのは理解できます。ですが、レールを自分で敷く面白さを伝えても良いと思いますし、パワーレベリングしても困らないコンテンツを用意すればそれで十分な気がします。好き好んで苦行をしたい人はいません。お手軽に、気軽にやれるなら、それに越した事はないのです。そういうのを考えると、ドラクエ10が気軽に出来るMMOかと言われたらそれは違うような気がしてなりません。

というところから、そもそもにMMOは気軽にできるものじゃないという結論に行き着きます。大体は、一戦で稼げる経験値やゴールドが極めて少なく、レベル制限や行ける場所さえも限られ、黙々とレベル上げをする姿が想像できます。もちろん、きちんと情報を調べベータテストに参加してみたりはしていますが、少なくともここ最近では良い手応えがあったような代物には出会えていません。……個人的には多くのMMOタイトルに期待はしているのですが……。

結構辛辣な事を書いた気がしないこともありませんが、ドラクエ10については「日本のMMOとしてドラクエ10が有名になるだけの事」で、MMOというジャンル自体は日本でメジャーになるかどうかと聞かれたら、現状はないだろうと思っています。今後、タブレット端末やスマホでMMOがより広がっていけば可能性はあるような気はしますが、少なくとも「今時のありがちなシステムを世襲している限りはあり得ない」のは間違いなさそうです。そもそも、オフラインのゲームと比べてもコミュニティ以外の部分でひけを取らない面白さがないと、MMOに多くのユーザーを引き込むのは難しいでしょう。……そりゃ、面白い方をやりたいのがゲーマーですから。
今後、ドラクエ10を含むMMOのジャンルがどうなっていくかはさっぱり見えてきませんが、自分の予想を覆すような結果になるようなタイトルが出てきてもらいたいと切に願わずにはいられませんね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なんか、ドラクエ10はMMOを更にメジャーにする最後のブランドだっておっしゃっているので、なんかこうMMOってそんなものだったっけ? っていうMMOに対しての思いの丈を思うがままに書いてみました。

しゃきーんさん:久しぶりに辛口っぽい書き方だな。

しょぼーんさん:んー。なんだろうなぁ。わたくし基準だけど、MMOに求めるものって根本はゲームなんだよね。別にコミュニティがメインじゃないわけ。コミュニティは後から付随してくるものであって、そもそもにゲームが面白くないとやってらんないよ、ってなっちゃうと思うのですよ。逆に、コミュニティとか目標がある人は楽しめるだろうなぁとも思う次第。……わたくし、ボッチだからなぁ。

しゃきーんさん:ボッチのMMO探しも苦労すんだなぁ。……ってそうまでしてやりたいのか?

連載:気まぐれゲーム雑記 第276回:MMOというジャンルは日本でメジャーになるのか? と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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